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玄とおもちトーク クロといちゃいちゃ グラウンドで待ち続ける純ニキ 夏休みに宮守のメンバーとニュージーランドに旅行に行くエイスリン 大学へ行かずにプロになった咲のマネージャーになった京太郎 浪人中の哩 大学へ行かずにプロになった咲のマネージャーになった京太郎~prelude~ 宥姉とのイチャイチャ シロとイチャイチャ 咲ちゃんと新婚ごっこ ゆみと哩で軽い修羅場 かじゅ視点で京哩のデート・69(体制)を見かけた場面 哩の里帰りに京太郎が付いて行く モモとのデートを尾行するかじゅと哩 京太郎に麻雀教わるかじゅ 姫子にリザベの習得方法聞いてるところを見られて教えるから止めてくれと口を滑らせる哩 末原さんのカタカタするサークル生活 恭子かじゅ咲 こむら返り 日焼け止め 活発なシロ(1日限定) 足りないところ
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【6月第4週 休日】 朝 京太郎「咏に料理を作りに行くか」 京太郎「入るぞー」ガチャ 京太郎「咏ー?」 咏「へ?」マッパ 京太郎「Oh...」 咏「……~~!」 咏「で、出てけー!」 京太郎「気取り直してさ!グラタン作ろうぜ、な?」 咏「……いいよ、別に」 京太郎「じゃあ俺野菜切るから、咏は鮭とか切っといてくれるか?」 咏「わかった…」 京太郎「…」トントン 咏「……」トントン 咏「…なあ」トントン 京太郎「どうした?」トントン 咏「あのさ……私の裸、どう思った?」 京太郎「ブッ!」サクッ 京太郎「いってー、指切っちまったよ…」 咏「ちょっと貸して」 京太郎「え?何を」 咏「いいから…はむっ」 京太郎「待て、なぜ咥える!?」 咏「こうしたら血が早く止まるんだよ、知らんけど」レロレロ 京太郎「そうなのか…なんかくすぐったいな」 京太郎「それで……お前の、裸だっけか」 京太郎「俺は、きれいだと思ったぜ」 咏「え?」 京太郎「きれいだった、色も白くてきれいだったし、身体のラインも幼げできれいっつうか可愛かったし」 京太郎「たしかにお前は身長も、胸もないかもしれねえけど、俺はいいと思うぜ」 京太郎「そのままのお前が、いいと思う」 京太郎「さっきは急に入ったりして悪かったな」 京太郎「それで……お前はいつまで俺の指をなめてるんだ?」 咏「ぷはぁ、ふぅ……」 咏「そっか、えへへ…」 咏「ありがとな、京太郎」 咏「でも、胸が小さいまでは余計だったんじゃねえのかな?」ゴッ 京太郎「ひっ!」 京太郎「しかし、咏のあれは……なんか興奮したな」 京太郎「さてと、今日は何をしよう」 朝 京太郎「二度寝するかー」 京太郎「すぴーすぴー」 京咏「「いただきまーす」」 京太郎「うん、おいしいな」 咏「ま、この咏ちゃんがいれば当然だねぃ」 京太郎「うん、その通りだな!」 京太郎「ところでさ、どうして咏はいつも着物なんだ?」 咏「これかぃ?うーん、趣味みたいなもんかねぃ」 咏「この着物はあんまり高くないし、日常生活で使っても何ら問題ないんだよねぃ」 京太郎「そういえば、着物を着るときは下着を着けないって聞いたことあるけど、お前も着けてないのか?」 咏「うっ……それは……」 京太郎「まあ、都市伝説らしいけどな」 咏「え!そうなのか!?」 京太郎「あれ?知らなかったの?」 咏「うっ……」 京太郎「じゃあ咏は今ノーパンノーブラなのか……」 咏「そ、それ以上言うと、さ、刺すぞ!」 京太郎「えーいいじゃん、どうなんだよー」 咏「うう、うるせー!」ダダダダ 京太郎「よっと」ヒラリ 咏「うわっ」ドシーン 咏「痛てて」 京太郎(し、下がめくれてる……だと?しかも咏の尻はこちらを向いているってことは……) 京太郎「よっしゃ!花園やんけ!」 咏「ほえっ?」 咏「なんか尻がスースーす……」 京太郎「」グッ 咏「ななな///」カァァ 咏「で、出てけー!」 京太郎「Zzz……」 ――――――――――――― 京太郎「岩手に来たぞ!」 京太郎「冬だからか地面が凍ってて滑りそうだな」 ??「うわわっ」コケッ 京太郎「あ、大丈夫ですか?」 ??「う、うん、大丈夫だよ、ありがとねー」 京太郎「よかったら、これどうぞ」つハンカチ ??「いやいや!そんなのいいよー!お気になさらず、ね?」 京太郎「はい」 ??「君、名前は?」 京太郎「俺ですか?俺は、須賀京太郎といいます」 京太郎「あなたは?」 ??「私はねー」 ―――――――――――― 急に、夢が変わった 京太郎「ここは……奈良か、まあ適当に歩いてみるか」 京太郎「桜がきれいだな、お、あんなところに学校がある」 京太郎「きれいな学校だな…でも誰もいないみたいだ」 京太郎「ん?麻雀部?」 ?「わ!ふ、不審者なのです!」バシッ 京太郎「痛っ!」 ?「か、観念するのです!えいっえいっ!」ベシッベシッ 京太郎「痛いですって!人の話を聞いてくださいよ!」 ?「は、はい!」 ?「なるほど、それで君はここに迷ってしまった…と」 京太郎「はい、さっぱりわけがわからないんですよ…」 ?「そういうことなら、私におまかせあれ!」 ?「えーっと、名前、何でしたっけ」 京太郎「須賀です、須賀京太郎」 ?「そうなのでした!それでは須賀君!阿知賀の観光案内はこの―――におまかせあれ!」 そして、夢は終わる ―――――――――――― 京太郎「……ん」 京太郎「なんだか色々な夢を見た気がするな……」 京太郎「ふぁぁ、よく寝たな」 京太郎「さて、昼は何をしよう」 京太郎「散歩でもするかー」 京太郎「こうして、公園に来たわけだけど」 京太郎「昨日雨が降ったばかりだからか、結構水たまりが残ってるな」 京太郎「気をつけないと」 ??「うわわっ」コケッ 京太郎「ぬおっ、大丈夫ですか?」 京太郎(なんだ…この感覚……) ??「う、うん、大丈夫だよ、ありがとねー」 京太郎「よかったら、これどうぞ」つハンカチ 京太郎(まるで、夢と同じじゃないか……) ??「いやいや!そんなのいいよー!お気になさらず、ね?」 京太郎「はい」 ??「君、名前は?」 京太郎「俺ですか?俺は、須賀京太郎といいます」 京太郎「あなたは?」 京太郎(夢はここで変わったが…) ??「私はねー姉帯豊音っていうんだー」 豊音「ありがとねー、須賀くん」 京太郎「いや、俺は何もしてませんし」 豊音「そういえば、須賀くん……んー」 京太郎「どうしたんですか?」 豊音「なんか…今朝見た夢に出てきた人と似てるなーって」 京太郎「え?」 豊音「あはは、ただの気のせいなので、気にしないでー」 京太郎「あの、実は俺も……」 ―――――――――――― 豊音「えっー須賀くんもなのー!?」 京太郎「凄い偶然ですよね」 豊音「凄い!凄いよ!」 豊音「あ、そーだ!はい、これ!」 豊音「これ、私の連絡先!偶然さん同士仲良くしようね!」 京太郎「あ、ありがとうございます」 豊音(やったー!初めて自分から渡せたよー!) 豊音(これと、シロと塞と胡桃、トシさんとあの子の連絡先を合わせて7件目入手だよー!) 豊音「それじゃあ私もう行くね!ばいばい!」 京太郎「姉帯さんか……」 京太郎「なんか俺と似た感じの人だったな」 京太郎「さて、次は何をしよう」 京太郎「買い出しに行くか」 京太郎「魚屋に来たぞ!」 京太郎「今日の晩飯はどうするかな」 商品リスト 鰆 300円 特大マグロ 1500円 煮干し 300円 シュールストレミング 500円 京太郎「少し季節外れだけど鰆にするか」 京太郎「すいませーん鰆くださーい」 オッチャン「あいよ、毎度あり」 京太郎「夜は何をしようかなー」 京太郎「そういえば、麻雀とか勉強以外の目的だとあまりパソコン使ってないよな」 京太郎「久しぶりにやるか」 京太郎「何をしよう」 京太郎「そういえばいつもやってるネト麻のサイトにチャットルームとやらがあったな」 京太郎「行ってみるか」 京太郎「京、でログインして」 京太郎「へー色んな部屋があるんだな」 京太郎「どこに行こう」 【おもち談義部屋】 ドラロー:おもちイズザベスト!みんなでおもちの良さを語り合いましょう! トキ:なあ、おもちじゃなくて太ももの話していいか? ドラロー:もちろん!太ももも、おしりも腋も元をたどればおもちに行き着きますから! トキ:……何言っとるかさっぱりわからん すばらめ:まさか、こんな部屋があったとは……実にすばらです!おもちとは何なのかはわかりませんが、一つのテーマについて皆さんで語り合うという心意気、実にすばらです! ドラロー:それでは第1回おもち談義を始めましょう!1回目のお題は、こちら! 『日本一のおもちは誰?』 ドラロー:要は皆さんの一番好きなおもちを持っている人を挙げていき、その中で1位を決める、というものです! ドラロー:もちろん参考画像もお願いします ドラロー:そして、私の一番は、去年のインターミドル2位の、原村和ちゃん! トキ:ウチはりゅ…千里山の清水谷竜華やな ドラロー:ほうほう、確かにこれは、なかなかのなかなか こーこ:プロの中では断然瑞原プロですよね! トシベェ:そうだねぇ、私の一押しは、宮守の小瀬川白望だね、あれはなかなかの逸材だと思うよ こまきん:私は、元千里山の石戸霞ちゃんですね! トキ:これ…は、いやいやこんなんあり得んやろ…… ドラロー:おもちに限界はありません! 京太郎「なんだか面白そうだな、参加してみるか」 京太郎「そういえば前清澄に行ったときに原村さんから近くの旅館で撮った、とかいう写真を借りてたんだ」 京太郎「あった、これだこれ」 京太郎「これの少し外側に写ってる人のおもちがすばらなんだよなぁ」モゾモゾ 息子「呼んだ?」 京太郎「まだ引っ込んでなさい」 京太郎「名前は確か……松実宥って言ってたっけな」 京太郎「高校は…阿知賀とかだったっけ?」 京太郎「よし」 京さんが入室しました 京:俺の一押しはこの子ですね、松実宥さんっていうらしいんですけど ドラロー:ど、どうしてその画像を!? すばらめ:なるほど、これは確かにすばらです!厚着に隠されたあのおもち、私にはわかります、実にすばらです トキ:まあウチの竜華が一番なんやけどな トシベェ:いやいやシロちゃんの方が こまきん:いいえ!霞ちゃんです! こーこ:瑞原プロです!そうにきまってます! トキ:よし、お前ら麻雀するで、表出ろや、飛ばしたる トシベェ:おやおや、そりゃあいいねぇ こまきん:全力以上で当たらせてもらいます! こーこ:上等です! トキさんが退室しました トシベェさんが退室しました こーこさんが退室しました こまきんさんが退室しました すばらめ:それでは、私も すばらめさんが退室しました ドラロー:ねえ、京さん、少しいいかな? 京:なんですか? ドラロー:ここじゃあれだから ドラロー:これにメールしてくれるかな? 京:わかりました ドラロー:それじゃあまた後で ドラローさんが退室しました 京太郎「退室するか」 京さんが退室しました 京太郎「このアドレスでいいんだよな」 京太郎『京です、どうしたんですか?』 ドラロー『京さん、教えてほしいことがあるのですけど』 ドラロー『どうしてあの写真を持っているのですか?』 ドラロー『あの写真は私たちの宝物なのですけど、どうしてあなたが持っているんですか?』 京太郎「さて、どうしたものか」 京太郎『これ、実は原村さん―真ん中にいる人から預かっているんですよ』 京太郎『なんでも、友達がタコスを落としちゃったらしくって、それで写真が汚れて困っていたんですが』 京太郎『俺、大阪に住んでましてね』 京太郎『原村さん曰く、大阪に写真修復の達人がいるらしくって、その人に修復してもらうために俺が預かってたんですよ』 京太郎『とまあこういうわけです、ところで、あなたは?』 ドラロー『ふぅ~むなるほどなるほどなるほど~』 ドラロー『いやーてっきり京さんが原村さんから強奪したんじゃないかって思っていたのですけど』 ドラロー『私の早とちりみたいでした、ごめんなさい』 ドラロー『私は松実玄っていいます、和ちゃんの右に写ってます』 京太郎『ああ、この原村さんのおもちを狙ってる人ですか』 京太郎『俺の名前は須賀京太郎っていいます、写真はいりますか?』 玄『いえ、いいのです』 玄『大阪に住んでるんですよね?よかったら今週の水曜日に会えませんか?』 玄『お詫びをしたいのですが…』 京太郎『わかりました、水曜日ですね』 京太郎『俺が奈良に行きましょうか?』 玄『いえいえ、私からそっちに向かわせてもらうのです!』 京太郎『いいんですか?』 玄『おまかせあれ!』 京太郎『それじゃあ水曜日の16時に○○駅前に来てくれますか?』 玄『かしこまり~!』 京太郎「次は……ぼっち部屋に行ってみるか」 【ぼっち部屋】 とよねー:ぼっちじゃないよー とよねー:ここは、みんなで1人ぼっちの寂しい思いを分かち合うところだよー とよねー:みんなであったまろうねー 漆黒の堕天使mk.2.13:先週カラーコンタクト失くした…… はるる:私は黒糖を全部親戚に食べられた…… 最強☆ちゃん:私は変態に水筒盗まれていたらしいです…… とよねー:私は今日ようやく連絡先が7件になったよー 最強☆ちゃん:私は12件ですよ! 漆黒の堕天使mk.2.13:私は2件だけ…… はるる:私も親戚で50件だけ… こけしネクタイ:って、おい キング・カズ:ふっ、麻雀に友達など必要ない…… キング・カズ:まあ私も7件揃ったけどな! かいのー:私は4件だけ、もう20歳なのに…… かいのー:ノーウェイ、こんなことは許されない! 京太郎「やっぱり仲間ってものはいるんだな」ジーン 京太郎「さて、どうしよう」 京太郎「よし、俺も参加しよう!」 京さんが入室しました 京:俺だって、誰かと一緒に学校行ったり、誰かと一緒に昼飯食べるなんて、週1であるかないかだぜ…… かいのー:あるある、私も学生時代は誰かいないかなーって思って、レアーな場所で食べたりとかしてたな… 最強☆ちゃん:最近はもっぱらトイレで食べてますけど、あまりいませんね 漆黒の堕天使mk2.13:私に食事など必要では…ない…… こけしネクタイ:クラスメイトで同じ部活の部員がいるのに、毎日どっか行っちゃうし… とよねー:私は屋上で食べてるなー 京:俺も屋上ですね キング・カズ:私は中庭だな、猫とか犬とかと一緒に食べたのがいい思い出だ かいのー:私だって若者にフェイマスな店で食べたりしてるのに誰もよってきてくれない…… はるる:私も屋上……風が気持ちいい みんなで慰めあった! 【6月第4週 平日】 京太郎「今日は松実さんとの約束の日だな」 京太郎「張り切っていこー!」 京太郎「今日は、そのまま制服でいいか」 郁乃「どうしたん~?なんか幸せそうやけど」 京太郎「いえ、なんでもないですよ」 郁乃「そういえば~京太郎くん、どうして部活来ないん~?」 郁乃「せっかく良子ちゃん呼んでるのに~」 京太郎「え!?本当に来てるんですか?」 郁乃「郁乃お姉ちゃんは嘘は吐かへんよ~」 郁乃「あと、良子ちゃん今度の遠征も来るらしいで~」 京太郎「それ、大丈夫なんですか?」 郁乃「うん~確か~」 良子「え、遠征ですか!是非行かせてください!」 郁乃「もちろんええで~」 良子「やった!これでフレンドがインクリーズする!」 郁乃「って、言ってたで~」 京太郎「それは、楽しみですね」 京太郎「そうだ、郁乃さん、大阪の名所とか知ってます?」 郁乃「名所?」 京太郎「はい、俺大阪に来て3か月も経つのにあんまり大阪のこと知らないなーって思いまして」 郁乃「せやな~私のオススメは、海遊館やな~」 京太郎「海遊館?」 郁乃「大きい水族館やで~」 京太郎「へ~、郁乃さんは何が好きなんですか?」 郁乃「ビーバーちゃんとか、カワウソちゃんとかやな~あ、でも一番はクラゲちゃんかな~」 京太郎「め、珍しいですね」 郁乃「そう~?けっこう可愛いと思うんやけどな~」 郁乃「せや!今度一緒に行かへん?」 郁乃「郁乃お姉ちゃんが京太郎くんに大阪を教えたるで~」 京太郎「お、いいですね、じゃあ行きましょうか」 郁乃「うんうん、いこいこ~」 京太郎「昼飯はどこで食べようかなー」 京太郎「今日も屋上に来たぞ!」 ヒュルル 京太郎「あー風が」 ??「きもちいー」 京太郎「え?」 ??「え?」 ??「うわわわ!ソ、ソーリーソーリー」 京太郎「いえいえこちらこそ!」 京太郎「って、あれ、あなたは……」 京太郎「戒能プロじゃないですか!」 京太郎「うわっ!俺、ファンなんですよ!」 良子「ウェイト!ちょっと待つんだ!」 良子「とりあえず、自己紹介からしようじゃないか、物事には順序というものがあるんだ」 京太郎「それもそうですね、俺は須賀京太郎、麻雀部に入っています!」 良子「わ、私は戒能良子、一応プロ雀士…となるのかな?」 京太郎「戒能プロに会えて光栄です!テレビで見るよりもずっとお綺麗なんですね!」 良子「き、綺麗だなんてそんな……」 良子「ところで君は、どうしてここに?」 京太郎「ああ、俺、あんまり人と一緒に食べることなんてないんですよ」 京太郎「だから、誰かいるかもしれないって奇を衒ってここに来てるんですよ」 良子「き、きみ、それはトゥルーなのか?」 京太郎「はい、お恥ずかしながら」アハハ 良子「わ、わ、うわぁ!」ダキッ 京太郎「へ!?」 良子「うわあああん、嬉しいよおおおおお!」ポロポロ 京太郎(なんだこの状況!?戒能プロが俺に抱き着きながら泣いてる!?) 京太郎(こんなところ誰かに見られたら……) 郁乃「良子ちゃんいる~?」ガチャ 良子「うわあああああん!」 郁乃「……」 郁乃「ごゆっくり~」 京太郎(見られたーーー!) 良子「ヒグ…ヒグ……」 京太郎「ハンカチ、要ります?」 良子「うん、センキュー」 京太郎「落ち着きました?」 良子「うん…」 京太郎「えと、いきなりどうしたんですか…?」 良子「実は……私も、その、ぼっちなんだ…」 良子「私…生まれたのは日本なんだけど、3歳から海外に住んでいたんだ」 良子「日本に戻ってきたのは今の君と同じくらいの頃だったかな」 良子「私はクール、というかなんだか素っ気ない態度を取ってるように見えるだろ?」 京太郎「確かに、大会のインタビューとかでもそんな感じでしたね」 良子「だからか、あまり誰も寄り付かなくてな……」 京太郎「それで、今までずっとぼっちだったということですか?」 良子「イエス、これが君の憧れの戒能プロなんだ、幻滅したか?」 京太郎(ふむ……つまり、俺と同類だったのか) 京太郎(何と言おう) 良子「従妹の春は姫様や他の分家の子たちと仲良くしてるのにな…」 京太郎(……うん、そうだよな) 京太郎(一人ぼっちは、寂しいもんな) 京太郎「よし!」 京太郎「それなら!俺が!」 京太郎「戒能プロの友達になります!」 京太郎「心のよ須賀となります!」 京太郎「だから、戒能プロはぼっちじゃないです!」 京太郎「泣かなくてよいのです!」 京太郎「戒能プロの友達は!この須賀京太郎におまかせあれ!」 良子「ポカーン」 京太郎「ど、どうですか?」 良子「ふ、ふふっ、ありがとね須賀くん」 良子「それにしても、ふふっよ須賀って、ふふっ」 京太郎「わ、忘れてください!」 良子「ノーウェイだねー!ふふっ」 京太郎「もう!絶交しますよ!」 良子「そ、それは……」シュン 京太郎「冗談ですよ、そんなことするわけないじゃないですか」 良子「リアリー?」 京太郎「リアリーです」 良子「よ、良かったぁ」グー 良子「あ///」 京太郎「一緒に食べます?弁当は?」 良子「実は、持ってきてないんだ…」 京太郎「じゃあ、はい」つウインナー 良子「いいのか?」 京太郎「友達ですしね」 良子「それじゃ、はむっ」 良子「うん……」ゴクッ 良子「ありがとな、須賀くん!」 郁乃(最近良子ちゃんが伸び悩んでるって松山の監督から相談されてたから) 郁乃(こうして良子ちゃんを昼飯で釣って同志の京太郎くんに会わせてみたけど~) 京太郎「おいしいですか?戒能プロ?」 良子「プロはニードノットだよ、須賀くん」 京太郎「わかりましたよ、戒能さん」 京太郎「じゃあ、連絡先交換しましょうか」 良子「その……どうやってやるのかがわからないんだが……」 京太郎「こうすれば…いいんですよ」ピローン 良子「わ!ありがとう!」 良子「これで5件目ゲットだ!」 郁乃(うん、計画通りみたいやな~) 京太郎「まさか戒能さんと本当に会えるとは思わなかったな」 京太郎「放課後は……」 京太郎「そうだ!松実さんと約束してたんだ!」 京太郎「急がなきゃ!」 京太郎「そうだな、戒能さんも誘ってみるか」 京太郎『戒能さん、俺と俺の友達と遊びに行きませんか?』 京太郎「これでよしっと」 京太郎「松実さんは…まだきてないみたいだな」 時計「まだ15時40分やでー」 ヴーッヴーッ 京太郎「お、戒能さんからだ、なになに」 良子「ま、待ったか?」ハァハァ 京太郎「いえ、大丈夫ですよ」 良子「そうか、良かった」 良子「それで、須賀くんの友達というのは?」 京太郎「もうすぐ来るはずなんですが…あ、来ましたね」 京太郎「おーい、松実さーん!」 玄「き、きみが、須賀くん?」 京太郎「はい、須賀京太郎です」 玄「あれ?なんか前にあったことがあるよーな…?」 玄「って、あ、あなたは!戒能プロ!」 良子「ひっ!」ビビクン 京太郎「どうして俺の後ろに隠れるんですか」 良子「初対面の人は怖いんだ!」 京太郎「そうですか……」 玄「す、須賀くん!その人をこっちに渡そうか!」ワキワキ 玄「プロの中でベストスリーには間違いなく入るおもち、逃がすわけにはいかないよ!」メラメラ 良子「ひぃぃぃ!」 京太郎「先が思いやられるな……」 ――――――――――――― 玄「それで、どこに行くつもりなの?」 京太郎「考えてなかったんですか!?」 玄「いやーそういうのは男の子が考えるものだからねー」 良子「ふっふっふ、お困りのようだな」 京太郎「何か案があるんですか?」 良子「甲子園に行こう!」 玄京「「え~~~!?」」 京太郎「よし!4-33で阪神勝ってる!」 良子「勝てー!タイガース!」 玄「応援はおまかせあれ!」 ポタッポタッ 京太郎「あれ?」 ザーザー 京太郎「雨降ってきましたけど、どうします!?」 良子「このゲームから目を離すなどありえない!」フレッフレッ ポヨンポヨン 玄「その通りなのです!」ジーッ ゲームセット! 玄良「「くちゅん!」」 玄「うぅー」ズズーッ 良子「へっくち」 京太郎「まったく、あんな雨の中で見続けるからですよ」 良子「だってしょうがないじゃないか」 玄「あんなに揺れるおもちが目の前にあったのだから!」 京太郎「はぁ……」 京太郎(松実さんも立派なものを持ってるんだけどなぁ……って!どっちも雨で透けてるじゃないか!) 京太郎(や、ヤバい……これはさすがに) 玄「そ、それじゃあ私は先に失礼するのです!」 京太郎「はい、今日はありがとうございました!」 京太郎「さて……この人、どうしよう」 良子「くちゅんっ!うう、寒い……」 京太郎「とりあえず俺の上着を着てください」 京太郎「戒能さんってどこに泊まってるんですか?」 良子「駅の近くのホテルだけど…くちゅん!」 京太郎「んー、少しおでこ失礼しますね」 良子「ん」 京太郎「熱は無いみたいですけど…」 良子「くちゅん!」 京太郎(心配だなぁ……) 京太郎(どうしよう……) 良子「くちゅん!」 良子「うぅ……なんだか寒い」 京太郎「大丈夫ですか?」 良子「も、もちろんだ!……へっくち!」 京太郎「とりあえず三箇牧に帰ってきましたけど……もう一回熱計ってみますね」 良子「ん……」 京太郎「なんか一気に熱が出てきた気がするんですけど……」 良子「大丈夫だと言ったろ……うっ」フラッ ガシッ 京太郎「もうフラフラじゃないですか」 良子「うぅぅ……須賀くんにこんなところ見せたくないのに……」ボソッ 京太郎「戒能さん、俺の部屋に行きましょう」 良子「ふぇっ!?」 良子「の、ノーウェイ、何を言ってるのか理解できないな」 京太郎「そのまんまです。戒能さん、心配なので俺の部屋に行きましょう」 京太郎「友達の戒能さんに風邪を引かれたら困るんですよ」 良子「友達、そうだよな、じゃあお言葉に甘えよう」 京太郎「そうですか、それじゃ……はい、背中」ポンポン 良子「ん?何をする気なんだ?」 京太郎「戒能さん今フラフラなんで、俺におぶさってください」 良子「む……わかった……」ガバッ 京太郎「よっし……じゃ、出発しんこー!」 良子「須賀くん」 京太郎「は、はい?」 京太郎(何この背中にある柔らかい感触……) 良子「ふふっ、呼んだだけだ」 京太郎「そうですか」 京太郎(見た目通りこれは…なかなかのなかなか) 良子「須賀くん」 京太郎「……」 良子「無視しないでくれよ……」 京太郎「じゃあどうしろと」 京太郎「それで、何ですか?」 良子「今日は、色々とありがとうな」 良子「友達になってくれて、一緒に昼を食べてくれて、遊びに連れて行ってくれて」 良子「本当にありがと……」 京太郎(ん?) 良子「すぅ……」 京太郎(言い切ってないのに寝た!?) 良子「すぅ……」 京太郎(寝息が首に当たって……こう、変な気分になるな) 京太郎「はい、着きましたよー」 良子「ん……ここ、が部屋?」 京太郎「はい、汚くてすみません」 良子「ノーウェイ、そんなことはないよ」 京太郎「そうだ、俺にできることって何かありますか?」 良子「そうだな……」 良子「いや、特に無いな」 京太郎「そうですか、じゃあこれ俺のですけど着替えてください」 京太郎「そんなに濡れたスーツじゃ、また冷えちゃうんで」 良子「わかった、脱衣所を借りるな」 京太郎「はい」 ガララ 京太郎「さーてと、布団敷いておくか」 二人は幸せな夜を過ごしました 【6月第4週平日】終 【6月第4週 遠征1日目】 チュンチュン 京太郎「朝だ!」 良子「……ん」 京太郎「もう2日間もここにいるよこの人……」 京太郎「集合時間は8時か、それで今は6時半……」 京太郎「よーし、みんなを起こしにいこー!」 京太郎「よし!憩さんを起こしにいこう!」 【須賀京太郎の!寝起きドッキリ大成功!part8】デデーン! 京太郎「今回は!我らが部長、荒川憩さんに、寝起きドッキリを仕掛けたいと思いまーす」ヒソヒソ 京太郎「ちなみに前回のターゲットも憩さんでしたね~」 憩「……あっ……そこ…」 京太郎「一体どんな夢を見ているのか、俺、気になります!」ヒソヒソ 京太郎「今回は憩さんの声を使って耳元で口説いてみようと思いまーす」ヒソヒソ 京太郎「それでは、憩さんを起こしまーす」ヒソヒソ 京太郎「このレコーダーを使って……」 憩『ウチは、憩、の、み、そ、し、るを、毎日、飲みたい!』 憩『I、し、照』 憩「う……んっ…」 憩「あっ……いっ……」 京太郎「おーっと、まだ起きないようですねー」ヒソヒソ 京太郎「それでは次の作戦です」 京太郎「次は、憩さんのおもちをこねて、起こしたいと思いまーす」ヒソヒソ 京太郎「それでは、失礼しまーす」ヒソヒソ 京太郎「えいっ」フニュッ 憩「あっ」 フニュフニュフニュフニュ 京太郎「おお、やわらかい……これがおもちというものなのか……」フニュフニュフニュフニュフニュフニュフニュフニュ 憩「あっ、あっ、んっ、あっ」 京太郎「もっと、もっとだ!」フニュフニュフニュフニュフニュフニュフニュフニュフニュフニュフニュフニュ 憩「あんっ、……」 京太郎「やめられない止まらない」フニュフニュフニュフニュ 憩「んっ……きょ、あっ、たろっ、くっん」 京太郎「あ~きもちいい~」フニュフニュフニュフニュ 憩「なに、あっ、して、んっ、るんっ?」 京太郎「え?」フニュフニュフニュフニュ 憩「あっ、はあっ、もうっ、だぁっ」 京太郎「ド、ドッキリ、大・成・功!」フニュッ 憩「めっ、あっ………」 憩「はぁっ……はぁっ…」 京太郎「……それじゃあ、撤退!」 京太郎「よし!咏を起こしにいこう!」 【須賀京太郎の!寝起きドッキリ大成功!part9】デデーン! 京太郎「今回は!我がロリっこ、三尋木咏ちゃんに、ドッキリを仕掛けたいと思いまーす」ヒソヒソ 咏「……ん……すぅ…」 京太郎「小さいなー可愛いなー」ヒソヒソ 京太郎「今回は咏の髪をとかして、起こしたいと思いまーす」ヒソヒソ 京太郎「それでは、咏さんを起こしまーす」ヒソヒソ 京太郎「今回はこのくしを使いまーす……」 京太郎「そーっと」サッー 京太郎「頭撫でながらやるか」ナデナデ サッー 咏「えへへ……」 咏「……すぅ…」 京太郎「どうやらまだ起きないようですねー」ヒソヒソ 京太郎「それでは次に参りましょう」ヒソヒソ 京太郎「ここにあるのは、あの赤ちゃんが口に咥えるあれですね」ヒソヒソ 京太郎「咥えるって妙にエロいですよねー」ヒソヒソ 京太郎「それでは、装着させまーす」 咏「……すぅ」 京太郎「何この生き物……かあいい」 京太郎「まだ起きませんねー」ヒソヒソ 京太郎「じゃあ次ー」 京太郎「それじゃあ耳をはむはむしまーす」ヒソヒソ 京太郎「はむっ」 京太郎(女の子のあのいい香りがする……) 京太郎(舌も入れてみるか) レロッ 咏「んっ……」 京太郎(この汗の混じった塩っぽい味、いいな) 京太郎(もうちょい……) 咏「あっ……」 京太郎「まだ起きないようでーす」ヒソヒソ 京太郎「次はどうしましょうかねー」 京太郎「ぷはっ、次は咏に自身の靴下の匂いをかがせようと思いまーす」ヒソヒソ 京太郎「まずは靴下の調達ですねー」ヒソヒソ 京太郎「ということで、洗濯物をあさりまーす」ゴソゴソ 京太郎「早速見つかりましたー、お」 京太郎「この……三角形の布は……」ゴクリ 京太郎「後で考えよう、うん」ポケットニシノッ 京太郎「それでは、咏に靴下の匂いをかがせたいと思いまーす」ヒソヒソ 京太郎「咏は靴下もいい匂いがするんだなー」 咏「……ん…う……」 咏「もう食べられないぜぃ……」 京太郎「まだ起きないのか……」 京太郎「まずはあれを戻しておこう」 京太郎「今度は油性マジックを用意しましたー」 京太郎「うわっ、手が滑ってしまった!」 京太郎「なんかグチャグチャになっちゃったけど……これ、雌奴隷って読めちゃうんじゃ……」 京太郎「まあ、いいか……(震え声)」 咏「……ん」パチッ 京太郎「あれ、とうとう起きちゃった?」 咏「起きた……けど、京太郎がなんでここにいるのかがさっぱりわっかんねーんだけど」 京太郎「あ、忘れてた、ドッキリ大成功!」 咏「ドッキリ……?前のあれか?それが……」 咏「私の靴下に、赤ちゃんのアレ?」 咏「おでこにもなんか……」 サッサッ 咏「さて、これはどういうことか説明してもらおうかぃ?」 京太郎「え、えーっと……撤退!」 咏「待てや!こらーーーー!」 京太郎「よし!エイスリンさんを起こしにいこう!」 【須賀京太郎の!寝起きドッキリ大成功!part10】デデーン! 京太郎「今回は!我が天使、エイスリンさんに、ドッキリを仕掛けたいと思いまーす」ヒソヒソ エイスリン「……ウウン……ハァ…」 京太郎「咏に負けず劣らずの可愛い寝顔でーす」ヒソヒソ 京太郎「今回はこのこんにゃくを使って、エイスリンさんを起こしたいと思いまーす」ヒソヒソ 京太郎「よっと」ペタッ エイスリン「ンッ……」 エイスリン「cool……」 京太郎「まだ起きないようでーす」ヒソヒソ 京太郎「お次は、こちら!」 京太郎「さてと、お次はこのとげをちゃんと取ってある白薔薇でエイスリンさんの周りを埋め尽くしまーす」 京太郎「えいっ、えいっ」 京太郎「ふぅ……やっと終わった」 エイスリン「……ンン…」 エイスリン「ンン……アリエマ……センナ……」 京太郎「まだ起きないようでーす」ヒソヒソ 京太郎「それじゃあ次いってみよー」 京太郎「じゃあまたおもちをこねますか」 京太郎「えいっ」モニュッ エイスリン「ンッ……」 京太郎「お、おおおお」モニュモニュモニュ エイスリン「ンッ…アッ……」 京太郎「憩さんと同等、もしくはそれ以上の柔らかさだ……」モニュモニュモニュモニュモニュモニュ エイスリン「ハアッ……ンッ…アッ……」 京太郎「手が、手が止まらないィ!」モニュモニュモニュモニュモニュモニュ エイスリン「アッ、スガッ、クンッ?」 京太郎「あれ、起きちゃいました?」モニュモニュモニュモニュモニュモニュ エイスリン「ナ、ナニッ、シテンッ、ルノッ」ハァハァ 京太郎「見てわかりませんか?ドッキリですよ」モニュモニュモニュモニュモニュモニュ エイスリン「ドッ…キリッ?」ハァハァ 京太郎「もう終わりますからねー」モニュモニュモニュモニュモニュモニュ エイスリン「アンッ、アッ、ンッ、アッアッアッアッ、ヒグッ」 京太郎「ていっ」モニュ エイスリン「アアァァ……」 京太郎「ドッキリ大・性・功!」 エイスリン「ハァ…ドッキリ…ハァ…」レイプメ エイスリン「ハァ……ハァ……」 京太郎「また寝ちゃったみたいだな」 京太郎「それじゃあアイマスクをつけよーっと」 エイスリン「ハァ……ンッ…ハァ…」メカクシ 京太郎「なんか……そそるな」ゴクリ エイスリン「ン……」 京太郎「起きました?」 エイスリン「ウン……」 京太郎「どうかしました?」 エイスリン「…」カキカキ バッ |京太郎がエイスリンを犯している絵| エイスリン「ユメニデテキタ…」 京太郎「そうですか、嫌な夢でしたか?」 エイスリン「ウン、It was sad.」 京太郎「安心してください、俺はそんなこと(もう)しませんから」 エイスリン「ウン!ソウダヨネ!」 京太郎「もちろんですよ」ニコッ 京太郎「よし!郁乃さんを起こしにいこう!」 【須賀京太郎の!寝起きドッキリ大成功!part11】デデーン! 京太郎「今回は!我が……新入部員、赤阪郁乃さんに、ドッキリを仕掛けたいと思いまーす」ヒソヒソ 郁乃「……あ~…」 京太郎「良い寝顔なんですけど、何かが……」ヒソヒソ 京太郎「今回はこの前絹恵さんからもらった洋榎さんの目覚ましボイスを使って、郁乃さんを起こしまーす」ヒソヒソ 京太郎「ポチッとな」 洋榎『おい!起きろ!はよ起きんかこのボケェ!』 洋榎『はよ起きんと、あんなことやこんなことするで!』 洋榎『え、なんやそれ?え、えーっと……チ、チュー…とか?』 郁乃「……」 郁乃(起きてへんで~) 京太郎(うん、起きてないみたいだな、ん?) 京太郎「何か今……ま、いっか」 京太郎「さて次次ー」 京太郎「次は真瀬さんからもらった、えーっと、すえ、はらさんの目覚ましボイスで起こしまーす」ヒソヒソ 郁乃「!」 京太郎「なんか、シリーズ化してるらしいな、今度絹恵さんと真瀬さんの分ももらってみるか」 京太郎「それじゃあポチッとな」 恭子『はぁ…はよ起きてくれませんか?起きないと、いろんなことしちゃいますよ?』 恭子『例えば、おでこに「恭子」って書いたり、そ、それと……』 恭子『そ、それでも起きないんやったら……お、おそ、襲っちゃいますよ///』 郁乃「!!!!」 京太郎「やっぱり起きないか……」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ 京太郎「な……」 郁乃「なあ京太郎くん~その音声私にもくれへん~?」 京太郎「は、はい!」 郁乃「おおきに~グヘヘ」 京太郎「よし、外に行こう」 京太郎「みんな集まってるだろうしな」 霞「あ、みんな揃ったみたいね」 郁乃「えへへへへへ~」オソッチャイマスヨ オソッチャイマスヨ オソッチャイマスヨ 京太郎「もう大丈夫ですか?」 良子「ああ、オーライだ」 エイスリン「ウタ、オデコドウシタノ?」 咏「少し熱っぽくってねぃ」ジトッ 憩(あの後3回くらいやってしもた……ウチは淫乱や……) 霞「それじゃあ東京にしゅっぱーつ!」 京太郎「あれ、照は来ないんですか?」 霞「うん、やっぱり古巣には行き辛いんじゃないのかしら」 京太郎「そうですか……」 ―――移動は省略―――
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京太郎「なんだコレ?差出人とかも書いてないしなぁ」 京太郎「からあげクン……誰から送られてきたかもわかんねーしすっげー食いたくない」 京太郎「毒でも入ってたら嫌だし優希にあげるか」 京太郎「優希、これやるよ」 優希「タコスじゃいのか……まぁ、貰えるものは貰っとくじぇ!」ガツガツ 京太郎「味はどうだ?」 優希「別に普通のからあげクンだじぇ……うっ!」 京太郎「優希!?」 優希「体が疼いて……苦しいじぇ」ハァハァ 京太郎「た、大変だー!今保健室に連れてってやるからな!」 優希「京太郎……もう我慢できないじぇ!!」ビリビリ 京太郎「いやぁぁぁあああ!やめてー!!堪忍してー!!俺の初めては霞さんにあげるって決めてるんだーーー!」 優希「いいから黙ってヤられろ!」 京太郎(目がすわってる……このままでは本当に俺の純潔が!) 京太郎「このまま、黙ってヤられてたまるか!」ドンッ 優希「うげっ!」ドサッ 京太郎「今の内に……!」スタコラサッサ 部室 京太郎「なんとか逃げ切れた……」ハァハァ アケローアケロイヌーガンガンガンガン 京太郎「畜生……どうすれば」 シーン 京太郎「静かになった……?どこかに移動したのか?」 京太郎「耳を澄ましてみるか」 アレユウキチャンソンナトコロデナニシテルノ? 京太郎「この声は……咲が来たのか?」 エッ?チョットナニスル……キャアーーー! 京太郎「すまん、俺にはお前を助けることができない」シクシク シーン 京太郎「また静かになった」 コンコン 京太郎「」ビクッ キョウチャーンイルンデショー?ヘンナユウキチャンモドコカニイッチャッタカラアケテヨー 京太郎「……」ゴクリッ ガチャ 咲「あっ!京ちゃん!!」 京太郎「大丈夫だったのか咲?」 咲「なにが?」ニコニコ 京太郎(!?咲の目も座ってやがる!!早くドア……しめ……) ガッ 京太郎「ひぃ!?」 咲「なんで閉めようとするの?酷いよ京ちゃん」グググ 京太郎(力が強すぎる……まさか) 京太郎「まさか咲にまでうつっちまったのか!?」 京太郎(もう駄目だ……逃げられない)フッ キィィィイイイ 咲「優しいね京ちゃんは、そんな京ちゃんが大好きだよ」ニコニコ 京太郎「さ……咲」 咲「大好きな京ちゃん……たくさん可愛がってあげるね」ペロリ 京太郎「あ、あ……うわぁぁぁあああ!!」 咲「あっ!いいぃ!そこいいよ京ちゃん!!」パンパン 京太郎「ふごぉ!むごぉ!」 咲「出したいんだね!?出して!いつもみたいになかに!!」パンパン 京太郎「むごぉぉぉおおお!」 咲「んんーーーーーーーっ!」ビクン あれから俺は何処かに閉じ込められ椅子に縛り付けられ目隠しをされ咲に飼われている 地上がどうなっているかはわからない もしかしたらアレが皆にうつって文明は滅んでしまったのかもしれない 咲「ふふ……私だけの京ちゃん」ナデナデ だがそんなことはどうでもいい 咲「やっと手に入った……誰にもあげないんだから」ナデナデ もう逃げられないのだから 監禁エンド 京太郎「なんだこの荷物」 京太郎「あーこれって……和の好きなエトペンの着ぐるみか?なんでうちに?」 京太郎「部長コレあげます」 久「これって……エトペンの着ぐるみ」 京太郎「なんか家に届いたんですけど俺はいらないんで」 久「いや、私もいらないんだけど……まぁいいわ何かしらに使えないこともないでしょうし」 京太郎「すみません押し付けちゃって」 久「貰うだけじゃ悪いから須賀くんにはこれをあげるわ」 京太郎「からあげクンですか」 久「さっき買ってきたんだけどあげるわ」 京太郎「あざーーーっす」 京太郎はからあげクンを手にいれた 久「須賀くんあーーーん」 京太郎「……なんですか急に?」 久「いや、食べさせてあげようと思って」 京太郎「恥ずかしいから遠慮しときます」 久「そんなに恥ずかしがんなくてもいいから!ほらあーーーん」ニコニコ 京太郎「……あーん」パクッ 久「……ふふ」 京太郎「じゃあ、今度はこっちの番ですね!部長!あーーーーーん」 久「うぇ!?私はいいわよ折角あげたんだから須賀くんが食べなさいよ」 京太郎「貰ったからあげクンをどうしようが俺の勝手ですよね」 京太郎「はい、あーーーん」 久「あ、あーーーん///」パクッ 京太郎「上手ですよ部長」 久「食べ方に上手とかないと思うけ……うっ!!」 京太郎「どうしました!!……うぐっ!俺も」 京太郎「お、おさまってきた」 久「なんだったのかしら今の……」 京太郎(あれ?なんだが部長を見ると凄く胸がドキドキする) 久(なんでかしら……顔が熱くなって須賀くんのことを直視できない///) 京太郎「あの」 久「ひゃい!」 京太郎「よかったら……これからデート行きませんか?」 久「えぇっと……デートって……そのぉ」モジモジ 久「……はい///」 それから何だかんだあって俺達二人は付き合い出した 今のところまだまぐわいはしていない 部長の誘惑に負けそうにもなるが大事にしてあげたいので結婚までは我慢するつもりだ でも、ある日 京太郎「ふわぁぁぁ……眠い……明日はデートだし早めに寝よう」 京太郎「……」スースー パリーン 京太郎「うぉ!?なんだ!?」 ?「殺す、須賀殺す」 京太郎「だ、誰ですか貴方は?何で窓から?」 ?「死ねーーー!」 京太郎「……包丁!?」 京太郎「せいっ!」 ?「うがっ!」 京太郎「この軽さは女性か?」 ?「うぅ……」ガクッ 京太郎「マスクを外して正体を……」 パリーン パリーン 京太郎「!?」 ?「えぇっと、コレはどう使えばいいのかしら?」 ?「そこのスイッチを押すといい」 ?「あら、ありがとうございます」バチバチバチバチ 京太郎「まさか囲まれてるのか!?」 ?「その通り、君は既に包囲されている大人しく投降するんだな もっとも投降したら生きて帰れるというわけでもないがな」 京太郎「貴方達は誰なんですか!?なんでこんなことを!!」 ?「須賀くんが悪いんですよ上埜さんをたぶらかしちゃって」 京太郎「たぶらかすってそんな……」 ?「君は罪を犯してしまった罰をうけるのは当然だろう?」スチャッ ?「ふふ……うふふ」バチバチバチバチ 京太郎「くそ!ここはどうにか逃げる!!」 京太郎「こんなところで死んでたまるか!」バッ ?「窓から飛び降りただと!?」 ?「だ、大丈夫!?」オロオロ 京太郎「あーはっはっは!それではアデューーー!」スィー ?「空を……飛んでる?」 ハギヨシ「須賀くん……本当にいいのですか?ジェノバ細胞を使えば確かに戦闘力は飛躍的に上昇しますが精神汚染が……」 京太郎「敵の幹部に勝つにはこうするしかありません」 ハギヨシ「……そうですか、ではいきますよ」プスッ 京太郎「うぐぅう!」 ハギヨシ「とりあえずは成功ですね」 京太郎「力が溢れてくる……いまなら敵のアジトを潰すことだって……!」グッ 美穂子「須賀くん!上埜さんが!上埜さんが!!」ハァハァ 京太郎「ど、どうしたんですか!?」 美穂子「大変なことになってるの!今すぐ来て!!」 京太郎「はい!」 京太郎「この倉庫の中ですか?」 美穂子「えぇ……」 京太郎「真っ暗で何も」 ドスッ 京太郎「え?」 美穂子「須賀くんが悪いんですよ?上埜さんがにちょっかい出すから」ニコニコ 京太郎「うぅ……」ドサッ 美穂子「流石の私でも怒っちゃいますよ!」プンプン ドスッドスッドスッドスッドスッドスッドスッドス 久「……須賀くんまだかしら」 サクリエンド 京太郎「ん?なんだこの荷物は?」 京太郎「が、ガンダム1/1だとぉ!」 京太郎「家に入りきらないからとりあえず庭に置いとくとしよう」 ドスンドスンドスンドスン 霞「なにかしらこの音?」 ガンダム「霞さーーーん!」 霞「随分と大きいおもちゃですね」 ガンダム「霞さんにコイツ譲っちゃいますよ」 霞「あらあら本当ですか?んーでも置き場が……」 小薪「あれ!あれ!凄く欲しいです!」ピョンピョン ガンダム(Oh……おもちのビッグウェーブじゃ) 霞「しょうがないわねー小薪ちゃんは」 ガンダム「凄いです!今なら何でもできそうな気がします!!」 霞「あんまりはしゃぎすぎちゃ駄目よー」 ガンダム「はーい!」ゴォォォオオオ 霞「なら、早速貴方の家に行ってご奉仕させて貰います」 京太郎「ご、ご奉仕ですか!?」タラー 霞「はい」 京太郎「ぼかぁー!ぼかぁーもう!出逢う前から好きでしたー!!」 霞「あらあら」 須賀家 霞「洗濯物畳んでおきましたのでここに置いときますね」 京太郎「あ、ありがとうございます」 霞「お湯加減はどうですかー?」 京太郎「は、はい!凄くいいです!」 霞「そうですか」スタスタ 京母「いやー、お夕飯も手伝ってくれるし本当に助かっちゃう!」 霞「ありがとうございます」ニコニコ 京母「このまま、京太郎と結婚してくれたらおばさん嬉しいなー」 京太郎「やめろよ母さん恥ずかしい」 霞「うふふ」 京太郎「おかしい」 京太郎「洗濯物を畳んでて俺のパンツを発見してきゃーーー!なイベントも お風呂に入ってきてお背中お流ししますねイベントもベッドでの夜のご奉仕イベントもないだと!」 京太郎「こんなことが……こんなことが許されていいのか!!」 ガチャ 京太郎「霞さーん」 霞「まだ起きてたんですか?」 京太郎「はい、ちょっとお願いがありまして」ヘコヘコ 霞「どうしたのかしら?」 京太郎「膝枕してもらえたらなー……なんて」 霞「いいわよ」 京太郎「本当ですか!」 霞「えぇ」 京太郎「ひゃっほーーーい!」 霞「どうかしら」 京太郎(おもちで天井が見えねぇ……) 京太郎「凄くいいです」 霞「ふふ、それは良かった……」ウトウト 京太郎「いやーほんとわがまま聞いてくれてありがとうございます」 霞「……」スースー 京太郎「霞さん?」 霞「……」カクンッ 京太郎「むぐぉ!」 京太郎(おもちがおもちが降ってきて……息が!?) 京太郎「んぐぅ!もぉがが!」ジタバタ 京太郎(幸せだけど! 幸せたけど……!苦しい!!) 京太郎「んが……ぉ……」 京太郎(最期はおもちで窒息死か……俺らしい死に方だぜ) 霞「……!あら寝ちゃってた……ごめんなさい須賀くん」 京太郎「」ピクピク 霞「ふふ、須賀くんも寝ちゃったみたいね 風邪引かないようにタオルケットをかけておきましょう」 京太郎「いやー昨日は凄い目にあった」 京太郎「霞さん!」 霞「何かしら?」 京太郎「俺と子作りしてくださーい!!」 霞「え……えぇ!?」 京太郎「お願いします!」ドゲザ 霞「えぇっと……その」 霞「それはちょっと……」 京太郎「」ガーン 霞「知り合ったばかりですし」 京太郎「」フラフラ バタンッ 霞「そういうことはもっと仲良くなってからじゃないと///……ってあれ?須賀くん?」 京太郎の部屋 京太郎「くそぉーーー!くそったれーーー!」 コンコン 霞「どうぞ」 京太郎「……しつれいしまーす」 霞(死相が出てるわ) 京太郎「先ほどはすみませんでした」 霞「男の子ならしょうがないんだから気にしないで!」アタフタ 京太郎「お詫びと言うかなんと言うかですがデートのお誘いに来ました」 霞「デート?」 霞「ここは?」 京太郎「東京にある須賀神社です 名前が一緒だってのもあってたまに家族で来るんですよ とりあえずお参りしていきましょうか」 霞「そうね」 京太郎「おみくじ引いてみましょう!」 霞「負けないわよ」ウフフ 京太郎「うぉぉぉおおおおお!見てください!大吉ですよ!!」 霞「凄いわねー、私は中吉よ」 京太郎「これは良いことがありそうな気がする財布に入れておこう」 京太郎は大吉を手にいれた 京太郎「なら、余った時間は霞さんの服を見に行きましょうか」 霞「ふふ、楽しみね」 京太郎「鹿児島で着ることが出来たのはほとんど巫女服だけだったらしく霞さんは本当に楽しそうに洋服を買っていた」 京太郎「海ですよ!海!」 京太郎「くぅーっ!霞さんの水着姿を見れるなんて俺はなんて幸せなんだ!!」 霞「おまたせー……」 京太郎「!?」バッ 霞「似合ってるかしら///」モジモジ 京太郎「……」ダダダダダ 霞「……?」 京太郎「神様ありがとーーーう!」 トーーーウ トーーウ トーウ 京太郎「……」ダダダダダ 京太郎「凄く似合ってますよ」キリッ 霞「須賀くんがプレゼントしてくれたの着てみたけど少し大胆すぎないかしら///」 京太郎「霞さんスタイルいいですからとっても似合ってますよ」 霞「……ありがとう///」 京太郎「いやー、楽しかった 霞さんの水着姿も見れたし大満足! 咲があれを着たら悲惨なことになるんだろうなぁ」 咲「む!」カッチーン 優希「どうしたんだじぇ咲ちゃん?」 咲「いま、凄くムカつくことを言われた気がする」 京太郎「ん?水着の中に違和感が……?」ピラッ 京太郎「ひぃ!?ク、クラゲが!やばいどうしようどうする!!」 チクリ 京太郎「ぐぉっ!」ドサッ 京太郎「なんだ!なんだこの疼きは!!」 霞「須賀くん大丈夫ですか!?今救急車を呼びます!!」 京太郎「で、何か異常は」 医者「特に問題はありませんね……ただ」 京太郎「ただ?」 医者「陰茎がとてつもなく肥大しています 腫れてるとかではなく成長していますね」 京太郎「まじですか!?」 医者「はい、平常時でおよそ16cmはありますね」 京太郎「おぉ……主よ感謝します」スッスッ 医者「とりあえずそのクラゲはコチラで預かっておきましたし異常も無さそうなので お帰りいただいても大丈夫ですよ」 京太郎「霞さんも心配してるだろうしさっさと帰ろーっと」ルンルン 医者「……」ゴクリ チクリ 医者「うがぁ!」ドサッ 医者「」ピクピク 霞「須賀くんどうでしたか?」 京太郎「どうってことありませんよ この通り凄く元気です」 霞「本当かしら」ジトーッ 京太郎(うっ……霞さんのジト目)ムクムク 霞「!……凄く腫れてるじゃないの!ちょっと見せてみなさい!!」 京太郎「あっ!駄目です本当に駄目です!」 霞「いいから!」グイッ 京太郎「あーれー」 ベチン 霞(え?) 霞(今顔に……凄く大きくて固いものが……) 霞「こ、これって……」ゴクリ 京太郎「あわわわわ」 霞(話では聞いたことあったけどこんなに大きいかしら 30cmはある……) 霞「……」ウットリ 京太郎「……霞さん?」 霞「ご、ごめんなさい///」 京太郎「きき気にしないで下さささい」 霞の部屋 霞「……」 霞(須賀くんのとっても大きかった……あれって私を見て欲情してたってことよね?) 霞「はぁ……はぁ……」モゾモゾ 霞(あんなものを見せられたら……今度迫られたら……) 霞「んっ……ふん……」スリスリ 霞(絶対に断れない)ハァハァ 霞「はぁ……」 霞(寝れなくてリビングに来てしまったわ) 京太郎「あ……霞さんまだ起きてたんですか?」 霞「……」ビクッ 京太郎「うぉっ!どうしたんですか!?」 霞「なんでもなくて……あの……おやすみなさい!!」ダッ 京太郎「待ってください!」ダキッ 霞「!?」 京太郎「霞さん」ギュー 霞「須賀くん」ドキドキ 京太郎「好きです、霞さん俺と付き合ってください」 霞「駄目……駄目なのよ……」 京太郎「霞さん……絶対に幸せにしますから」 霞「うぅ……」ポロポロ 京太郎「霞さん」 霞「私も……私も須賀くんのことが好きよ」ポロポロ 京太郎「なら……!」 霞「それでも……駄目なの」 京太郎「そんな……」 霞「でも……今日だけは……今日だけなら……貴方の好きにして」パサッ 霞「ぁんっ……ふっ……んっ」 京太郎「霞さんキスが好きなんですね」 霞「あっ……んぅ」トローン 京太郎「わかります今からこれが霞さんの中に入るんですよ」 霞(お腹の上に凄く熱いものが……これが私のなかに)キュンッキュンッ 京太郎「いきますよ」 霞「……きて」 ズブブブブブ 霞「ーーーーーーーーっ!!?」 霞(痛い……凄く痛い) 京太郎「大丈夫ですか?」 霞「大丈夫だから……私と京太郎が結ばれた証を残して」ポロポロ 京太郎「はい」 朝起きると霞さんはいなくなっていた 机の上には永水の誰かの書き置きが残されていた 色々と書いてあったが要約すると霞さんには使命があるから返してもらうとのことだった どうやら俺と霞さんは絶対に結ばれない運命らしい だからこそ、霞さんは何度も俺を拒んでくれたのだろう これで、よかったのだろう あんなにいい女性で童貞も捨てれたんだからとても素晴らしいことだ 新しい恋を探せばいいそれだけだろう 霞エンド? 透華「あら、ハギヨシどこにいってましたの?」 ハギヨシ「そうですね、騎士を囚われのお姫様の所に送ってきたしたとでも言っておきましょうか」 透華「どういうことかさっぱりわかりませんわ?」 ハギヨシ(ふふ、須賀くん頑張って下さいね) 京太郎「……」ドンッ 京太郎「愛した女を幸せにできなくて何が男だ!」 京太郎「待ってろ霞!俺が必ず奪ってやる!!」 京太郎「と、きまれば殴り込みじゃぁーーー!!」 「なんだ、あいつは!?」 「者共であえであえーーー!」 京太郎「どかんかザコどもがぁーーー!」 「ぐぉぉぉおおお!」 「強すぎる……!」 「こっちは100人もいるだぞ!」 京太郎「俺を倒したかったら熊1000頭連れてこい!!」 京太郎「ふん、ウォーミングアップになんねーな」コキコキ 小蒔「あの……!」 京太郎「うぉ!ビックリしたぁ!」 小蒔「霞ちゃんのこと絶対に助けてあげてください」ペコリ 京太郎「え?俺のこと止めないんですか?」 小蒔「霞ちゃん帰ってきてからずっと泣いてました……きっと貴方と一緒にいたいんだと思います! 私にそんなことを決める権限はないので貴方がさらってしまってください!」フンス 京太郎「言われなくてもですよ!」 小蒔「あ、あとコチラはお返しします!この先の戦いで使ってください 操縦楽しかったです!!」キラキラ 京太郎「返ってきたなガンダム……!」 ガンダム「……」 小蒔「絶対に……絶対に霞ちゃんのことを幸せにしてあけでくださいね!!」 京太郎「おう!行くぜガンダム!!」 ガンダム「……」ブォン 本殿の中 ガンダム「ここが本殿か……霞は何処に?」 ゴゴゴゴゴゴゴ ガンダム「うぉ!?なんだ!?」 ゴッドガンダム「……」 ガンダム「あれは……ゴッドガンダム!?」 ゴッドガンダム「……」クイックイッ ガンダム「かかって来いってか上等だーーー!」 ガンダム「ぐっ……流石に性能が違いすぎる!」 ゴッドガンダム「……」ガガガガガ ガンダム「腕が……くそここまでか」ガクンッ ゴッドガンダム「……」チュイーン 京太郎(爆熱ゴッドフィンガーか……避けるエネルギーは残ってないな) 京太郎(ごめんな霞……) ピカー 京太郎「こ、これは!?あの時の大吉か!!」 京太郎「そうだ、こんなところで諦めてどうする!霞を幸せにすると約束したんだ!!」 京太郎「気合い入れていくぜーーー!」 ガンダム「!」ピカー ガンダム「……」ゴゴゴゴゴゴゴ 京太郎「これは!!機体が変化する!?」 ゴッドガンダム「……」シュッ 京太郎「くそ!避けることはできない!なら進むのみだ!!根性ーーー!」ピキーン 京太郎「!?トランザーーーム!!」 シュインッ 京太郎「……」 ゴッドガンダム「……」 ゴッドガンダム「……」ガクンッ スサノオ「……」 京太郎「か……勝ったのか?」 ゴッドガンダム「」ガシャン スサノオ「……」 京太郎「トランザムで相手のタイミングをずらせたから片腕だけですんだのか……ありがとう大吉」 『見事であった人の子よ』 京太郎「え?」 『先の戦い楽しませて貰ったぞ』 京太郎「もしかして神様ってやつですか?」 『いかにも』 京太郎「SOA」 『……』 京太郎「す、すみません……どうぞ話を続けてください」 『君は私に勝ったのだどんなものでもくれてやろう』 京太郎「どんなものでも……」 『富か?名誉か?それとも女か?全てを望むのなら全てを授けよう』 京太郎「ふ……俺が欲しいものは一つだけですよ……それは」 京太郎「ふーっ、今日もいい天気だな」 あの殴り込みから5年が経った 永水の方からは何の苦情も来ていないきっと神様というやつが対処してくれたのだろう 京太郎「久し振りに洗ガンダムしてやるか」 スサノオ「……」 俺はというと大学を出た後長野で仕事を見つけてのんびりとくらしている 流石にガンダムを持って都会に行くわけにはいかない 京太郎「こんなもんか」 スサノオ「……」ピカピカ この暮らしにはとても満足している なぜなら 霞「あなた、麦茶を置いておきますね」ニコニコ 愛する人がいるからだ 京太郎「お!ありがと霞」 霞「お菓子もあるから一緒に食べましょう」 京太郎「……それにしても平和だなぁ」ポケーッ 霞「そうね」ポケーッ 京太郎「霞は良かったのかこんな実りのない生活で?」 霞「確かに向こうの生活は辛いけど遣り甲斐はあった……けど、やっぱり愛した人と過ごすのが一番幸せよ」ギュッ 京太郎「そっか」ギュッ 霞「それに、もう嫌でも離れなれないわ」 京太郎「え?」 霞「///」サスサス 京太郎「もしかして……」 霞「……」コクリ 京太郎「ひゃっほーーーい!」 これからもこの幸せは何倍にもなって続いていくだろう 京太郎「愛してるよ霞」チュッ 霞「私もよ京太郎」チュッ 霞エンド 京太郎「うん?誰からだコレ?」 京太郎「こここここここ子作り許可証だと……!?」 京太郎「ふわぁぁぁぁぁあああああ!!うごぉぉぉおおおお!」 その日は眠れなかった 翌日 京太郎「よし、心は落ち着いた注意書きも呼んだ どうやらコレはいわゆるおもちもちの女性にしか使えないらしい」 京太郎「これさえあれば福路美穂子さんを……!ふひ、ふひひひひ!」 翌日 美穂子「あら、貴方は清澄高校のマネージャーの……杉君?」 京太郎「須賀です!それにマネージャーじゃありませんから!」 美穂子「そうなんですか!?ごめんなさい!」ペコリ 京太郎「まぁ、いいですけど」 美穂子「今日はどんなご用件で?」 京太郎「美穂子さん!コレをみろ!!」バッ 美穂子「えぇーっと……子作り……許可証ですか?」 京太郎「はい!」 美穂子「……え?」サーッ 京太郎「では、早速!いっただきまー」 ピピーッ 京太郎「え?」 玄「待つのです須賀くんまずは管理局の確認作業があるのです!」 京太郎「はい?」 玄「対象のおもちが大きいのか私が確かめるのです!」フンス 京太郎「いや、見りゃわかるでしょアレ」 玄「触らないとわからないこともあるんだよ」ワキワキ 美穂子「ふっ……やめてください……こんなこと間違ってます」ハァハァ 玄「フヒヒ……役得ですのだ」モミモミ 美穂子「ぁ……ん……」 玄「ふぅ、これは正真正銘のおもちです! 須賀くん思う存分犯していいよ!」ツヤツヤ 京太郎「あざーーーっす!」 京太郎「では、気を取り直して……いっただっきまーす!」ピョーン 美穂子「きゃあ!」 京太郎「おもちもちもち」モミモミ 美穂子「やめて……離して……!」ジタバタ 玄「抵抗するのはいいですけど逃げたりしたら一生豚箱だから気を付けてね!」 京太郎「ですって」モミモミ 美穂子「そんなぁ……」 京太郎「美穂子さんわかります?今から美穂子さんは犯されちゃうんですよ?」 美穂子「……」ポロポロ 京太郎「ほら、私は犯されますってしっかり言ってくださいよ」 美穂子「……わたしは、おかされます」ポロポロ 京太郎「よく言えました、なら次は俺の息子にこんにちはしましょうね」ボロンッ 美穂子「……うぅ」 京太郎「こんにちはって挨拶してからキスしてあげてくださいよ」 美穂子「そんなこと……できるわけが」 京太郎「……」ジッ 美穂子「ひっ……!」 京太郎「お願いしてる内にやってくれると助かるんですけどねー」 京太郎「じゃあ、練習した通りにやってみてぐさい!さん!はいっ!」 美穂子「こんにちは……今から私のことを激しく犯してくださいね……」チュッ 京太郎「ちゃんといえましたねー偉いですよ」ナデナデ 美穂子「なら、もう許して……」プルプル 京太郎「なに言ってるんですか貴方から犯して下さいって言ったんですから こんなとこで止めるなんてできませんよ」ニヤニヤ 美穂子「そ……そんなぁ……」 京太郎「じゃあお尻を犬みたいな姿勢でこっちに向けてください」 美穂子「……っ!」 京太郎「ほらしっかりとお尻をふってアピールしてくださいよ」 美穂子「……」フリフリ 京太郎「……何か言うことがあるんじゃないですかー?ここで俺が犯すのをやめたら 美穂子さんは刑務所行きなんですよー?」 美穂子「わ、私のために私のことを犯してください……お願いします……」フリフリ 京太郎「ふふ、美穂子さん気づいてます?さっきから俺が一切触ってないのにもう濡れてますよ?」 美穂子「そんなこと……あるはずが」フリフリ 京太郎「今からされることを想像して濡らしたんですか?それともHなことを言ったことで 濡らしちゃったんですか?」ニヤニヤ 美穂子「うぅ……」 京太郎「なにお尻をふるの勝手に止めてるんですか」パシーン 美穂子「……痛い!」 京太郎「はやくふってくださいよ」パシーン 美穂子「っいまからふりますから……」フリフリ 京太郎「……」ニヤニヤ 京太郎「じゃあ美穂子さんもお待ちかねのようですしそろそろメインディッシュを頂きますか」 美穂子「……」フリフリ 京太郎「あれ?もしかして犯して欲しくないですか!?」 美穂子「え……?そ、そんなことはありません!はやく!はやく!犯してください!!」フリフリフリフリ 京太郎「そうなんだよかったー、てっきり美穂子さん刑務所行きたいのかと思ったー」アハハ 美穂子「はやく!はやく!」フリフリフリフリ 京太郎「そんなに言われたらしょうがない……では、美穂子さんの大切な処女ゴチでーす」 ズブブブブブ 美穂子「……っ」 京太郎「……」パシーン 美穂子「す、すみませんふりますから叩かないで下さい」フリフリ 京太郎「あーきもちいー……美穂子さんのなか精子を出してほしくてギュウギュウに締め付けてきますよ」 美穂子「……ぁ……っ」フリフリ 京太郎「でも、ちゃんと腰をふってくれないとイケそうにないですよー」パシーン 美穂子「すみません!すみません!」フリフリフリフリ 京太郎「あーいい感じですよー」 美穂子「ふっ……ふっ……ん」ビクッ 京太郎「あれ?もしかしてイッちゃいました?」 美穂子「……はい」グデー 京太郎「えー、俺まだイッてないですよ」 美穂子「でも、私イッたばっかりで」 京太郎「しょうがない、駄目なメス犬の代わりに俺が動いてあげますよ」 美穂子「あ!あ!あ!あ!あ!駄目ぇ!もう駄目ぇ!」ガクガク 京太郎「なに言ってるんですか美穂子さんが何回もイッテるだけで俺まだ一回もイッてないですよ」パンパン 美穂子「許してくださいぃ!もう十回はイッテますから!!」ガクガク 京太郎「数えられる余裕があるならまだ大丈夫ですね ペースあげますよ」パンパンパンパン 美穂子「あっ……うぅーーーっ」ビクッ 京太郎「その呻き声犬っぽくていいですね……そうだ、今から犬の鳴き声だしつくださいよ」パンパンパンパン 美穂子「そんな……こと」ガクガク 京太郎「……」バシン 美穂子「きゃいん!……わん!わん!くぅーん……くぅーん」フリフリ 京太郎「ふふ、可愛いよ美穂子」ナデナデ 美穂子「わん!わん!わん!わん!」フリフリフリフリ 京太郎「お、そろそろ出しますよ」 美穂子「わん!わん!」フリフリフリフリ 京太郎「いきますよー」パンパンパンパン 美穂子「ふーっ……ふーっ……」フリフリ 京太郎「くっ!」ドビュルルル 美穂子「んっくぅぅぅーーーーん!!」ビビクンッ 京太郎「おースッゲー出た」 美穂子「はっ!はっ!」ガクガクガクガク 京太郎「気持ちよかったですよ美穂子さん」チュッ 美穂子「あはっ……くぅーん♪」フリフリ 京太郎「まだしたいんですかしょうがないメス犬ですね」 美穂子「はっ♪はっ♪」ペロペロ 美穂子「……くぅーん……くぅーん」ガクガクガクガク 京太郎「10回も出したからか美穂子さんはもうグロッキー状態だな」 玄「これ精力剤ですどうぞ」スッ 京太郎「あ、ありがとうございます」ペコッ 玄「いえいえ、あの犬、可愛がってあげてくださいね!では!」スタスタ 京太郎「いっちゃった」 京太郎「一匹だけじゃ寂しいだろうし次の犬を探すか」 京太郎「やっぱり佳織さんかなぁ前から目をつけてたんだよなぁ 同じ金髪だし」 京太郎「あ、すみませんちょっといいですか?」 佳織「えっと……なんでしょう?」 京太郎「この許可証が目に入らぬかぁ!」 佳織「え!?」 佳織「こ、子作り許可証ぉ!!」アタフタ 京太郎「ふはは、もう遅いわ!玄さん!!」パチン 玄「おもち検査入りまーす!」 佳織「うぅ……」シクシク 玄「これまたすばらなおもちだよ!須賀くんは見る目があるね!!」 京太郎「はっはっは、そう褒めんといてください!」 玄「うん!わかった!!」 京太郎「いやいやいやいやそうじゃないでしょう」 京太郎「大丈夫ですよ佳織さん」スッ 佳織「……あ」 京太郎「絶対に酷いことはしませんから」ナデナデ 玄(もうしてるんじゃ……) 佳織「ほ、本当に?」 京太郎「はい!」ニッコリ 佳織「ふ、ふつつかものですが……よろしくお願いします!」ペコッ 京太郎「……」ニヤニヤ 玄(鬼がいるのです) 京太郎「なら、まずは濡らしてあげますね」スリスリ 佳織「く、くすぐったいよ」アハハ 京太郎「こっちを向いてください佳織さん」 佳織「えっ……んっ……ちゅっ……あ」 京太郎「……」スリスリ 佳織「んふっ……ぷはぁ!んんっ!… …んぁ」 佳織(上手く息が出来なくて……頭がポワポワ……) 京太郎「……」スリスリ 佳織「んっ!」ビクッ 佳織(な、なに今の?) 京太郎「……ぷはっ!こんなもんですかね」 佳織「あっ……お股が濡れて」ハァハァ 京太郎「そりゃあそうですよ身体はすっかり女なんですから」 佳織「んぁ……ぁ……」トローン 佳織(気持ちいい……子作りってこんなに気持ちいいんだ) 京太郎「今度は俺のを触ってくださいよ」ボロンッ 佳織「ひっ!」 佳織(凄く大きいし変な形……) 京太郎「とりあえず握ってみてください」 佳織「こ、こう?」ニギッ 京太郎「うっ……そのまま上下に」 佳織「……うん」シュッシュッ 京太郎「よかったら舐めてみてください」 佳織「こうかな……?」ペロペロ 京太郎「亀頭だけじゃなくて裏筋の方も」 佳織「うん、わひゃった」ペロペロ 京太郎「ありがとうございますお陰ですっかり元気です」 佳織「ど……どういたしまして?」 京太郎「ぷっ……なんですかそれ?」 佳織「だって……///」 佳織「恥ずかしいよこの体勢///」 京太郎「これは正常位といって子作りでは最もオーソドックスな姿勢なんですよ」 佳織「でも、須賀くんの顔が近くて」 京太郎「入れちゃったらそんな恥ずかしさなんてどうでもよくなっちゃいますよ」ニコッ 京太郎「じゃあいれますね?」 佳織「……」コクン ズブブブブブ 佳織「い……いた……やめ」 京太郎「一気にいきますよ」 ズンッ 佳織「……かはっ!」 佳織「うぅ……痛いよぉ……」ポロポロ 京太郎「大丈夫ですか?痛みが引くまで動かないので安心してください」 佳織「……抱き締めて?」 京太郎「はい」ギュー 佳織「ナデナデして?」 京太郎「はい」ナデナデ 佳織「痛みは引いてきた……かな?もう動いてもいいよ」 京太郎「じゃあ少しずつ」パンパン 佳織「んっ……んっ……」 京太郎「どうですか?」 佳織「内蔵が……んっ……押し上げられるような……んっ!」 京太郎「気持ちいいですか」 佳織「うん、気持ちいいよ」ニコッ 京太郎「佳織さん俺もうそろそろ」 佳織「うん、わたしもそろそろ何か来そう」 京太郎「佳織さん」パンパン 佳織「んっ!んっ!京太郎君!!」 京太郎「佳織さん!」パンパン 佳織「京太郎君!!」ゾクゾク 京太郎「うっ!」ドビュルルル 佳織「あっ!あっーーー……」ビクンッ 京太郎「……ふぅ」 佳織「えへへ……お腹の中あったかい」サスサス 京太郎「気持ちよかったですよ佳織さん」チュッ 佳織「私もだよ京太郎君///」チュッ 京太郎「あのあと、二発ほどやって佳織さんとは連絡先を交換して別れた」 京太郎「竜華さんを落としてビデオレターを怜さんに送ろう ん?不思議な薬……NTR……子供の名前……うっ頭が!」 京太郎「竜華さんですか?」 竜華「だったらなんや?」 京太郎「許可証くらえぇ!」 竜華「は!?」 竜華「清澄高校1年須賀京太郎?なんやただのナンパかアホらし」 京太郎「えっ?……あっ間違えたこれ学生証じゃなねぇか!!本物は……」ゴソゴソ 竜華「ほなな須賀京太郎君、次うちの前にあらわれたら容赦せんで」ヒラヒラ 京太郎「行ってしまった……」 京太郎「一生の不覚……」 京太郎「うむむ……やはり竜華さんのことが諦められない」 竜華「なんやまたお前か言うたよな次おうたら容赦せんでって」パキパキ 京太郎「くっ!今度こそ」バッ 京太郎「っしゃおらぁ!どうじゃぁ!」 竜華「子作り許可証やと……!」 京太郎「今度こそ成功だな」フヒヒ 竜華「い、嫌や……お前みたいな男なんかと……うちには怜が」ダッ 玄「逃げちゃ駄目ですよ竜華さん」ガシッ 京太郎「ナイスです玄さん」 玄「これぐらいおまかせあれ!」 竜華「……」ガタガタ 京太郎「竜華さんごはん持ってきましたよー」 竜華「……」ノソノソ 京太郎「あっトッピングするんでちょっと待ってください」シコシコ 竜華「……」 京太郎「うっ」ドビュルルル 竜華「……はぁ」 京太郎「今日も妊娠するまでヤり倒すんでしっかりと食べて体力つけてくださいね」 竜華「……」ガツガツ 竜華「……ん」 京太郎「しっかりと食べきりましたね偉いですよ」ナデナデ 竜華「……」 京太郎「なら次は妊娠検査薬ですね」 竜華「……うちがおもらしするところを見てて下さい御主人様」 京太郎「前まであんなに反抗してたのにちゃんと言えるようになりましたね」ナデナデ 竜華「っふ……うぅ……」 京太郎「ほら、犬みたいにちゃんと片足あげて」 竜華「ん……」チョロチョロチョロ 京太郎「えっと、まだ陰性ですね」 竜華「そっか……」シュン 京太郎「これじゃあ当分は帰れそうにないですね」 竜華「御主人様のおちんぽではやくうちを孕ましてください」フリフリ 竜華(耐えなアカン、検査薬で陽性さえ出たら帰れるんや……その後子供をおろせば……こんなやつの子供なんて) 京太郎「可愛いよ竜華」ナデナデ 竜華「……あ///」 怜「竜華がおらんくなってからもう2ヶ月か……警察に行っても何故かまともに取り合ってくれんし どないすりゃええんよ?竜華……」 怜「ん、なんや?ポストの中に封筒が」 怜「中身はDVD……この色はBDか」 怜「題名も何もない……とりあえず再生してみらんとな」 ピッ 竜華『怜みとるかー?』 怜「竜華!?」 竜華『うちが突然おらんくなって怜は寂しいやろなー』 怜「何処や!?いま何処におんねん!?」 竜華『せやから……』 竜華『今からうちが御主人様のおちんぽにハメ倒されるの見て自分を慰めてな』ニッコリ 怜「……は?」 京太郎『じゃあ、もう腰をおろしていいですよ』 竜華『やっとかい……待ちわびとったでぇ……うぅーーー……は、入ったぁ♪』 怜「なんやねん……コレ」 竜華『はぁ……あはっ♪……あん!』フリフリ 京太郎『あんま腰ふらないでくださいよ竜華さんの気持ちよすぎて我慢できないんですから』 竜華『無理や……!あんっ!怜に見られてると思ったら興奮して……それに我慢なんかせんでも 何回でも中に出してや』フリフリ 京太郎『本当に俺達の体の相性バツグンですよね』 竜華『もう離れられへん……心も体も御主人様に惚れてもうたわ』フリフリフリフリ 京太郎『嬉しいこといってくれますね……っと』パンパン 竜華『うひぃ!キた!キた!!御主人様ぁ!!』フリフリフリフリ 怜「嘘や……こんなん嘘や……」 竜華『御主人様キスしてや~』ハァハァ 京太郎『竜華は甘えん坊だなー』 怜「竜華が知らん男に抱かれて……何回も達しとる……」ガクガク 竜華『あん!あぁん!御主人様ぁ!』ビクンッ 京太郎『今ので何回目ですか?』 竜華『じゅっかいです……じゅっかいもイッひゃいまひた~』 怜「あぁ……」 うちの竜華が汚されとる 竜華『御主人様~』フリフリフリフリ 何回も達してそれでも腰をふりつづけてる 怜「……はぁ……はぁ」クチュクチュ こんなの絶対に間違っとる 京太郎『そろそろ出しますよ』 怜「そ!そんなん絶対にアカン!子供ができてまうわ!」ガタッ 竜華『心配せんでも大丈夫やで怜~コレ見てみ ここに+って出てるのわかるやろ? これなもうウチと御主人様の子供が出来たってことや 何回でも生おま○こできるってことや』フリフリ 怜「……あぁぁ」 京太郎『怜さんの考えてることわかるもんですか?』パンパン 竜華『わかるでぇ……んっ!そりゃあ元恋人やもん……んぅ!』フリフリ 怜「りゅあかぁ……りゅうかぁ……」クチュクチュ 京太郎『じゃあいきますね……』パンパンパンパン 竜華『あ!あ!あ!キスしながら!キスしながらがええ!!んっ……ふっ……』ペロペロ 京太郎『うぐっ……』ドビュルルルルルル 竜華『んぐっ……おほぉぉぉおおお……』ビクンッビクンッ 京太郎『なんちゅうはしたない声あげてるんですか ほら、怜さんにしっかり最後の挨拶をしてください』 竜華『ときぃ……うちもう帰らんからなぁ……ごしゅじんさまとの子育てと子作りに はげむって決めたんやぁ……』サスサス 竜華『寂しくなったらいつでもその封筒に入ってる他のビデオみてや~ 今までの御主人様との交尾や検査薬な経過とか全部はいっとるからぁ♪ほななー』 京太郎『竜華』チュッ 竜華『んっ』チュッ プッ 怜「りゅうかぁ……りゅうかぁ……」シクシククチュクチュ 美穂子「わん♪わん♪」フリフリ 京太郎「っぐ……いいよ美穂子!」パンパン 美穂子「くぅーん♪くぅーん♪」 竜華「……」 佳織「京太郎くん!」 京太郎「佳織!中に出すよ!」 佳織「うん!」 竜華「……」 竜華「パパは浮気性でアカンなーどうしたらええかなー」サスサス 竜華「そうや、いいこと思い付いた」 京太郎「なんだよ竜華急に……」 竜華「ちょっと後ろ向いてもらえるか?」 京太郎「おう」クルッ ドスツ 京太郎「こ、ここは……地下室……?」 竜華「せやでウチと御主人様の愛の巣や」 京太郎「ぐっ背中が刺されて……」 竜華「ほら見てみウチと京太郎を繋いでる手錠、絶対に切れないぐらい太いやろ まるで二人の愛みたいや」クスクス 京太郎「何をいって」 竜華「ここになこの部屋の鍵と手錠の鍵があるんやけど……」 京太郎「それを……こっちに」 竜華「こんなんもういらんわな」ポイッ カランカラン 京太郎「あ……排水口の中に……あぁぁ……!」 竜華「これで死ぬまで家族一緒にいられるで」ニコッ 京太郎「俺が……間違ってたのか……?」 竜華「間違ってなんかない……ウチはこんなに幸せやもん」 竜華「愛してるで京太郎」ニコニコ 竜華エンド 京太郎「なんだこの荷物?」 京太郎「なになに?異性をドスケベ淫乱痴女に変えちゃうお薬?嘘くさっ!」 京太郎「折角だし狩宿巴さんに飲ませてみるか」 永水 京太郎「すみませーーーん」 小蒔「あっ貴方は!須賀さんですよね!?」 京太郎「そ、そうですが……」 小蒔「この前は約束を守って頂きありがとうございます!今日はガンダムは一緒じゃないんですね!」 京太郎「……約束?……ガンダム?なんのことだがさっぱり……」 霞「小蒔ちゃーんちょっとこっちに来てくれるかしら」ゴゴゴ 小蒔「あ、あわわ」 霞「ちょっと奥の部屋行きましょうか」ズルズル 小蒔「うあぁ……助けてくださーい」 京太郎「なんだったんだ今の……」 京太郎「巴さんいますかー?」 巴「はい、何か用ですか?」 京太郎「これ飲んでみてください」ドンッ 巴「え?」 京太郎「飲んでみてください」 巴「貴方は誰で、これはなんなんですか?」 京太郎「秘密です、とりあえず飲んでみてくださいグイッと」 巴「えぇ……」 巴「いや、流石にそれは……」 京太郎「大丈夫ですって……多分」 巴「すみませんが今日のところはお引き取り願います」 京太郎「そんなこと言わずに」 巴「お願いします」 京太郎「……はい」 京太郎「追い出されちゃった」 京太郎「こういう時は外堀から埋めていかないとな」 京太郎「まずは小蒔さんからかなー」 小蒔「あっ須賀さん!先程はすみませんでした!」ペコッ 京太郎「ははは、気にしないでください」 小蒔「お詫びに何かしてあげたいんですが……」 京太郎「小蒔さん!俺と付き合ってください!!」 小蒔「え……えぇーーー!」 京太郎「お願いします!」 小蒔「須賀さんには……霞ちゃんもいますし……その///」 小蒔「えっと……ごめんなさい」ペコッ 京太郎「あ……はい」 小蒔「やっぱり霞ちゃんのことは裏切れません……友達としてなら」 京太郎「そうですね……友達ですね コマキ……マイ……フレンド」 京太郎「今日はとことんついてないなぁ……」シンミリ 京太郎「えへへ、小蒔さんお願いがあるんですが」 小蒔「なんですか?」 京太郎「これを巴さんの料理に入れてくれないでしょうか」 小蒔「これは?」 京太郎「料理が美味しくなるスパイスですよ」 小蒔「そうですか……わかりました!」 小蒔「えぇっと巴ちゃんの料理は……どれだっけ?」 京太郎「ふへへ、皆寝静まってるな 今のうちに巴さんの部屋に忍び込んで」 ガシッ 婆「なにをしておるのかのう……」プルプル 京太郎「えぇっと……その……」 婆「まぁよい……それより……」 京太郎「……」ホッ 婆「身体が疼いて仕方ないんじゃよ///」 京太郎「!?」 婆「待たんかいこぞーーーう!」ダダダ 京太郎「ひぃっ!それだけはそれだけは堪忍してくださーーーい!」ダダダ 京太郎「し、死ぬかと思った……本当に人生で一番の危機だった気がする」ハァハァ 京太郎「永水には縁がなかったんだな……もう諦めよう」 京太郎「折角だし同じ九州繋がりで新道寺に行って煌さんに飲ませるとするか……」 新道寺 姫子「なんしおっとね!部外者が勝手に入るのは」 京太郎「姫子さん可愛い」 姫子「え」 京太郎「姫子さんのしたまつげが可愛い」 姫子「その……」 京太郎「姫子さんの萌袖可愛い全てが可愛い」 姫子「///」 京太郎「入っていいですか?」 姫子「よかよ///」 京太郎「どうも!」 煌「む!貴方は部外者では!?」 京太郎「姫子さんの許可をしっかりと貰ってるのでご心配なく」 煌「そうなんですか、それなら歓迎しますよ!新しき友人……すばら!」 京太郎「早速ですがこれ、グイッといってみましょう!」 煌「え?」 京太郎「お願いします」ウルウル 煌「友人のお願いは断れません!飲まさせて頂きます!!」 京太郎「おぉおおお」パチパチ 煌「……」ゴクゴク 京太郎「どうですか?」 煌「ただの美味しい水ですね」 京太郎「なんかこう……内側から沸き立つものとかは?」 煌「まぁまぁ!そんなことより鶴田さんがあそこで羨ましそうにコッチのことを見てますよ! 相手してあげてください!」グイッ 京太郎「うぉっと、なら姫子に校舎の案内してもらいます」 煌「親睦を深める……すばらです!」 京太郎「あの薬パチもんだったのか?」 煌「出ていきましたね……」 煌「っふ~~~……!」ガクガクガクガク 煌「もう立ってられません……」ペタリ 煌「身体が熱く……疼いて……」ハァハァ 煌「でも、出会ったばかりの友人に手を出すなんてきっと向こうも驚いてしまいます」ブンブン 煌「我慢です……!我慢……!」 京太郎「え!?福岡ってどんな料理にでも明太子ぶちこむんじゃないんですか!?」 姫子「どんな偏見ねそれ」 煌(精神を集中すれば……集中集中) バッーーーン 京太郎「煌さんも一緒に回りませんか!?」 煌「ひゃ、ひゃい!?」 京太郎「一緒にいきましょう!」ギュッ 煌「んんっ!」 煌(ダメ……男性の匂いがするだけで身体が)バクンバクン 煌「……」ハァハァ 京太郎「煌さん?」 姫子「なんばしおっとね二人とも!早くいかんと時間なかよ」 京太郎「あ、いまいきまーす」 姫子「ここが食堂、レディースランチが上手かよ」 京太郎「へーそうなんですか」 姫子「……」チラッ 煌「……」ハァハァ 姫子「どがんしたんやろいつもは凄く元気なのに」ボソボソ 京太郎「さぁ……?わかんないです」ボソボソ 煌「……」ピトッ 京太郎「!?」ビクッ 姫子「なんでそがんに距離が近かと?もうくっついてるたい!」ムムム 京太郎「……さぁ?」アハハ 煌「ふっ……ふっ……」スリスリ 京太郎(まさか本当にあの薬が効いているのか!?) 京太郎「なんか具合が悪そうなんで保健室に連れていきますね」 姫子「なら私が案内ば……!」 煌「大丈夫です!私がナビゲーションします!!」 姫子「お、おぅ……」 煌「さぁ、須賀くん早くいきましょう!時間は有限ですよ!!」グイッ 京太郎「あっ、ちょっとそんなにひっぱらなぁぁぁーーー……」 姫子「……グスン」ポツーン 保健室 京太郎「誰もいないみたいですね」 煌「……」ドンッ 京太郎「うぉ!?」ドサッ 煌「ふふふ、もう我慢できません頂いちゃいますね」シュルシュルパサッ 京太郎「えっと……煌さん?」 煌「はぅぅ……駄目です!こんなはしたないこと!」ジタバタ 京太郎「煌さん?」 煌「私の理性が勝っているうちに何処かに移動してください!うぅーーー……」 京太郎(煌さんが苦しんでる……俺のせいだ) 京太郎「煌さん!」ギュッ 煌「うぅ……そんなことされたら」ハァハァ 京太郎「もう我慢しなくていいんです!俺が全部責任をとります!!」ギュー 煌「須賀くん……!須賀くん……!」ギュー 京太郎「貴女を一生愛します!だから俺と!!」 プツン 煌「あああぁぁぁあああ!!」ビリビリ 京太郎「きゃーーー!」 煌「そうですねイケるところまでイッちゃいましょう!!」ハァハァ 京太郎「や、優しくしてください」ビクビク 煌「すばらぁぁぁあああ!」 京太郎「さっきまでの威勢はどうしたんですか?」 煌「うぅ……///」 京太郎「ほら、早くブラジャーを外して見せてくださいよ」 煌「……///」プチッパサッ 京太郎「おもちは小さいですけど綺麗な色をしてますね」モミモミ 煌「す、すばらぁ……」 京太郎「好きですよ煌さん」チュッ 煌「あっ……あっ!あっー!中に……中に出してください!!」 京太郎「うっ」ドビュルルル 煌「すばらぁぁぁあああ……!」ビクンッビクンッ とまぁ色々とあって 俺は煌さんと付き合うことになった 高校は違うので遠距離恋愛と言うことになるが同じ大学に入れるように勉強は頑張っている 薬のことについてはまだ黙っている……言ってもいいかもしれないがこの事を考えると嫌な思い出まで蘇ってしまう 煌「よーしよーし男の子は泣いちゃ駄目ですよ」ナデナデ 「……うん」ポロポロ 煌「いい子です!すばら!」 「すばら?」 煌「はい、すばらです!」 「すばら!」 煌「すばら!!」 付き合ってから気付いたことだが彼女はとても優しい 今だって道端で泣いていた知らない男の子を慰めている 煌「お待たせしました京太郎くん!」 京太郎「ん……で何だったんだ?」 煌「転んだだけらしいです!」 京太郎「そっか」 煌「はい!では、デートの続きといきましょう!」 彼女は優しくてとても明るい正直俺にはもったいなさすぎるぐらいの良くできた人だ 俺なんかが責任を取ると言う形で付き合って良かったんだろうかと考えることがあるが 煌「はやく行きましょう!京太郎くん!!」ニコニコ 彼女の笑顔を見ていたらどうでもよくなってしまう 京太郎「しっかりとエスコートさせて頂きますよお姫様」 煌「すばらです!」ニコニコ この幸せを噛み締めよう 煌エンド
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第十三章【守りたい! デカァァァァイッ! 気弱女子!】 白望「トヨネ? 何してるの?」 豊音「えっとねー、今度長野に遊びに行くから、その準備だよー」ガサゴソ 胡桃「長野?」 塞「これまたどうして長野なんかに?」 豊音「それは……えへへっ、内緒だよー♪」ニヘラ エイスリン「……」カキカキ バッ 男と女が手をつないでる絵「」 白望「デート?」 豊音「は、はぅぁっ?! ちちち、違うよー//」カァァ エイスリン「……」カキカキ バッ 男と女が松葉崩しをしている絵「」 胡桃「ちょ、ちょっと気が早いんじゃ……」カァ エイスリン「……コウ?」カキカキ バッ 男と女が駅弁スタイルでハメあってる絵「」 胡桃「わぁぁぁ!」カァァ 塞「えー? でも今時の男子ならこうなるんじゃないかな?」クスクス 白望「ありえる。でもトヨネより大きい男子はそうそういない」 塞「そうなるとやっぱり後ろから?(トヨネに下ネタふると可愛いのよね)」ニヤリ 豊音「え、えー!?」カァ .... -――- .... / \ / \ / / / \ . / / /i l\ | . / i /八 | \ | | { /| i (_) \i (_) r‐、 | 八/ | (圦////\///} } \ | /\\___ .ィ_ノ \ . / У/l_∧_/ 〉-- 、 `ト \ // /´ ノ/ | { | i \ \ // ∧i/\/} i | | \ i // / | ,/ | | | \ )ノ. \ー―――‐=彡/ /\ !〈 /| ∨ | \  ̄ ̄ ̄ ̄ / / \ 〉 ̄ | ∨ リ \. ∨ { \ | ∨ \ ∨ _ _彡i ∨/| | | \ / i ∨| / | \. / / l i\ _ _ / l i\ \ / / } /) } 〉 | l | \ 〉. / / ノ 乂ノ / | l l | \ \ / 豊音「ど、どうしよー……//」モジモジ 第十三章【守りたい! デカァァァァイッ! 気弱女子!】 全国大会 会場 豊音「みんなとはぐれちゃったよー」ポツン がやがや がやがや 豊音「……んー」キョロキョロ ダダダッ 豊音「!?」 子供E「巨人だ!! 巨人が責めてきたんだ!!」 豊音「え、ええ!?(観客の子供かな?)」 ※進撃の巨人の人気が絶頂の頃です 子供A「や、やめようよ……巨人に勝てるわけないよぉ!」グイグイ 子供E「駆逐してやるっ……!! 一匹残らず!!」 豊音「きょ、巨人じゃないよー」 子供E「うぁぁぁぁっ!!」ポカポカポカポカ 豊音「あいたたたっ」 子供E「この裏切りもんがぁぁぁぁぁ!!」ポカポカポカ 豊音「う、裏切ってないよー」グスッ / / ヽ ヽ / / ヽ ', / ∧ ヽ ', { {i ハヽ ヽ ヽ_ ハ ', | ハ (__ヽヽ V \ ハ ヘ { ハY´ ヽ \ \__ィ ヘ ハ. V ゝ ゝ_ノ ヽ ヽ \ 川 ヘ ハ V ハ (__ノ ヽ 、`ヽ三ミ \ ヽ ヽ V ハ ` / /\ \ \ ヽ i ii ヽi ⊂つ ( (ィ ヽ ) ヽ \ V jj j >..._ /ヽ{ i / / \ \ ヽ 子供R「仲間か? 結婚しよ」 子供B「いや、戦士では無い筈だ」 子供A「……くだらないね」 豊音「(なんか変な三人組もこっち見てる……)」 子供E「人類の反撃はこれからだ!!」ポカポカポカ 豊音「(うぅ、ど、どうしよー)」 子供E「駆逐してやるっ!! 駆逐駆逐駆逐!!」ポカポカポカ 豊音「ぐすっ」 子供E「人類の力を――」ブンッ 豊音「(痛いのが来るっ!)」ビクン 子供「思いし……」 ???「はい、ストップ」ガシッ 豊音「え?」 子供E「な、なんだよお前!?」 ???「可愛い女の子を虐めて楽しいか?」 子供E「か、可愛い? こいつは巨人だ!!」 豊音「(巨人……)」ズゥーン ???「そりゃ確かに大きいかもしれんが、お前の友達も同じくらいだろ?」 子供Bなんとかさん「えっ」 子供E「あっ」 ???「あと、漫画と現実をごっちゃにするのもそろそろ卒業しねぇとな」ワシワシ 子供E「うっ……//」 タタタッ 子供E「!?」 親L「何をしているクソガキ」バキィン 子供E「ぶべっ!?」ズシャッ 親L「これは持論だが、躾に一番効くの痛みだと思う」 豊音「か、かわいそうだよー!」 ???「いやー、これは流石にやりすぎじゃ」 親L「そうか……すまん」ナデナデ 子供E「い、いえ! この状況ではこうすべきでした!」ビシッ 子供M「あのチビ、いつか削ぐ……!」ギリギリ 子供A「や、やめてよ……」 親E「すみません。子供達が迷惑を」 ???「い、いえ。謝るならこっちの人に(この人、声がハギヨシさんに似てるな)」 親E「申し訳ありません」 豊音「き、気にしてませんから! だ、大丈夫ですっ!」オロオロ 親E「そうですか。では……」 ゾロゾロゾロゾロ ???「行ったか。さて、俺も買い出しに戻るか」 豊音「……あ、あのっ!」 ???「はい?」 豊音「た、助けてくれてありがとうー」 ???「いえ。俺は何もしてないですよ」 豊音「ううん。君のおかげで、助かったのは事実だから」 ???「そうですか? なら、よかった」 豊音「あの、あのあの! れ、連絡先を!」ガサガゴソゴソ -‐=====‐- /二二二二二二二\ __ /二二二二二二二二二\ / } /二二二二二二二二二二二∨ {_ /二二二二>''"´ ̄ ____,,.斗<二ニ=‐┐ /二>'''"´ ,.. -=ニ二二二二二二二二二>''"´ |/ ,,... -=ニ二>''" {\\ ∨二>'". 斗<二二| l |_,ノ ' \ . _\∨ |´ <二二| | |从 _ \ \ \刈|∨ | ∠二二二二| |l l |_/γ心` \ i\ \| l∨ ト. --――━━┥ 八从^ 乂ツ ,\ \ \ | . | | l∧ ,,, Χ \ | . | | |⌒ .、 ~ー'^~ .. i \ } | . | | | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| \ \ / / / /| | \ \ / / / -- 、 ┴- 、___ \ \ / /´/  ̄\) /二、 ∨\∨ ∧. / /ニニ{ /二二) (__ \ |ニニ| | . / |ニニニ{ ´ ィ^'´ |{ヽ ∧ニ| | .. / |ニニ/∧ 」 |{ /ニ}ニ| | | / / lニニiニニニ二|_________|ニニニニ{ニ| | l |. / / lニニl二二二二二\二ニ∨ニ二二二二二二〉ニ | l | 豊音「聞いても、いいかなー?」モジモジ ???「え? もしかしてこれ、逆ナン!?」ドキーン 豊音「え、ええええええっ!? な、なななっナン……//」 --=ニニニ=-- ∠二二二二二二\ /二二二二二二二二\ ----〈 -=ニ二二二二二二ニ|\ `<二ニニ=- _ --=ニ二二} く_  ̄/{`<二二二ニ=------ヘ__/_ / { | 抖=ミー┬‐=ニ二二二二〉 / l | 人Vリ 八 | | . ̄ / l l/ i/i/i/i/i/i\ | | | / l | 、u┌~ー‐┐人 八 } / ∧ ト、个ト .__....イ / ノ' / 斗</ l | \_/∨/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ /´ / l | //∧/ / / l { _ _ //∨ { i i / / /| l / ‘,i i / / / / l l \ ‘_,/_ _/ / / l { \ / '´ --`ぅ r┴ 、) / /| \ { / / --ク´ Ε`ヽ). / / | \∨ { / { { __/ /^ソ. / / | } / { |TΤ /'´. / / 〈 __ 八iノノ /. { / { / \ O /________,/. { / { >'" l | 豊音「ち、違うよー! 純粋に、お礼をしようと……//」 ???「違うのか……でも、そんな大きな色紙を常に持ち歩いてるんですか?」 豊音「あははっ。全国大会だと、有名選手が多いから」 ???「そうですよね。じゃあ、色紙とペンを」スッ スラスラスラ 豊音「あ、ありがとー! えっと電話番号と、メルアドと……お名前が」 京太郎「須賀京太郎っす」ニカッ 数日後 宮守 塞「へぇ、それで敗退後なのに豊音が嬉しそうだったわけだー」ニヤニヤ 胡桃「ふーん?」ニヤニヤ 白望「トヨネ……やるね」 エイスリン「ソクハボッ!」カキカキバッ 時雨茶臼を決める男女の絵「」バァーンッ 豊音「そ、そそそそんなじゃないよー! 本当だよー!」 塞「隠さない隠さない。ま、誰だか知らないけど出会いがあったのはいいことだし」 白望「うん。健全な証拠……」グテグテン 豊音「そ、そうかな?」 塞「でも、その後に長野で遊ぶ約束まで取り付ける辺り、トヨネもちゃっかりしてるね」クスクス 豊音「も、もぉー」 胡桃「不純異性交遊は禁止! でもトヨネなら平気だね」 エイスリン「フジュン? ヒトノアルベキスガタ」カキカキバッ / 、\. / / / ヽ ', _ / ′/ / ヽ ヽ . // rf_f_l ,/| , /| ′l| | | | | | _人_ // | | , |i l\ | | l| | / | | | `V´ // |_|. l| ハ | | ト l|\イ ハ /| |// ´ _/|{/ // /芹ミ八{ ィf笊ハヽi 〈/ | f_l_| /l j 〈/ィ ト弋ツ 弋)ツノィ l|l| /// /{|ハ ,, , ,, /} | ; レ / | l| 人 、 , /, ///{ | |ト { > _ _ イ、/ // ___ fヽr─ 、八 八_>ー/┏━━━━━[____]━━━┷//⌒ヽ人 `丶}} /_ ┃| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (/⌒ ヽ ⌒ヽ\ f⌒ヽ (_/┃ ノ / f⌒ヽノ |┃ { f⌒ヽノ ワーオ♪ |┃ 立ち花菱をする男女の絵「」デデバァーン! 豊音「ひゃっ……//」カァァ 塞「エイちゃん、ちょっとこっち来て」クイクイッ エイスリン「……」コクコク 豊音「(あ、あんなこと……ちょー恥ずかしいよー)」モジモジ 時は流れ 長野 豊音「姉帯豊音が……長野にぃ……」 r'^'vη rv'^'η ∨/ \ __ / \__/. \ \ ... ´ ` .、 / \/ \ .∧ / / イ ト、 . / / ∨ ∧ / -/-i | ∨ ∧ ./. / ∨ ∧| // __∨ | __∨ l |/ / ∨ ∧ / x≠ミ \{≠ミ l | . / ∨ ∧l { ''┌― \'' | 「 / ∨. .l込、 乂__ノ \ | / ∨ l | /}≧==≦∧| l | . / <来たよー♪ /∨リリ 〈 ∧Y^Y / {| l Χ / / / ./ / ∧}ハ{∧ / .∨ \ / / /∨ \∧ ∧ / .}\ \. / / / | . \/ ./ / \ \ / / // | ∨ イ \ .. / / / /ノ ∨ .∧ \ \ } / { / // 、 o 〉 /{ \ \ \} / { / / / -- / '; \ \ \ { / / / 、 \ ./ ∨ }\ . { // / -- -/ - ∨ | \ { // /\ ∧ 〉 | ∨ | 八 / { / / \ _ _ _ _/ ∨ ./', | ∨ リ. )' {/ / ./ / / l ∨_/ | ∨ | } / / ./ ./ / / | | | ∨ ! } / __ . .-‐ / ./ / .| | | | ∨ |/ ∨ / ./ ./ / .| | | | , ∨ / / ./ / .| | | | | , ∨ . / / / | | | | | , \/ / / . .. l| |l | | |l .|. / / / .ll| |ll .. . | | |ll | ,. \ / / /l| |ll .. l | | |ll | , \ / / / l| |l| l. | | |ll | . ,. \/ / | |l| l .| | |ll |_ノ `ニ=---- _ _ 」 _ _ _ 从_ _ _l .| _ _ _ _| _ |八 」 ニ二ニ/ |二ニニ′ ニニニニ′ |二ニニ′ ニニニ′ |二二′ ニニニ′ |=ニニ′ がやがやっ ざわざわ ひそひそ 豊音「……っ」カァァァ 京太郎「あ、いたいた!」 豊音「!」ピコーン 京太郎「お久しぶりです、姉帯さん」 豊音「須賀君! お久しぶりだね」 京太郎「到着してそうそうはしゃいでいたから、すぐに見つけられましたよ」 豊音「み、見てた?」ソワソワ 京太郎「バッチリ」 豊音「むぁ」 京太郎「あははっ、可愛かったからいいじゃないですか」 豊音「か、可愛くないよー! いい加減なこと言うと怒るよー!」プンプン 京太郎「嘘じゃないですよ。本気です」 豊音「……うっ」ドキッ ホテル ミヤナ・ガ・ホテル 京太郎「ここが姉帯さんの泊まるホテルですか?」 豊音「うん。二泊三日の間に、色んな場所を見て回るんだー♪」 京太郎「それなら俺も協力しますよ!」 豊音「いいの? せっかくのお休みなのに……」 京太郎「姉帯さんと一緒にいられるなら、休日の過ごし方としては最高ですよ!」 豊音「ま、またそういうこと言うー」パタパタパタ 京太郎「(可愛い)」 豊音「それじゃあ、今日は遠慮なく」 ....-――――――-.. ... ´ ` .、 / \. / \ / .. / \ . / / / / \ . .′ / / ∧ \ \ . | l | ∧{ | | \ i l | | l | /,_ ) |i | | l | | | l | { _ ̄八 \ ∧ | l l`l | l八 | 从ァえ心\ 《´ \ | i |.ノ | | \j ∧人V炒' \ \~ \ ∧ ! . | ∧ ,,, , )ノ\ \'' \| / \ .. | ∧ `ー‐ \ 厂 \ \ .、 l / 込、 、 ノ /{ \ \ \ / / / /> ... / ∧ \ \ \. / / / / / >-- ´ / }\ \ \ \ / / / / / 〃 /{∧ / i \ \ \ \. / / / / 厶イ /ハ / | { ̄`丶 \ \ \ / / /} 厶イ~ / / ィ∨\ | | 丶 \ )\ ⌒7/ ̄ / /\/i l_,/\ | | \ )' )ノ 豊音「須賀君に頼っちゃうよー?」 京太郎「はいっ! お任せあれ!」ニカッ 豊音「じゃあじゃあ、まずはこの……」ドサドサドサドサッ 京太郎「(すげぇ量のガイドブック)」 豊音「こ、このジャンボアイスを売ってるお店に……行きたいな」モジモジ 京太郎「もちろん、案内しますよ」 豊音「う、うんっ」パァァァ アイス専門店 店員「らっ射精ー」 豊音「ここだよー! ガイドブックの通りだよー!」ブンブンッ 京太郎「喜んで頂けて嬉しいです」 豊音「何を頼もうかなー」ワクワク 店員「何にしますかー?」 京太郎「俺はチョコバニラを。姉帯さんはどうしますか?」 豊音「んー、食べたいのが決まらないよー」 京太郎「なんなら俺が奢りますよ? だから遠慮せずに頼んでください」 豊音「え? いいの?」 京太郎「一発目くらいは奢らせてください。これでも男ですから」ニッ 豊音「じゃ、じゃあバニラを」ゴニョゴニョ 京太郎「あははっ! 遠慮しなくていいですって、こう見えてお金持ちなんですよ!」グッ 豊音「……ありがとー! じゃあ、遠慮なく頼むね!」ニコッ 京太郎「はいっ!」 \\ / / \\ / / タ チ ト マ 京ア ゆ ベ キ ク メ ル ェ リ シ 風イ ず イ ュ ラ ロ > ´  ̄ ̄ ` < ト リ プ ュス こ ク l .ッ ン / \ l ル マ まく し ド ト カ ./ V バ ナ ロ っだ ょ チ l f,, -―――――――――-l ナ ベ ッ チ ちさ う .l { __________,,.. }‐- _リ ツ ョ ゃい パ ズ ,, -‐ ''  ̄ __________ _,, )キ コ!! イ オ .( ___,, -‐ 7´ \ / // l l ャ パ 黒 ン フ ̄ ソ ! /⌒ミヾ/ /〃⌒\ l ナ l ラ l ご チ ラ キ l .l 乂 ( )./ / ( ) 乂 l メ テ ま .l ワ ャ .ダj ∧ , ,¨ / /' ¨, ,, l リ チ ル ィ ズ l ン / ∧ / ィ ̄ ̄', ノ ノ l l デ / \´ 乂_ノ ./ { ズ ィ / l l l` ー-r≦ \ ./ > l l ̄l { 八 ̄ `< \ \\ // / / l ノ j .\ / } V V \\ .// / ;イ { 、/ /ー‐.V-一l ,ノ }ヽ V / / { /| V / ○ l | | } } 京太郎「」 店員「……お嬢さん、あんたやるね?」 豊音「(初めてちゃんと頼めたよー)」ホクホク 京太郎「(どんなアイスになるんだろう)」 ※ ちゃんと無事に完食出来ました 京太郎「(多めに持ってきたから大丈夫だけど、そこそこ飛んだな)」フゥ 豊音「ご、ごめんね。やっぱり自分で払うから」 京太郎「いいんですよ。豊音さんが美味しそうにアイス食べるのを見れたんで、安いもんです」 豊音「そ、そそ、そういう恥ずかしい言葉禁止だよー……//」ゴニョゴニョ 京太郎「?」 豊音「と、とにかく次の場所にしようよ」 京太郎「じゃあ次はどこに?」 豊音「えっと、えっとね。ここがいいな!」ビシッ 京太郎「こ、ここは!?」ガタッ ス タ ー バ ッ ク ス 京太郎「(ここかよ!!)」 豊音「ここがスタバ! 凄い、おしゃれだよー!」キラキラ 京太郎「岩手にもあると思うんですけど」 豊音「岩手にスタバなんてハイカラなものあるわけ無いよー!」 ※検索したら4件ヒットしましたが、気にしたら負けです 豊音「楽しみだよー」 京太郎「あはは、俺もたまにしか来ないんですけど」 豊音「須賀君はいつも何を頼むの?」 京太郎「そうです、ねぇ。やっぱり俺は王道を行く……」 店員「いらっしゃいませ。何にしますか?」 京太郎「ダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイスで」 豊音「えっ」 店員「ダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイスですね?」 京太郎「ダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイスでいいです」 店員「ダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイスがお一つー!」 豊音「……」 / . . . . . . . . /| .;イ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .′ . . . . . . . . /_ |_|」 . . . . . . ト、. . . . . . . . . . . . . ′ . . . . . .∧ | {/│. . . .. . . . | } .|. . . . . . . . . . . i . . . . . .|-廴|,,..ト、jイ. . . . . . . |"刀¨ヽ. . . . . . . } | . . . . . . . |ィ"/ `Yヾjノ|. . . . . .[ュュ、__ノ!. . . . . ,イ |. . Y|. . . . .ト、弋 ,ノ |. . . . . .! } ヽ | . . /. | j 八! . . . . 'く | | . . . .i、.ノ ノ |. . . { . i| スタバちょー / . . . .ヽ. . . . . . .} jノ\八 ´ ヽ/'!. . . |. .i| 怖いんだけどー / . . . . . . . \. . . .| U \\ /ノ. . . .| 八 /. / . . . . . . . . . ). . | (⌒) \\. . . . .|. . .. \ /. . .イ. . . . . . . . . ./. . . .ト . . イ \\. .ト、. . . .. \ ※ 同じくらい長い名前のアイスを頼んだ少女の感想です ゆみ「(注文が上達したな、須賀……)」カタカタカタカッタァーン!! ビシィッ 豊音「これすっごく美味しいよー!!」 京太郎「口に合ってよかったです。俺は最初、苦手だったんですけどね」 豊音「須賀君って、意外に女子力高いね」 京太郎「じょしりょく?」 豊音「あれ? 知らないのかなー?」 京太郎「なんだかそのフレーズ、ちょっと悪寒が……」 一方その頃 照「出た。これこそがモテテクの極地!」 咲「どれどれ……」 モニター「モテる女子力を磨くための4つの心得」 咲「モテる女子力を磨くための4つの心得!?」 照「そう、モテる女子力を磨くための4つの心得」 ス タ バ 京太郎「気のせいか。気のせいだよな」ブルブル 豊音「?」 京太郎「そ、そうだ! 他に行きたい場所ありますか?」 豊音「え? えーっと、その……」 京太郎「どこですか?」 豊音「……こ、ここなんだけどー」 京太郎「あぁ! 最近出来たキョウサキランドですね」 豊音「色んなアトラクションがあって楽しそうだから……ダメ、かなー?」ウワメヅカイ 京太郎「い、行きましょう!! 行きまくりましょう!!!」ガターン! 豊音「本当? やったー!」 京太郎「(可愛い)」 店員「(可愛い)」 ゆみ「(可愛い)」ッタァーン!! ビシッ 遊園地 豊音「遊園地だよー!!!」 京太郎「そこそこ混んでますねー」 ゴォォォォ!! キャァァァ!! 豊音「あれ!! あれに乗りたいよー!!!」キラキラキラ 京太郎「あれ、ですか? (待てよ、あれって確か)」 豊音「ねぇねぇ! 行こうよー!」 京太郎「す、すみません。俺、高いの苦手で」 豊音「え?」 京太郎「あっちのにしません?」 メ リ ー ゴ ー ラ ン ド 豊音「……う、うん」 京太郎「写真撮りますよ」 豊音「……ありがとう」ショボン スタスタ スタッフ「はい、どうぞ」 豊音「わ、わーい」スッ チャラララー♪ 京太郎「いい感じですよ!」 豊音「うん……」 京太郎「……」 京太郎「はい、写真です」 豊音「ありがとう」 京太郎「じゃあ、次はどれにしましょうか?」 ゴォォォォォッ! バシャァァァン! 豊音「うわぁ! あれ凄いよー!! あれなら高くないから須賀君も!」 京太郎「ちょっと待ってください……」パラパラ 豊音「? どうかしたの?」 京太郎「あ、あー……ごめんなさい。あまり、濡れたくないので」メソラシ 豊音「えっ」 京太郎「ほら、ああいうのって……結構濡れるそうですし」 豊音「そ、そっか。そうだよね」 京太郎「それよりあれにしませんか?」 コ ー ヒ ー カ ッ プ 豊音「……」 .....-―…―-... .. ´ ` ... / / \ / / / l . / / i /l | | | l . { /7 /|/ .|从 |} | 八 l . { / ' 斗≡圦 孑≡ミx l l ==ァ Ⅵ/ {〃´ `Y\ Y´ `i l l にニ 7 ′ |{{ 乂_ .ノ ヾ 乂 .ノ / l l __ /ん、_ ′ |{`ぅ ’ Y 、 \ ´j / l l `¨⌒)) `¨ `¨´ / Y1 "" ヾヽ V / l | ¨´ / 八|! r'⌒ ー ⌒ .〉 く l |l. / > - 一 -( /) 八 / ≧=- ___ -=≦ \. .. / ̄`Y´ ̄∨ ヽ / / /^ ヘ .∨ l \ / / /l -=≦| /\__/ ' |≧=- ノl 「`ヾ\ / // / .|∠二三三レ `Y⌒Y´ ∨三三二\ | ヾ\ / / ./ / /二三三三ム/ ∧ \ }三三三二ム | ヾ\ 京太郎「こう見えて、俺結構得意なんですよ!」 豊音「……う、うん」 ぐるぐるぐるぐる 京太郎「目が回りましたねー」 豊音「……うん」 京太郎「じゃあ次はアレにー」 豊音「えっと」 京太郎「その次はこれでー」 豊音「うん」 京太郎「これなんかもいいですねー」 豊音「……」 京太郎「結構周りましたね」 豊音「…………そう、だね」 グルグルグルグルグルグル ギャーウォワー!! 豊音「あっ!!!! あ、あれ凄い!!」キラキラ 京太郎「っ」ギリッ 豊音「ね、ねぇ須賀君?」チラッ 京太郎「はい」 豊音「一緒にとは言わないから、私だけでも……乗ってきて、いいかなー?」 京太郎「……」 豊音「ご、ごめんね。でも、私遊園地とか初めてで! ああいう絶叫系に憧れてるっていうか……」アセアセ 京太郎「……ダメ、です」ギリッ 豊音「え」 京太郎「何言ってるんですか。二人で来たのに、一人で乗るだなんて」 豊音「……」 京太郎「絶叫系なんて気分悪くなるだけですよ。それより、ほらあっちのゴーカートでも」 豊音「っ……どう、して?」ブルブル 京太郎「……」 豊音「どうして? なんでそんな意地悪するのかなー?」グスッ 京太郎「姉帯さん……俺は」 豊音「酷いよー!! 私、今日のこと楽しみにしていたのに!!!」 京太郎「……すみません」 豊音「嫌、い! 須賀君なんて嫌いだよー!!!!」ダッ 京太郎「姉帯さん! ダメだ!!!」 豊音「放っておいて!! もう一人で遊ぶよー!!!」 ダダッ 京太郎「ダメ、なんです……!!」グッ ジェットコースター 豊音「ふんっ、須賀君があんなに酷い人だとは思わなかったよー」プンプン ガヤガヤ 豊音「(きっと自分が臆病だから、あんな邪魔したんだよね)」 ~~京太郎「姉帯さんと一緒にいられるなら、休日の過ごし方としては最高ですよ!」~~ 豊音「あんなこと、言ってくれたのに……」 スタッフ「それじゃあ次の列の方ーどうぞー」 豊音「ううん。もう忘れちゃうよー! 忘れて楽しんじゃうんだから」グッ スタスタ スタッフ「ん? あ、ちょっとそこの女の人ー」 豊音「? 何ですかー?」 スタッフ「悪いんですけど、アナタ」 スタッフ「身長の制限オーバーですね」 豊音「……えっ?」キョトン スタッフ「すみませんがお乗せするわけには」 豊音「あ、あはは。面白い冗談だよー。私、197cmだから……」 スタッフ「いえ、ですから。上限のオーバーでして」 豊音「じょうげん?」 スタッフ「このジェットコースターは身長195cmまでなんですよ」 / / / / ヽ. / / / / ィ ヽ . ′ / / / / | ハ . i / { /_| / .| i | { ∧{ レ ≧{ i /} } |. ′ /` \ / ,斗f气ト、 ヽ '-、 / ′. { /} ヽ { _{{ .んJハ` 乂 レ' /} /. / 八ゝ j ハ | `ヾVン 、 /.〃 / >i i 八 (ソ <リ /. / l | へ ヽ V } |イ. / / / j ヽ l .. ィ′从 !. / / / /\ } l } _ _ /´ ノ ハ |/7 /} / / / ヽj l リ ⌒~ ` ' , / |./ // /\ ノ / ト /- '" / / 豊音「そん……な……」 スタッフ「本当にすみません」 豊音「あ、えっと……」 ガヤガヤ ザワザワ 豊音「……」 ナンダヨー ハヤクハッシャシロヨー デカオンナガジャマシテルンダト ウザー 豊音「っ!?」ビクッ スタッフ「あの、申し訳ありませんけど……」 豊音「す、すみませんでした。すぐに、どきます……」スッ スタスタ ガシャン ウィィィィン ゴォォォォォ! キャァァワァァァ!! 豊音「……」ポツン ヒソヒソ カワイソー デカスギテワロタ デモカワイイ 豊音「あ、あは……ジョットコースターがダメでも、まだウォータースライダーがあるよー!」ニッ テクテク 豊音「今度こそ、楽しんじゃうよー!!!」 スタッフ「すみません。トンネルを抜ける時に危険がありまして」 豊音「あ、あはは……」 ヒソヒソ サッキモイタゾアイツ デカオンナガヒトリデユウエンチキテンノカヨ ワロエルゼ 豊音「……ごめんなさい」 スタッフ「危険がありましてー」 あれも スタッフ「ですから、お乗せするわけにはー」 これも スタッフ「そもそも、お客様が乗れるアクション系の乗り物はおそらく……」クスッ どれも 豊音「……」 私には、小さすぎる乗り物らしいよー ああ、そっか―― 豊音「……」 宮守の仲間と出会えて 一緒に過ごして 当たり前にとけ込めたと思っていた 自分も普通なんだと思い込もうとしていた だけど、これが現実 豊音「私は」ブルブル ... -――‐- ... / \ / / ∧. / / ∧ / / / / / ∧ .′ ′ / / / | | | | l / / / | |l | | | l /ー匕ィ77''''|l |二二二二二ニ==-- | | ; __ | 〈 〈 {_L从ハ二二二二二二二二ニ=-- | | {℃癶_)-`ー‐'__フ`<二二二二二二二二二二〉 | | ∧/Y´Υ ̄ ̄∨ l l | ̄ ̄二ニ<二二二二/. __ | | l リ し' ヘ⊇...イ l l | ̄ ̄ / /二二マニ/ / `≪三三| ∨彡'三lリ'l | /{ l二二二/ / }≪三| /三三ヲ/ ll | ,/ l |二>''". / ∨〉 `~「 ̄\,/三彡' 八 { / __フ´ / / /二二二 ∠__, ∨ /__ノ /___\__ l ,/二二二/----' ∧ 〈/┬‐=ミ\ / ,/二二二/ ∨ . ヽ|二二>∨ ,/二二二/ / | \ ノ|二二二{__/二二二/ / | \. / |二二二フ二二二ニ' / /' | \ // ̄!二二/二二二∨/ / | \ \ \ 化物なんだ―― 豊音「ぁ、うぁぁ……うわぁぁぁぁぁっ……!!」グスッ ごめんね 豊音「ひっく、うぅっ、ぁぁっ!」 須賀君は――意地悪をしていたわけじゃなくて 豊音「う、ぁっ、ぁぁぁん! わたし、須賀君に、すがくんにぃ……」 私に、その現実を突きつけたくなかったから―― ~京太郎「す、すみません。俺、高いの苦手で」~ ~京太郎「あ、あー……ごめんなさい。あまり、濡れたくないので」メソラシ~ ~京太郎「絶叫系なんて気分悪くなるだけですよ。それより、ほらあっちのゴーカートでも」~ 自分が情けなく思われるような嘘を吐いて 嫌われてしまうかもしれない言い訳で 豊音「ごめんなざぁいぃぃぃっ」ポロポロ 私を、守ってくれようとしたんだ―― タッタッタッタッタッ 豊音「っ!?」ビクッ 京太郎「姉帯さんっ!!!」 豊音「あ、ぅ……須賀、くん……」ブルブル 京太郎「捜しましたよ」 豊音「こ、来ないで……! こっちに、来ないでよー……」 京太郎「姉帯、さん?」 豊音「……私、最低だよー。須賀君の好意を、優しさを……無駄にしちゃった」ブルブル 京太郎「そんなこと、どうだっていいんですよ」 豊音「でも、でもぉ……」 京太郎「その様子だと、もう手遅れだった……ようですね」 豊音「……うん」 京太郎「だから、言います」 豊音「えっ」 京太郎「俺は、本当に絶叫系が苦手です!!」 豊音「えええっ!?」 京太郎「こえぇぇよぉぉ、ジェットコースターとか無理ぃ」ブルブルブル 豊音「そ、そうだったのー?」 京太郎「はい。それに、水に濡れるとかめっちゃ最悪って感じー? メイク落ちるしー?」 豊音「メイクしてたんだ」 京太郎「まぁ、多少は」 豊音「……だ、だけど」 京太郎「はい。姉帯さんのことも気にかけていましたけど、それはただ」 豊音「ただ?」 京太郎「姉帯さんのことを出汁に、俺が避けていただけなんです」 豊音「私を?」 ,. --- 、 ____ /, ´ ̄ ̄` '⌒´ \ 、_/_/⌒ヽ , / ヽ ,---、 / // ヽ . , / ̄-/ /' { | | | / __  ̄,./ /-' l| l | |___ l | | . ' / ,イ _| | |ア__l { { | / }`| | | / , ´ | { | l\{从 ∨ィ斧ミ、 | | /\'´ /{ | 从{__,. \∨Vソ }イ ト、 ∧{ ////\ r--- ´八 !∧  ̄ , . . }/ノ/ リ. ///////\ \}∧ u 八/ //////////〉 込、 __ ,. / ///////// / }>、 ` イ |从 ,'//////// / _ /--、l ` ̄ , |--、.///////// / イ/////\ {////} / 「///|'//////// /´// {////////ー '|////| , |///l|///////////// |l///////////ヽ// \ |////> 、////////{/////{!/////////////////}--- /////////> 、 京太郎「だから、別に豊音さんを気遣ってなんていないんです。俺なんて、所詮そんな奴なんですよ」 豊音「……本当?」 京太郎「はい。嫌いになりましたか?」 豊音「……うん。大嫌い……」 京太郎「そう、ですか。だったら、もう気にする必要は無いですね」 豊音「に、なりそうだったよー」ギュッ 京太郎「えっ」 京太郎「あ、姉帯さん?」ドキ 豊音「ごめんね。私が、世間知らずだったから……須賀君に迷惑かけちゃった」 京太郎「そんなこと……」 豊音「須賀君は、私の初遊園地を台無しにしないように……頑張ってくれたんだよね」 京太郎「だから、それは!」 豊音「仮に、どんな理由であっても、私は須賀君の優しさを信じてるよー」 京太郎「姉帯、さん」 豊音「だからね。私、わたしぃ……須賀君と、こうして一緒にいられることが」ダキッ / `ヽ、 / \ ,´ ヽ ヽ / う ち ', ,´ ヽ ヽ / れ ょ , / / ∧ ヽ ' { し | } / / ハ ハ l ヽ ', { い } { { i 川 レ ハ ',⌒V ヘ ゝ よ / { { l_レ { l l \ ヽ_川ハ ハ /へ | ,′. l l ハハゝ \ \ r― 、 _ ハ \__/ V ハ ,z== \ ` ー.__> へ_┬ 、 ハ 、 ゝ/フ、、、、 ' ヽヽ >´ / / /\\ i \ | l ( ( ―と - ´ィ´/ / '/\ \__ } \ ヽヽ ( ノゝィ 7 /ヽ∨\ ) } ヽ u>┬ 二  ̄ イ-uァ、 `´ 工` \ | ∧ ハ`┴┬┬―┴ ´ /川 \ /. j / i ハ { 〈 / ノ/-―  ̄{ヽ_ ノ /フ/ ̄ \ ! j } \ヽ _/ Y`ヽ \ / / ノ ノノ i// //( ゝ イ \ ∧ 京太郎「……」ナデナデ 豊音「んぇ?」 京太郎「所詮、姉帯さんが大きいといっても、俺と十数センチの違いですよ」 豊音「わわっ!?」 京太郎「少し背伸びすれば追いつける。こうして、頭を撫でてあげることもできる」 豊音「す、須賀君っ……//」カァッ 京太郎「俺にとっては、一メートルも二メートルも関係無い」 , ´ / .' / .' ' | l | l | | / / ' | | | l| | l | , } l | | _/ イ / l| |_,∧_{ . ,-|-}-/、 , | {  ̄ ´ / / { |、{ l∧ {、 | }/イ/},イ / l_、 {〃 r∧ |ィ斧ミ从 、Ⅵ , イ斧ミ、 } /l| l、r / /{ 从{、 Vzリ \Ⅵ/ Vzり /イ } / / //从 l∧\ ,\ | /イ/ / イ' {/l∧ ∧ 、 ,イ/j'  ̄ ̄ ー∧ _, 从 ヽ 、 ` ¨  ̄ ィ }/ ∧ \ / |/> {(从_| -- ´ 「/// | |/ ̄}} |////|_ _,. <|///|| l/////` _,.. -=<///// \//} ,r-/////// <//////////////////∧-- 、 {///////l 京太郎「【豊音】さんは、可愛い女の子だから」ニッ 豊音「う、うわぁぁぁっ……須賀くぅん……!!」ギュゥゥゥゥゥ ギリギリギリギリ 京太郎「」ミチミチ 京太郎「」ビクンビクン 豊音「わわっ!? 大丈夫!?」 京太郎「だ、大丈夫です……(胸がやわかったぁ)」ドキドキ 豊音「そそそ、それと!」 京太郎「?」 豊音「と、豊音って」カァァ 京太郎「あっ! すみません! つい!」アセ 豊音「う、ううん!! すっごく嬉しかったよー!!!!!!!!!!」 京太郎「本当ですかッッッ!!!?」 豊音「勿論だよゥッ!!」 京太郎「じゃ、じゃあこれからも?」 豊音「うん……わ、私も」 京太郎「」ビクンビクン 豊音「わわっ!? 大丈夫!?」 京太郎「だ、大丈夫です……(胸がやわかったぁ)」ドキドキ 豊音「そそそ、それと!」 京太郎「?」 豊音「と、豊音って」カァァ 京太郎「あっ! すみません! つい!」アセ 豊音「う、ううん!! すっごく嬉しかったよー!!!!!!!!!!」 京太郎「本当ですかッッッ!!!?」 豊音「勿論だよゥッ!!」 京太郎「じゃ、じゃあこれからも?」 豊音「うん……わ、私も」 . /二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二ニ=-/二二二二二二二二二二二二二二ニ=-----┬――=ニ二二二二二二二二二ニ)二二二二二二ニニ=--┬=7´ |\ | \ ∨二二二二二二/二二二>'"´ | | |! |、 . __' | ∨二ニニニ二>'"二>'´ | | | | ‘ | ' . ' |\ | ∨ ̄ ̄'´ | | | |´‘ |_ ' . ' | }ハ | | ! | | | 八{ ' . lノ ! | |! ‘ | | 人 \人 \ . ___, | 八| ∨ ∧{ _ \l\ X㍍ミx, | | / /| ∨ ∧ x≦㌻⌒` \ \、、、 | |/ イ| ∨ ∧´ 、\ \ノ 厶 !| /∨ ∧ 、、、、 \l\ ` |! 八 ∨ ∧、 /\ \ | \∨ ∧\ ┌― つ | //`丶 \ | ∨ ∧ \ `¨¨¨¨ ´ |/イ \ | ∨ ∧\\ ,.' | \ \ ∧`| | __,..'´ | | | /\ ||ノ |\ l | | | / ∨ l、|' |_ノ\ l | | 八 /. | || ‐ 、 /\ \ l | | / 豊音「京太郎くんって、呼んでもいいかな?」 京太郎「オフコース」キリッ 豊音「えへへっ♪」 京太郎「う、腕組みぃ?!」フニョン 豊音「……ダメ?」ウワメヅカイ 京太郎「大丈夫です、問題無い」キリッ 豊音「まだ時間はあるから……もっと回ろうよー」 京太郎「じゃあ、お化け屋敷なんてどうです?」 豊音「えっ」 京太郎「さ、行きましょう!」 豊音「ま、待って!」 京太郎「大丈夫ですよ。俺が守りますから」 豊音「ででで、でも! お化けなんてちょーこわいよー!」 京太郎「所詮作り物ですって」アハハハ お化け屋敷 お化け1「あぁぁぁぁもぅぅぅぅぅ使い方わかんなぁぁぁぁぁいっ!!!」 お化け2「アッファーン!!!!」ジョババババ お化け3「てゅえるわぁっ!!」 お化け4「う、うわぁっ、うわぁぁぁぁんっ! ぶったぁぁぁぁ!!!」ビエーン お化け5「スゥゥゥゥガァァァァクゥゥゥゥゥ!!!」ピョイン お化け6「狭いところがおちつくのってなんだろうねあれこの胸を締め付ける鼓動と、おさげの結びは私に前世の自殺の記憶を蘇らせる」 お化け7「ウソツキ」 お化け8「そりゃあ、私はパッドですわよ!! でもパッドの72が悪いんですの!?」スポッ お化け9「きょうwwwちゃんwwwwかわええwwwなぁwww」 お化け10「コンタクトじゃぁぁ!! ストパーじゃぁぁぁ!!」 お化け11「ダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイスゥゥ」 お化け12「おぶぇろろぉぉっ」ビチャビチャビチャビチャ お化け13「ちょーかわいいよー」 お化け14「あわぁぁぁぁぁぁっ! あわいぃぃぃぃぃっ!!! あわあわぁぁぁぁ!?」ウネウネウネ 京太郎「」ガタガタガタガタ 豊音「」ガタガタガタガタガタガタ ベンチ 京太郎「」ゲッソリ 豊音「」ブルブルブルブル 京太郎「なんだか、見てはいけないものを見た気がします」 豊音「ど、同感だよー」ブルブル 京太郎「……さてっと。そろそろかな?」 豊音「?」 京太郎「ちょっと並ぶかもしれませんけど、アレに乗りませんか?」 豊音「アレって……あっ」 京太郎「はい。観覧車です」 豊音「観覧車!」 京太郎「これなら二人で乗れますから」 豊音「うんっ!」 観 覧 車 スタッフ「お二人さんですねー!」 京太郎「はい」 豊音「お願いします」 スタッフ「お似合いのカップルさんですね! すばらっ!」 京太郎「そ、そうですか?」テレッ スタッフ「はい。ではこちらへ」 ガシャン 京太郎「さぁ、乗りましょう」 豊音「うんっ!」 バタン スタッフ「……行きましたか」ベリベリッ ファサッ 煌「じっくり楽しんでくださいね」 シャッ 忍者「例のスタッフ達はどうしますか?」 煌「当然処分です」 忍者「アイエエエ!? カイコ! カイコナンデ!?」 煌「違います」 忍者「?」 煌「処分です」ニッコリ 忍者「」 煌「すばらっ」 ガタン ゴトン 京太郎「どんどん高くなりますね」 豊音「うわぁ、夜景が綺麗だよー!!」 京太郎「あはは、やっぱり観覧車は夜に限りますよね」 豊音「……ふふっ」 京太郎「?」 豊音「高所恐怖症はどうしたのかなーって」クスクス 京太郎「あっ」 豊音「怖いー?」 京太郎「ちょ、ちょー怖いよー」ブルブル 豊音「あははっ! じゃあ、私につかまるといいよー」ダキッ 京太郎「えっ!? 姉帯さん!?」ドキッ 豊音「……//」ドキドキドキ 京太郎「(俺に姉帯さんが抱きついているこの状況……なんだこれ)」ドクドク 豊音「ね、ねぇ京太郎くん」モジモジ 京太郎「は、はいっ」 豊音「……また、いつかこうして二人でここに来てくれる?」 京太郎「! いいん、ですか? ここじゃなくて他の遊園地なら、制限とかも……」 豊音「確かに、身長制限とか嫌なこともあったけど……それ以上に」ギュッ ドクンドクン 豊音「ここは、私にとって京太郎くんとの、特別な思い出の場所にしたいから」 京太郎「豊音さん……俺も」ギュッ それからは、ゆっくりと時が流れた 俺の肩に寄りかかって、瞳を閉じる豊音さん その心地よい感触と、甘い香りに俺はただ浸った 願わくば――この可憐な少女の顔が ... -―――――- ... ... ´ ` .. / \ / \ / . / . / / / / / . | / / / / | {八 l - / // / | \| l / / l l`| / / l |. |八 _、/l八{| / / / / | . l/´`ゞ=- ! -{ // / / / | '''' | |// Χ / ′ / | | /\_、 |// i/ /-、 ′ / 八 ′ |′ ヽ ゞ=- / / / i^Y / / \ 、_ ∧ ∨⌒/ / / / / / ̄ ̄ \┘ / ∧ | _厶イ- / / / /≧=、={ /‐ } l // /. / { / / / ∧八{ | |// / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄. / ∨ / / { ,i ,/l リ ! / / | / / ∨_/ / i/ / | ∨ / { / |〈 | /. / | ∨ l/┐ |__从 / / | /} | / i i i rヘ〉 / / | / | / l人 i i/ \/ 豊音「んぅっ」 二度と――曇らないことを願う 二日後 空港 豊音「見送りありがとう、京太郎くん」 京太郎「いえ。こちらこそ、二日間楽しかったです」 豊音「……また、近いうちに遊びに来るよー」 京太郎「はい。できれば、俺からも岩手に遊びに行きたいです」 豊音「! 本当!?」 京太郎「はい。必ず行きますよ」ニッ 豊音「えへへっ、待ってるよー!」パァッ ギュッ 豊音「京太郎くん、あの、遊園地では……その」 京太郎「?」 豊音「さ、最後は眠っちゃってゴメンねー……//」 京太郎「いいんですよ。可愛い寝顔が見られましたから」 豊音「も、もう! じゃあ、私行くよー!」タタッ 京太郎「はいっ!」 タタタッ 京太郎「行っちゃったか……さて、明日は学校だし、帰ろうっと」 私、姉帯豊音はちょー大きな女の子だよー 身長は197cm、体重は……内緒 スリーサイズも、恥ずかしくて言えないよー 趣味は麻雀で、大切なのは麻雀部のお友達! そして、好きな場所は遊園地 え? 乗り物に乗れないので、どうして好きなのかって? うーんっと それには深い理由があるんだよー でもね、一言で言うなら――シンプルかも _ -‐===‐-> 、 -=ニ二ニ.=-- 、 .,ィニニニニニニニニニ=-- `-=ニニニ={\ /ニニニニ>´ ̄二ニ=--マニ=-- ゙ <.! ∧. {ニニニ>" / | / ゙ マニ=-- _| | , イ⌒, .マ==/ / { | ;ハ { ! ゙ マニ=-- _! 〈 ∨ / / | 从} | .V \ ゙ マニ=-- _ _ハ_. 〉 /ニ/ ! { .Ⅵ_`V \ } ゙ マニ=-\ \. V〈ニ/ | !,イ .}ツ \ ニ=-- " ハ ゙ マニ=-ム }. ゝ、/ | !r人ゝ ' \ 从/ 〉人 ゙ マニ=--´ __ / 从 !ゝ.∧ ,-― \ | | // } \ ゙ マ}=/  ̄ ̄ _ . / / \ 込、 ` _,ノ .\.|// / ム=\ ...  ̄ヽ. ./ / | \ >...、 , イ | /-=ニニニニ=-- .、 _). / / | ∧ / r} ¨ ト、 !/ {----r-=ニニニ} ̄`ヽ ... / / / ハ ∧ム Y`ー-./,〈∧| ( ̄_ノ7=-=ニニ{' _)_ -=ニ { / /\ \ニ\_//y'\ト、ニニ}_/ニニニニニi'_ -=ニ V / ! /ニニ\ \ト、/∧--}、|=∨=! |ニニニニニニ! _ -= V/, | /ニニニニ.`丶 \`>x_ !/! ムニ| !ニニニニニ | -―=ニ V | ! ムニニニニニ|ニ≧x、 \〈/ハ`ヽ〈ニVニニニニニマ ゞ、 ',|ニニニニニムニニニム 、 \! .ゝrくマ=|ニニニニア' . | !ニニニニニ|ニニ,イニニム\ ム ! ム〈.!ニニニニ|ニ=- ー--- . | Vニニニニニニ!ニニ∧ニニム . ゝ\.ア/〉ニニニニ| .. /ハ Vニニニニニ |ニニニ\ニム ∧.\〈|ニニニ〈 ,' .| .〉、 Vニニニニニ |ニニニニ \ニム/ニ/ニ.\ニニニ/〉x 、 . |. \Vニニニニ !、ニニニニ \ム=/ 人ニ \ニ// ニ=- ―― . | 乂__>'ニニ , イ \ニニニニ \r' ゝ、〉、 )"-=ニ ̄__ニ=- _ . ゝ、___ ∧=/ニ!ニニニニニ/ニ 人 / `ヽ /=ト、>ニ∧ニニニニ(⌒)、 ニ=- _ _ -=ニ /ニニ|ニニニ∧ニニニア' ゝ-.――――-ミ r―― 、 . |ニニニニVニニニ∧ニニニト、 ` ̄ ̄ ̄ ゞ―`―__> ´ `ヽ ,イニニニVニニニ∧ニニニニニ〉、_  ̄ ̄ (⌒. /ニVニニニニVニニニニニ!ニニニ./ニハ__ __....≧-. . /ニニ∧ニニニVニニニ=!ニニ/ニニニアニニ≧x、_ --=≦ニニニニニニ. /ニニニ∧ニニニVニニ∧ニ/\ニニ/ニニニ-=≦ニニニニニニニニニ. ./ニニニニ\ニニニVニニ∧〈ニニ|\/≧=―――――――――_ -=≦./ニニニニニニニ\ニニ√ ̄ニニ}ニ !ニ!ニニニニ≧=-- _ -=≦nニニニ./ニ=Vニニニニ|ニニニ\ニ.∨ニニニ{_ニ!ニ!`ヽニニ_ -=≦ニ_ --=≦7ニ/ニニ 私、姉帯豊音は――恋を、始めたんだよー 第十三章【守りたい! デカァァァァイッ! 気弱女子!】 カンッ 翌日 京太郎「(休日は豊音さんが可愛かったなぁ)」テクテク これまで色んな人といい感じになってきたけど…… もし許されるなら、豊音さんと付き合うことも―― 京太郎「次に会ったら告白してみようか。案外脈アリかも……なぁんってな! あはははっ」 テクテク 咲「モテる、女子力」ブツブツブツ ん、あの後ろ姿は…… 京太郎「おはよう咲」 咲「あ、京ちゃん!」トテトテ 京太郎「なんだか機嫌いいな? 何かあったか?」 咲「う、ううん。それより、今日の放課後は何か予定ある?」 京太郎「今日か? 今日は特にねぇけど?」 咲「ならさ、二人で出かけない?」 京太郎「ん? 別にいいけど?」 咲「えへへ、やったぁ!」 -≦. . . . . . . . . . . . . . . . 丶、 /. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .\ /. . . . . . /. . . i. . . .! . . . . . . .、 . . . . . .ハ /. . . . . . . . .! . . . ! i .∧ ト、 . . . ハ . . ! . . . .l /. . . . . . . . 斗-ミ .i .i{ . .ナナメ、. . } . !. . . . | / イ . !. . ト(∨}八トⅥ'´V l仆. i . . . | i 八 . lx=ミ x==ミ 八. i、 . . | l. . 个ト . , . . /〃 ハ . . | |/レ从 __ 厶イ 丿ハl |人 ∨__ノ ィ´ ̄. /′ __n> __,. |人ト/ //^ 、_.」 h___ l /〉}j 八 i i廴__ r≦| / i|-、 -/ i i i i i i i i i i i ≧x ∧i从___八 | ̄ ̄/ i i i i i i i i i i/ i∧》 /ヾ Ⅵ i i i / i i i| ./ i i i i i i i i / i/ ヾ 咲「楽しみだねー」ニッコリ もいっこカンッッ!!!!
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特別編 執事とバレンタイン ※本編との関係も一切ない特別編です。普段と違う形で書いてます ※大体色んなとこを参考にしたりイメージだったりなので、理解できるかどうかは個人差があります ※深夜テンション。ちょっと変態度高めでマニアックな内容なので、苦手な方はスルーでお願いします 2月13日 龍門渕邸 京太郎「バレンタインですねー」 ハギヨシ「えぇ、バレンタインです」 京太郎「あるところでは愛の誓いの日、またあるところでは聖バレンタインだかなんだかの命日だとか」 ハギヨシ「いいではありませんか、愛の日」 ハギヨシ「恋する乙女こそ美しい、というのは真理だと思いますよ」 京太郎「そりゃ分かりますけどねー。愛を誓う相手もいなきゃテンション上がりませんよ」 ハギヨシ「まぁそれもまた真理、それもまた宿命です」 京太郎「真理は残酷だ……そーいえば、バレンタインといえばチョコ、チョコと言ったら……」 ハギヨシ「……なるほどなるほど。チョコまみれ、裸チョコですね」 ハギヨシ「視覚的には素晴らしいでしょう。また、『私を食べて』という意味としてもまたそそられるものもあります」 京太郎「ロマンですよね。チョコと一緒に私もあげる、みたいなシチュエーション」 ハギヨシ「えぇ、ロマンです……そして、ロマンで終わらせた方がいいものでしょう」 京太郎「っ……えぇ、予想はしてました。多少なりとも料理をするものとして、分かってはいましたが……厳しいですか」 ハギヨシ「はい……衛生面ではもちろん保障できませんし、何より火傷します」 京太郎「チョコをドロドロにですからね。それなりの高温になるんですね」 ハギヨシ「えぇ……実際に仕事でプレイをしたことがある方曰く、『チョコレートが体温で温まり生ゴミのような臭いがひどかった』とのことです」 京太郎「あぁ……現実とは非常ですね」 ハギヨシ「クリスマスの二の舞になりますが、裸リボンが現実的ですね」 京太郎「ある意味緊縛プレイの一種ですからね。そのまま絡まって動けなくなって……というのもいいですよね」 ハギヨシ「それか……媚薬ですかね」 京太郎「盛るんですか?」 ハギヨシ「いえいえ。チョコレートも一種の媚薬とも言われています。実際に微量ではありますがそういう成分も含まれていると」 ハギヨシ「逆チョコと言ってチョコを送り、実は媚薬効果付きとネタバラシをする」 ハギヨシ「そのまま乱れさせ、媚薬のせいだからと言う相手に、媚薬成分は微量だと更なるネタバラシを」 ハギヨシ「ある意味テンプレートではありますが、王道こそ素晴らしい」 京太郎「あぁ最後のネタバラシの時の顔とかすっげぇいい顔でしょうね」 ハギヨシ「全くですね……さて、そろそろ焼き上がりの時間ですかね」 京太郎「えぇ、後は仕上げをするだけで明日のためのチョコケーキは完成ですね」 京太郎「さて、遠方の人達用のものも作らないと」 ハギヨシ「でしたら、少々難易度は高いですが良いものが」 京太郎「へぇ、どんなものですか?」 バレンタイン、それが素晴らしい日になるか忌むべき日になるかは人それぞれ 各々の想いを胸に、その日を迎えるだろう 当日、某男子高校生からの逆チョコで女子としての自信を失いかけた者が多数いたりしたのは、また別の話 カンッ!!
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初美「ふいー、本家の大掃除は大変ですー」 巴「ハッちゃん、そういいながらさっきまでサボってたでしょ」 春「サボりは駄目……」ポリポリ 巴「春ちゃんも黒糖食べない!」 霞「ほらほら、姫様が頑張っているんだから、私達もやらなきゃ駄目よ」 初美「はーい。今日は泊まりですかー」 霞「そうね、分家の方々も泊まっていくそうよ」 小蒔「はい。で、ここはみなさんが泊まるための部屋です」 巴「あ、姫様。アレ?京太郎くん一緒じゃなかったんですか?」 小蒔「外まで迎えに行って、さっきまで一緒だったんですけど……おばさん達が連れていっちゃいました」 霞「あぁ、京太郎くん人気者だからねぇ」 初美「じゃあその鞄は」 小蒔「京太郎くんのです。これだけはどこかに置いててくれ、って」 春「それが、京太郎の最後の言葉だった……」 初美「さようならです京太郎……3日くらいは忘れません……」 巴「いや京太郎くん死んでないからね?後ハッちゃん3日って短くない?」 霞「冗談もそれくらいにして、部屋の掃除やっちゃいましょう。小蒔ちゃんも、京太郎くんの荷物はその辺りにでも置いて」 小蒔「はい、わっ!?」ズルッ ドサッ 巴「ひ、姫様!?大丈夫ですか!?」 小蒔「は、はい……足がすべっちゃいました」 霞「あらあら、鞄の荷物も散らばっちゃって」 初美「早く集めてしまうですー」 春「ん……ん?ノート?」ペラッ 小蒔「どうしました?」 春「これ……」 4月×日 やっと引っ越しの片づけが終わった 日記も新しくしたことだし、改めて書いていこう 俺の高校進学と合わせるように、長野から鹿児島まで親父の仕事の都合で引っ越すことになった いきなりでびっくりはしたが、まぁ仕方ないか こっちにはかなり遠縁だが親戚も結構いるとのことだ 俺もガキの頃に何度か来たことがあるらしいが……全然覚えてねーわ まぁ会えるかも分からないし、、会ってもこれから仲良くなればいいだけか さすがに疲れたし、早く寝よう 霞「これは、京太郎くんの日記かしら」 巴「4月の、確かこっちに来たばかりの時ですね」 初美「これは……はるる!次です!!」 春「うん」ペラッ 小蒔「だ、駄目ですよ!!人様の日記を勝手に見るなんて!!」 巴「そ、そう!姫様の言う通り!」 春「……でも続き読みたそうにしてる」 初美「京太郎の意外な一面が見れるかもしれませんよー?」 巴「そ、それは……」 霞「初美ちゃん、正直私も見たいけどね?京太郎くんがいつ帰ってくるか分からないのよ?」 初美「うっ……」 春「……下手したら嫌われるかもしれない」 小蒔「…………」 巴「ですよね。じゃあこれくらいで……え?姫様?」 小蒔「zzz...zzz...」 初美「寝てる?」 霞「いや、これは……何か降ろしてる?」 小蒔「はっ!?い、一体……」 霞「小蒔ちゃん?どうしたの?」 小蒔「い、いえ……その、何か声が聞こえたんです」 巴「声、ですか?」 小蒔「え、えぇと……『小僧はまかせろ。それより続き』って」 春「…………」 初美「えー……」 巴「神様公認?」 霞「こんなことで降りてくるって……」 小蒔「?」キョトン 春「……とりあえず」プルルルルル 春「電話?……京太郎から?」ピッ 京太郎『おー、春か?』 春「そうだけど……どうしたの?」 京太郎『いや、今おばちゃん達に頼まれて買い物に行ってるんだが……商店街の福引で特賞の黒糖1年分が当たってな?』 春「黒糖1年分!!?」 京太郎『おう。もうめちゃくちゃ量があるんだよ。いるだろ?お前の家にも送るわ』 春「うん、うん!!」 京太郎『あー、それでちょっと帰ってくるの遅くなりそうだから、おばちゃん達に伝えといてくれ』 春「分かった、まかせて。京太郎も黒糖よろしく」 京太郎『おう。あ、欲しい人いるかも聞いといてくれ。量がやばいんだ。じゃ、後でな』ピッ 春「黒糖1年分……」 初美「はるるー?帰ってくるですー」 巴「……神様が言ったまかせろって、こういうこと?」 霞「みたいねぇ……もう読むしかないわね」 小蒔「い、いいんですか?」 霞「えぇ。ここは神様の好意に甘えましょ」 春「じゃあ……続きから……」 4月○日 今日は親戚の家に挨拶に行った といってもうちはそこの分家の、そこの遠縁で親戚と言えば親戚?、というレベルらしい ただ、本家の偉い人と親父が仲が良いらしく、親戚というより親父が昔の友達に挨拶に行ったという感じだ 本家の偉い人もそんな感じだった。なんかめっちゃ由緒正しそうな神社の人なのにすげぇフレンドリー 適当に親父達が話していると、巫女服のすばらなおもちの持ち主が来た なんでも偉い人、めんどくせぇおっちゃんでいいか。おっちゃんの娘さんらしい 名前は神代小蒔さん。ひとつ年上で、永水に通っているらしい なんか天然っぽいけど、可愛い娘だった 挨拶に来ただけらしく、自己紹介くらいですぐにどこかに行ってしまった 残念だ。もっと話してみたかったのに まぁ親父とおっちゃんが仲良さそうだし、また会う機会もあるか 初美「ほ、本家の姫様のお父さんをおっちゃん呼ばわりですかー!?」 巴「怖いもの知らずと言うか……すごいわね」 霞「そうよねぇ……小蒔ちゃん?どうしたの?」 小蒔「じ、実は……この時まだ男の人と話すことに慣れてなかったので、失礼なことをしたかもって思ってて……」 春「京太郎は気にしてない」 小蒔「ええ……安心しました」 4月△日 今日は入学式……だったけど 今年から共学の元女子校とか聞いてねーぞ!! 家からの近さと親父の勧めで選んだけど、男女比やべぇ つーか男子10人もいないんじゃねーの?浮くっつーか目立つわ でも女子のレベルは高い。親父ありがとう とりあえず入学式が終わった後クラスで自己紹介した 中高一貫なのか、女子はみんな知り合い同士って感じだった だからか、俺の隣の席の女子が黒糖ポリポリしてても誰も突っ込まなかった いいのか?つーか立派なおもちだ 放課後、クラスの数少ない男子と仲良くなり、今日はそこで帰った 明日から部活動の見学などできるらしいが、ほとんど女子の部みたいなここでどっかに入部できるのか? ただ、ハンドボール部は無さそうだった 春「……ファーストコンタクト」ポリポリ 小蒔「む、私の方が先です!」 春「……同級生と同じクラスは大きい」ドヤァ 初美「ずるいですよねー」 巴「こればっかりはねぇ」 霞「ところで一応授業中みたいなものよね?そんな時に黒糖はどういうことかしら?」 春「…………京太郎の勘違い?」 霞「一袋没収」 春「!?」 巴「いや、ショックみたいな顔しながら新しいの取り出さないで」 4月□日 今日は授業が終わった後、友達と各部活動を見学に行った ただ、体育会系の部はほとんどが女子の部のようで、男子の人数的にマネージャーのようになりそうで入部は難しそうだった でも、揺れるおもちや健康的なふともも等収穫はあった 適当に友達と別れた後、適当にふらふらしていると、眼鏡の真面目そうな人と、制服を着たちっこい子供?が何か部活の案内をしていた 少し気になったので声を掛けると、麻雀部らしい 麻雀のルールや役くらいは知っていたので、せっかくだからと見学しに部室まで行ってみた ただ、時間が遅かったのかあまり人はいなく、結局眼鏡の人と子供相手に三麻した さすがに勝てはしなかったが、なかなか面白かった 1局しかできなかったので、また明日来ると約束して帰った 名前聞いてないけど、明日聞けばいいか そういえばあの子供はなんなんだろう。それも明日聞こう 初美「…………」プルプル 霞「あらあら……」 小蒔「え、えっと……」 巴「あ、あはは。あの時こんなこと考えてたんだねー」 春「……1袋、いる?」ポン 初美「そんな同情いらないですー!!子供!?3年生の制服だったですよー!!」 小蒔「ほ、ほら!初美ちゃん若く見えるから……」 巴「姫様、それフォローになってないですよ」 霞「この時いなかったのが少し惜しいわね」 初美「京太郎ー!!」 4月●日 今日は友達に水泳部に見学いこうと誘われたが、昨日の約束通り、授業が終わってすぐ麻雀部の部室に行った 今日は人数がそれなりに揃っていて、もう入部を決めた人もいたようだった。隣の席の黒糖っ子もいた 見学者以外は自己紹介してくれた 昨日の眼鏡の人と、子供は、3年生だった。マジかよ、主に子供の方 眼鏡の人は狩宿巴さん、子供、いや、ちっこいのは薄墨初美さんというらしい 次に2年生の紹介だったが、その中に神代小蒔さんがいた 俺に気付いてくれたようだったが、さすがに会うのも2度目なので特にリアクションなどもなかった そして1年生、黒糖っ子は滝見春というらしい それからは実際に打ったり、色々話してくれたりだった なんと、永水の麻雀部は去年全国まで行ったらしい そんな強豪に男子1人入部ってのは難しいかな そう思って入部は止めようと決めかけた時だった 遅れていたという部長が部室に入ってきた それは、俺の妄想を遥かに超えたものだった 去年、麻雀のインターミドルにえらいおもちの美少女がいた。というかその娘のおもちのためだけにインターミドルの試合を見ていた それを余裕で凌ぎ、圧倒的な存在感を主張していた その人は、とんでもないおもちを持っていた 友よ。俺、水泳部の見学はもういいよ 俺は麻雀部への入部を決めた 初美「入部のきっかけはこれですかー!!」ガシッ 霞「ひゃっ!?ちょ、いきなり!?」 初美「これの!これのどこがいいですかー!!」モミモミモミモミ 霞「いい加減に、しなさいっ!!」ゴッ 初美「あいたっ!?うぅぅ……あんな脂肪……あんな脂肪……ちょっと分けて欲しいですー……」 小蒔「え、えと……霞ちゃんのおかげで、京太郎くんが入部した、ということですよね?」 巴「まぁ、そうとも言いますよね……」 春「……京太郎のすけべ」 霞「全くもう……」 4月◇日 麻雀部に入部して1日目 基本的なルールと役は知っていたので、まずは打たせてもらった 相手は黒糖、いや滝見と2年生の先輩と、部長である岩戸霞さんだった 結果は惨敗。トップは部長で、滝見は麻雀をやっていたのか2位だった とりあえず基本的なことを教わったり、1年生がやるべき雑用などを聞いたりした 先輩から言われたが、男子は俺1人だから、俺は力仕事が多いかもしれないとのことだ まぁ当然のことだろうし、別にいい 雑用も苦じゃないし、みんな優しいし、男子1人だがなんとかなりそうだ 他の男子のみんなも、結構バラバラの部にいるらしい 固まるかと思ったが、みんな自分の好みのところに行ったのだろう 既に夏場に写真の交換をすることは決まっている みんな、頑張ろう!! 小蒔「写真?みなさんの活躍のですか?」 巴「……きっと、そうですねー」 霞「男の子って……」 初美「下心みえみえですー」 春「……多分対象外」ポリポリ 初美「どういう意味ですかー!?」 4月18日 今日は休みだったが、親父が朝から釣りに出かけて、珍しく大物を釣ってきた なんかでかい魚だった 捌いて食うのかと思っていたら、親戚の娘さんが誕生日らしいので持っていけとのことだった かなり無理矢理、家から叩き出された。親戚の場所しか教えられなかった 仕方ないので魚をクーラーボックスに入れ、親戚の家まで行った その親戚の家に滝見って表札があったとこで、まさかと思った インターホンを鳴らすと滝見春が出てきた。黒糖片手に 無効も驚いていたが、こっちも驚いた どうやらうちの遠縁の親戚というのは、滝見の家だったらしい 滝見の母親……おばさん、でいいのか?にはなんか歓迎された 親戚と言っても、俺は今までほとんど会ってないようなものだし、魚置いてさっさと帰ろうと思った だが、おばさんから引き留められた。どうせだから上がっていかないかと 結局断りきれず、上がることになった。滝見は俺に無関心なのか、ずっと黒糖ポリポリしていた。そんなに美味いのか? 上がってから、まずクーラーボックスから魚を出すと、予想以上の大きさだったのか、おばさんは驚いていた 捌けるかしら?と言っていたので、俺が捌くか申し出た これにはおばさんも滝見も驚いていたが、長野に居た頃、とある執事に教わったことだ。すぐに捌いた おばさんは喜んでいたし、滝見も俺を見る目が変わったような気がした そういえば、親戚の娘って言ってたし、滝見の誕生日だったのか、と思い出し 「誕生日おめでとう。生臭いプレゼントで悪いけどな」そう言うと、滝見は一瞬きょとんとした後、ツボに入ったのか声を上げて笑い出した ちょっと笑いすぎだったので、切り身のはじっこを口に放り込んでやった。また驚いた顔をしたが、親指を立ててきた。美味かったらしい その後は簡単に切り分けて、他の分家の子が明日誕生日だから持って行ってあげて欲しいと頼まれ、持っていくことになった 滝見とは、別れ際に連絡先を交換した。後黒糖くれた 持っていった先は、中学生にしては中々将来性のある娘がいる家だった 岩戸、って部長と同じ苗字だったが、さすがに今度は部長はいなかった 巴「誕生日プレゼントが生魚って……」 小蒔「美味しそうですね!」 春「新鮮で美味しかった」グッ 霞「そういえば明星ちゃんも『かっこいいお兄ちゃんが魚持ってきた』って言ってたけど、これだったのね」 初美「というか京太郎魚まで捌けるんですねー。後誰ですかこのとある執事って」 4月▽日 最近春(本人が名前でいいと言った)とよく話すようになった 俺が神代さんと会ったことがあると聞いた時も少し驚いていた 春と話している内に色々と聞いた 神代さんの家が本家で、春、石戸霞さん、薄墨初美さん、狩宿巴さん、の家が分家で、「六女仙」と呼ばれているらしい また、中等部にも2人いるらしい そんな家の人とうちの親父がなんであんなに仲良いんだ 後、神職の家系だからか、不思議な力もあるらしい。それで去年は神代さんは全国で大暴れしたとか 麻雀で不思議な力……正直半信半疑だ なので、今日の部活で神代さんと対局してみた さすがに初心者の俺じゃ勝てなかったが、神代さんは3位だった すげー真面目で頑張り屋という感じだったけど、本当に不思議な力ってのはあるのか? 帰りに春にまた聞くと、多分近い内に見れる、らしい どういうものか知らないけど、少し楽しみだ 初美「あっ、これって……」 巴「確か……」 霞「ええ、確か4月に集まった時……」 春「……ちょっと悪いと思ってる」 小蒔「え、えっと……」 4月■日 今日は春に呼び出されて、とある神社に行った そこには春だけでなく、石戸霞さん、薄墨初美さん、狩宿巴さん、そして神代小蒔さんもいた なんでも、たまに全力を出さないといけないとかそういう理由らしい よく分からなかったが、前に言ってた不思議な力とやらが見れるならいいと思って、打ったんだ 打ったんだ…… 役満って、あんなに連続して直撃するんだな…… 何か強すぎたとか、一番強いの降りちゃったとか聞こえた気がするが、俺はその時始めてみた天和に驚きすぎて覚えてない うん、不思議な力とかオカルトとでも言わねーとどうしようもないな 疑ってごめんなさい 小蒔「なんというか……男性の方と打つことに緊張して……」 巴「いや、姫様は悪くないですよ」 霞「そうね、結構強い神様が降りるのは分かっていたしね」 初美「ただ……その中で一番強くてすごいのが降りちゃっただけですよねー……」 春「それを一身に受け切った京太郎をある意味尊敬する」 初美「全部京太郎に直撃でしたよねー……アレで麻雀辞めなかったのは本当にすごいですー」 霞「ある意味オカルトよね」 巴「本人が聞いたらどんな顔するんでしょうね」 小蒔「喜ぶんじゃないですか?京太郎さんなら」 4月◎日 今日部活に行くと、石戸さん、狩宿さん、薄墨さん、神代さんからえらく気遣われた 春もなんか一日気を遣ってる感じだった 昨日のアレのせいか? びっくりはしたが、不思議とそれで麻雀が嫌になったりとかは無かった むしろ慣れたような感じだ だが、みんな気を遣っているせいか、今日は打たせてもらえなかった 雑用等を詳しく教える、ということで、ずっと雑用をしていた 別に苦ではないし、嫌いじゃないからいいが、ひとつ終わらせる度に驚かれたのはなんでだ? 後、全自動卓のメンテナンスについて、最近覚えたので軽くやってみたが、余計なことだったか? 帰り道で春が更に気を遣ってか黒糖をくれたが、変なミスでもしたかな? 巴「いや、初めてなのに手慣れた様子で素早く雑用片づけたら驚くからね」 初美「調子の悪かった卓をいじりだして、すっごく良くなったのはびっくりですよー」 春「……他の1年の娘が、『もう京太郎くんだけでいいんじゃないかな?』って言ってた」 小蒔「すごいですよね。負けられません!」 霞「小蒔ちゃん、そこ張り合うところじゃないわよ」 4月☆日 昼休み、ふと昨日いじった全自動卓が気になって部室に行くと、髪を降ろした狩宿さんがいた 狩宿さんは昨日の牌譜が気になったらしい 俺も全自動卓が気になったと言うと、昼休み始まったばかりで雑用は駄目だと怒られた ちょうど俺も狩宿さんも昼がまだだったので、一緒に食べた 食べながら色々と話した こっちに来てからのこと、長野のこと、永水のこと、狩宿さん達『六女仙』のこと 聞くと、石戸さんや薄墨さんも神代さんのような不思議な力、オカルトとでも言うか、それがあるらしい 狩宿さんは今のところ目立ってそういうのがないから、今日のように牌譜を見たりしているらしい 俺は初心者だし、オカルトみたいなのより狩宿さんのがいいかもなー そう言ったら、今日の部活でまた基本的なことを教えようかということになった ありがたくお願いした そこで昼休みの予鈴が鳴った 慌てて狩宿さんは髪をポニーテールにして、部活で、と言って別れた しかし、髪を縛るってなんかいいな 部活で宣言通り基本を教わった まずは基本から頑張っていこう 霞「あら、巴ちゃんもやるのね」 春「こっそり2人っきりとは……」 巴「や、やましいこととかしてないからね!」 初美「そう言いながらー?」 巴「本当だから!」 小蒔「私も京太郎くんに教えれば!」 春「……姫様はむしろ教わる立場」 小蒔「あぅ……」 4月★日 久しぶりに咲から連絡があった なんでも麻雀部に入ったらしい 俺も実は入ったと言うと驚いていた てか咲の奴麻雀できたのな。ポンコツだから、牌倒したり凡ミスとかしてねーよな? 言ってくれれば1回くらい打ったのに ネト麻で、とも考えたが、咲じゃ無理か。今だに連絡は家の電話だし それから久しぶりに長話をした 咲の進学した清澄高校のこと、俺のいる永水のこと、同じ麻雀部の1年生のこと 長野の居たら、前みたいに咲と同じ学校に行っていたのかな 少しだけ考えたが、すぐにやめた また連絡することを約束して電話を切った なんというか、まだ一ヶ月くらいしか経ってないのにえらく懐かしくなったな 長期の休みに長野にでも行ってみるかな ……気が早いか 霞「清澄の大将……こんなところでも……」 春「なんて強敵……」 小蒔「で、でも今京太郎くんはこっちにいるんですし!!」 巴「心はあっちに、とか?」 初美「ちょ、怖いこと言わないで欲しいですー」 咲「っくしゅん」 久「あら?風邪?」 咲「いや、大丈夫です」 まこ「埃かなんかじゃろ。倉庫は掃除しとらんかったからなー」 優希「全く大掃除は大変だじぇ」 和「普段からしていれば、いえ、5人で精一杯でしたし、無理を言ってはいけませんね」 咲「うん……京ちゃんが居たらなぁ……」 久「結構聞く名前だけど……やっぱり元カレ?」 まこ「いやー、アレは片思いじゃろ」 咲「そ、そんなんじゃないですよ!!もう……」 5月×日 ゴールデンウィーク1日目 今日は福岡の新道寺女子との練習試合らしい なんでもあっちは合宿でこっちに来たらしく、去年すごかったうちと是非練習試合がしたい、とのことらしい 新道寺の部員とレギュラー候補という人達を見たが……胸はうちの圧勝だな 新道寺とうちで試合のような形で打った後、各自で打つことになった 女子校の新道寺と元女子校永水、その中でただ1人の男子の俺はやっぱり珍しいみたいで、新道寺の人達からやけに打とうと誘われた 新道寺の部長や、新道寺の2年生の人とも打った。案の定、ボッコボコにされたが 飛ばされた後、しばし休憩していると、新道寺の人が話しかけてきた その人も、さっき神代さんと薄墨さん相手に飛ぶ寸前までやられていた人なので、お互いボッコボコにされたからか少し話しやすかった 俺が長野からこっちに来たということを言うと、その人も中学まで長野に居たらしく、更に話が弾んだ それからしばらく話した後、2人で新道寺の部長とうちの部長がいる卓で打った。無論、俺は飛んだ 練習が終わった後、改めて自己紹介し、その人、花田煌さんと連絡先を交換した お互い前向きにやっていこう、と話して別れた 俺も花田さんに負けないくらい頑張ろう 霞「確か、この人相当精神が強い人よ」 初美「ですねー。インハイでもあの宮永照を2回凌いでますし」 巴「1回あれだけやられて、2回目もまた打てるってのはすごいよね」 小蒔「えぇ。同じ先鋒、もし当たることになっても負けません!」 春「……胸は姫様の圧勝」 小蒔「は、春ちゃん!!」 初美「……私、新道寺応援するかもです」 5月○日 咲から聞いたが、同じ麻雀部にやけにタコスを食い、タコスでパワーアップするというのがいるらしい 変なのもいるもんだ。しかしなんでタコス?メキシカンか? ふと気になって、タコスを作ってみた 何故か、やけに手際よく作れた。まるで、前に作ったことがあるみたいだった ちょっと多めに作ってしまったので、春に連絡して食べないか聞くと、ちょうど神代さん達も春の家にいるというので、持っていった 春の家には神代さん、石戸さん、薄墨さん、狩宿さん、それから前に会った中学生、石戸明星ちゃんに、こっちは初対面の十曽湧ちゃんと、結構大人数だった 神事か何かがあったらしく、ちょうど昼食をどうするかというところだったらしい タコスを食べたことないような人達に振る舞っていいのか少し悩んだが、今更無しとも言えずに食べてもらった 初めはみんな恐る恐るという感じだったが、一口食べると結構美味しかったらしく、持ってきた分はすぐになくなった 1人ひとつくらいしかなかったしな 中学生2人はむしろタコスが気に入ったらしく、また作ってと言われた 他のみんなも美味しかったと言ってくれた 試しに作ったタコスだが、持っていって良かった また作ってもいいかな 初美「あの時初めて食べましたけど、びっくりするくらい美味しかったですよねー」 巴「京太郎くんが料理上手だったのもさらにびっくりしたわね」 小蒔「ですね。あんなに美味しいから清澄の先鋒の人も食べてたんでしょうね」 霞「そうね。作ったきっかけはその人みたいだしね」 春「……次は黒糖で一品お願いしたい」 初美「しょっちゅう頼んでないですかー?」 5月△日 昨日、日記に書かなかった話だ タコスを持っていったとき、たまたま付いていたテレビでプロの試合をやっていた その時、トップだったのが戒能プロだった 戒能プロの変幻自在のプレイを見て、どうやったらあんなにできるんだ、とポツリとつぶやいた そして今日 春に呼び出されて春の家に行くと、戒能プロがいた 「ハロー。戒能良子です。ヨロシクー」 「……従兄弟の戒能良子さん。麻雀のプロだったりする」 1回開けた戸閉めたけど、俺は悪くないと思う 春曰く、たまたま近くに居たので呼んだらしい 昨日のタコスのお礼に、何かしたかったということだった ありがたいけど、せめて事前に言って心の準備をさせてくれ。マジで心臓に悪かった という訳で3人で打ったが、プロって次元が違うね 俺なんかじゃとてもじゃないけど敵わない 「キョータローくんはなかなかのものを感じます。まだまだビギナーなだけですね」そう言ってくれたのは少し嬉しかった 戒能プロはオフだったらしく、結局1日中3人で打っていた 途中で軽くつまむものに昨日作ったのと同じタコスを作ったら、戒能プロも驚いていた 本物のメキシカン顔負けとか言ってたけど、メキシカンのタコス食ったことあったのか? 初めはプロ相手で緊張していたけど、所々春の従姉妹だと分かるような部分があったりで、結構打ち解けられた 最終的には連絡先まで交換してもらった 「楽しい1日でした。タコスが実にデリシャスでした。是非またお会いしましょう。あ、春黒糖プリーズ」 そう言って春の黒糖を持って戒能プロは帰った 改めて考えてみると、テレビに映るようなトッププロと打ったのか……すごい1日だった でもフツーにメールしてくるからなんか実感がわかない 送ってくる写メが心霊写真っぽいのは……気のせいだろ 霞「そういえば良子さんも5月に来ていたわね」 初美「あの人には敵わないですよー」 巴「こっちのこと知り尽くしてるし、なんとかなるかもしれないの姫様くらいじゃない?」 小蒔「そ、そんなことないですよ!!良子さん相手なんて、無理ですよ!!」 春「姫様なら大丈夫、頑張って欲しい」 小蒔「春ちゃん……」 巴「……本音は?」 春「この時持っていかれた黒糖5袋の仇」キリッ 霞「はぁ……結局はそこなのね」 良子「♪~」 はやり「お、良子ちゃんご機嫌?」 良子「あ、はやりさん。ええ、そうですね」 良子「……高校生相手でも、逆光源氏プロジェクトって、ありですよね?」 はやり「……それ、ちょっと詳しく聞かせてくれない?」 5月□日 部室に行くと、謎の仮面?があった それがいきなり動き出すからビビったが、よく見ると、薄墨さんがそれを被っていただけだった 仮面はデカ過ぎ、薄墨さんは小さすぎてサイズあってねー だが、薄墨さんはどこかしょんぼりとしていた 話を聞くと、仮面?を綺麗にしていると、うっかり鼻の部分を折ってしまったらしい よく見ると古いものだからか、ところどころ傷や欠けているのが分かる むしろそのせいで不気味さも増している気もするが…… 割と思い入れのあるものだったらしいので、簡単な修理でよければできるかもしれないと言うと、薄墨さんは喜んで仮面?を俺にまかせてくれた 部活の方は今日は休むことにして、先生に聞いて廃材や工具などを借り、修理した 折れた鼻は付け替えた。そして欠けている部分を軽く削ったりして目立たなくしたり、塗装が剥がれかけている部分を塗り直したり、 薄墨さんの希望を聞いて装飾や色合いを変えたり、かなり思い切った修理になってしまった 最終的には、不気味さよりかなり迫力のあるようになってしまったが、薄墨さんが喜んでいるからいい……のか? 修理が終わった後、嬉しそうに仮面?を付けた薄墨さんが部室に行ったが、何人かの女子が悲鳴を上げて、ちょっとした騒ぎになった 石戸さんと狩宿さんにやりすぎと怒られた 帰りに、薄墨さんが今度お礼をするということで連絡先を交換した まぁ、喜んでもらったからいいとしよう でも、それ被って帰るのは新手の怪談になりかねないからやめた方がいいと思うので、全力で止めた 初美「いやー、おかげでアレ被って会場に行くとみんな驚くんですよー」 巴「そりゃね。見慣れてる私達でびっくりするくらい迫力あるのになってるんだし」 春「京太郎がやりすぎた」 霞「手先が器用だからって、あんな短時間でよくあそこまでやったものよね」 小蒔「ちょっと怖かったです……」 5月●日 今日は休みだったので、薄墨さんが仮面?修理のお礼ということで少し離れた街まで出かけた 初めていく街だったので色々案内してもらったが……薄墨さんは行く先々で子ども扱いされるのが不満だったらしい 薄墨さんが奢ろうとする前に、店の人は明らかに俺を見てくるし、服を見に言った時は 「お兄ちゃんと仲良いね。でもお嬢ちゃんにここはまだ早いかなー」と店員に言われていた 薄墨さんが無言で学生証を出す、さすがに謝ってきたが……ぶっちゃけ仕方ないだろう 喫茶店でも行った店の文句を言っていたが、頬膨らませて足プラプラしてて、どう見ても小学生です 不満そうにしていたので、これから薄墨先輩と呼びましょうか?と聞くと、少し考えて先輩は無しで初美でいいと言ってくれた 年上っぽく見られたいんじゃないのか?まぁそれが希望ならとこれからは初美さんと呼ぶことになった ついでに俺は京太郎と呼び捨てだった。いやいいけどね 帰り道、ほとんどの店で俺が払ったことが不満そうだったが、こういう時は男の俺が奢ると言ったら俯いて、分かりました、と言っていた その代わり学校の学食で奢ると初美さんは言っていたので、明日にでも学食で奢ってもらおう 霞「あら、初美ちゃんの初デートかしら?」 小蒔「で、デートですか!?」 初美「ち、違うですよー!?ちょっと出かけただけで……」 春「……それ、デート」 巴「完全にデートだね、ハッちゃん」 5月◇日 放課後、良子さん(本人がそう呼べとのことだった)から電話があった こっちにいるから、打たないかという誘いだった 当然プロの誘いを断る訳もなく、すぐに向かった ちなみに春は用事で無理だった 言われた場所に行くと 「ハロー。キョータロー、元気でした?」 「え?高校生の男の子!?ちょっと聞いてないよ!?あ……えと、小鍛治健夜です。一応、その、プロです」 元世界2位の小鍛治プロがいた なんで従姉妹だからって似たようなことしてんだよ!! 夢だと思って頬をつねるとか漫画みたいなことやっちまったよ!! 良子さんは「グッドリアクション」とか言って親指立てて満足気だったけど それから3人で打った アレだ、次元が違うとか、そういうレベルじゃない。なんだ、アレ。本当に同じルールでやったゲームか? 圧倒的すぎてやばかった。良子さんのおもちがなかったらやばかった。おもち見れたから持ちこたえたよ なんとか1回くらい和了ってやろうと思ったけど、無理ゲーすぎた 「やりすぎです。潰す気ですか。デッドエンドですか」 「人をデッドエンド扱いしないで!?というかデッド!?バッドエンドじゃないの!?」 そんな感じで良子さんが小鍛治プロに文句を言ったりしていたが、勉強にはなった……と思う 多分、うん。例え格上すぎる相手でも、大丈夫だ 「やっぱり見どころありますねー。いっそ個人レッスンでも始めます?手取り足取り」 「何言ってるの!?まだ学生だよ!?いや、見どころあるのは同感だけどね」 褒めてくれてるのかからかっているのかよく分からないが、一応喜んでおいた それからは一応アドバイス的なものを貰って別れた 別れ際、今後に期待できるから、またアドバイスできるようにと小鍛治プロが連絡先を交換してくれた その時は色々ありすぎて考えるひまなかったけど、改めて良子さんの時よりもっととんでもない人と連絡先交換したな…… 元世界2位よ?国内無敗よ?雲の上の人とかそういうレベルじゃないだろ ……これを書いてる今、良子さんからメールがあった 『小鍛治プロ、あんまり男性に慣れてないだけなので、フツーにフレンドリーにメールとか送っちゃってくださいね』 とりあえず、今日のお礼とか送っとこう 小蒔「あの小鍛治プロとですか!?やっぱり京太郎くんすごい人です!!」 春「こ、これは……知らなかった」 初美「フツー、麻雀初心者とトッププロが連絡先交換できますかねー」 霞「そこは京太郎くんだからよね。誰とでも仲良くなれるし」 巴「そういうところ、すっごいですよね」 健夜「えぇと……こ・ん・に・ち・わ……」 恒子「あー!すこやんが男とメールしてるー!!」 健夜「こ、こーこちゃん!?声!声が大きいよ!!」 恒子「ごめんごめーん。でもびっくりして、つい」 健夜「結構前から知ってるよね!?」 恒子「アラフォー、ついに高校生に手を出す?」 健夜「もおおお!そういうのじゃないよぉ!!」 5月▽日 今日は小鍛治プロ直々の個人レッスン……といっても小鍛治プロはこっちにいるわけではないので、ネト麻とス○イプを使ってだ パソコンとかできるのか少し疑問だったが、良子さんも一緒にやってくれるとのことだ 約束していた時間になると、早速かかってきた 『も、もしもーし?えと、小鍛治です』 小鍛治プロは慣れない感じで本当に聞こえているか恐る恐るという感じだったが、大丈夫だと伝えると安心したようだった じゃあ早速始めるか、という時だった 『こんばんわー!!呼ばれてないけど来ちゃいましたー!!』 『すこやーん!!よく分かんねーけど面白いことやるって良子ちゃんから聞いたぜぃ!!』 『抜け駆けして高校生に手ぇ出したって本当!?本当なら……紹介してねっ☆』 『……呼ばれた!!』 『え、ちょ、なんでみんな来てるの!?』 『ハハハ、大勢の方が楽しいですよねー』 『良子ちゃんー!?』 『それじゃー、噂のイケメン高校生を……あ!ちょ、すこやん切らな』 改めて聞こえた内容書いてみたけど、酷いな。後誰だイケメンっつったの。良子さんしかいないか 最後は無理矢理小鍛治プロが切ったらしい その後、結局はチャットしながらネト麻をした 何回も口調や打ち方が変わったので、おそらく押しかけてきた人達と交代しているんだろう つーかどっかで聞いたことあるような声ばっかだったな。それもかなりトッププロとかの 後で小鍛治さんはメールで謝ってきたけど、あんなに大勢にプロと打てたようなものだ。むしろお礼を言った でも、次は落ち着いてやりたいものだ 巴「なんかこの文章を見るだけでもすごいメンツがそろってるっぽいんですけど」 霞「そういうのでも引き寄せる体質でもあるのかしら」 小蒔「何か降ろしていたりするんでしょうか」 初美「ただの天然タラシじゃないですかー?」 春「でも増えすぎても困る……」 初美「ですねー」 5月■日 今日親父と口論になった 議題はナース服は白かピンクか 白衣の天使っつーくらいだから白だろ!! 親父は分かってねぇ!! 親父はピンクの方がエロいって言うがおっさんの理屈だ!! 結局は決着がつかないどころかどさくさに紛れて俺の秘蔵本をいくつかパクっていきやがった むかついたから夜中にこっそり取り返した 後、親父の秘蔵本のいくつかにお袋の顔の写真を張り付けてやった ランダムで親父が好きそうな女優に張り付けてやったから気付く瞬間のダメージは高いだろう ざまぁみやがれ 小蒔「ナース服の色……ですか?どうしてそこまで……後、この秘蔵本ってなんでしょう?大事な本ですか?」 巴「えーっと、ちょっとしたこだわりでしょう。秘蔵本っていうのは……まぁ、大事な本といえば大事な本ですよ」 霞「おじさんまで何やっているのかしら……」 初美「男の人って……」 春「……意味が分からないことで争う」 5月◎日 今日は1日空けてしまったから、2日分書くことにする 昨日の話だ 夕方、親父と殴り合いの喧嘩になった どうもベストタイミングで秘蔵本のがバレたらしい おまけに親父が最近はまってる女優にお袋の変顔だからダメージ倍増だろう 本片手に親父がいきなり部屋に来たのはびっくりしたが、全力で応戦してやった そしたら大きな音を立てすぎたのか、お袋まで部屋に来た 最初は止めようとしていたお袋だが、親父が持ってきた本を見て、修羅になった 俺と親父はお袋からフルボッコにされた後、仲良く家から叩き出された 流石にお袋に見つかったのは失敗だったとお互いに謝った後、財布も携帯も無い状態でどうするかという話になった 親父が仕方ないと言って神代さんの家に行くことになった 今日は多分家に入れてもらえないし、一晩くらいなら泊めてくれる、とのことだった 親父にとっては親友の家だが、俺にとってが先輩の家なんだが大丈夫か?と思っていたが、神代さんと本家の偉い人、要するにおっちゃんは普通に家に入れてくれた 昔からこんなことばっかりだ、と言っておっちゃんは笑っていた。親父、アンタ何やってきたんだ いきなり野郎2人も増えて申し訳なかったが、今日は用事があって、神代さんとおっちゃんの2人しかいなかったらしい 夕飯は神代さんが作る予定だったらしいが、泊めてもらうのだからと俺が手伝うことになった 親父とおっちゃんはすぐに飲みだしてた。まるで駄目なおっさん共め 台所で改めて神代さんにいきなり押しかけたことを謝ったが、たまにはこういう日があったもいいと普通に許してくれた 普段から思ってたけどマジでいい人だ……家から叩き出された原因絶対言えねー…… それから夕食を作った。神代さんは料理自体はできない訳ではないが、まだまだ練習中ということだった。実際まだ不慣れな手つきだった あんまり手を出すのもいけないと思い、別の料理を作っていたが、気付くと神代さんはこっちを見ていた どうも気になったらしい。まぁ普段いない人が台所にいる訳だし、気になるだろうな そう思っていたが、神代さんはおずおずと、俺に料理を教えて欲しいと言ってきた まぁ俺も色々教わってできるようになったし、そこからは神代さんに教えながら一緒に料理した 夕飯は和食中心のメニューにした。料理を並べていると、おっちゃんが驚いた顔をしていた そんな変なものや見慣れないものは作っていないはずだけどな 親父はなんか呆れた顔してたし、神代さんは色々教わったからか満足気な顔をしていた 夕飯、そしてその片付けまで終わり、風呂まで借りた後、夕飯後も飲んでるおっさん2人をほっといて寝ようかと思っていると、神代さんに呼ばれた 少し話さないかと、縁側に2人で座った それからは他愛のない話をした。神代さんはちょっとしたことでも反応してくれて可愛らしかった しばらく話していて、ふと神代さんは「……こんなに同年代の男の子と仲良くなったのは、初めてかもしれません」と言った 神代さんならきっといろんな人と仲良くなれる、だって優しくていい人だし。そう思ったしそう言った。 神代さんは笑って、「ありがとうございます」と言ってくれた 遅くなったし、寝ようというところで、これからは名前で呼ばないかという話になった 神代さんがいいと言うなら、と思って、小蒔さんと呼んだ 小蒔さんは京太郎くん、と少し照れたように呼んでくれた なんか照れ臭かったので、そのまま別れて、用意してくれた部屋でその日は寝た おっさん2人は俺が寝付く時もまだ飲んでいた 翌日、つまりは今日 休みで良かった。流石に一回家帰ってから学校行くのは間に合わない 飲んでたまま潰れたであろうおっさん2人は放置して、小蒔さんと朝食を作った あさりがあったのであさりの味噌汁と卵焼きにした。というか小蒔さんは何故かほとんど俺にまかせてくれていた そりゃ手伝ってはもらったけど、いいのか?なんか俺が作ってるとこ見ながらメモかなんか取ってたけど ちなみにおっさん2人にはあさりの味噌汁のごはんと卵入れて二日酔いに効くやつにした おっさんは「なんなんだよお前……ちくしょううちの親戚連中より美味い飯作りやがって」とか言ってた。酔っ払いの戯言だろう それからは片付て、ふらふらな親父引きずって帰ることになった 帰り際、小蒔さんと携帯番号を交換した。最近買ったらしい 帰ってから、親父はまたお袋に〆られていた。小蒔さんの家に迷惑かけるな、ということらしい ちなみに俺も反省のためかしばし正座だった 足、しんどい 霞「急に下の名前で呼び合うくらい仲良くなったと思ったら……泊まってたなんて」 小蒔「ち、違いますよ!?須賀のおじさんが仕方なく……」 初美「いやー、でもこれが原因ってのがちょっと……」 小蒔「?おじさんと京太郎くんがおばさんと喧嘩したんでしょう?ちょっと日記の最初の本がどうのというのはあんまりよく分かりませんでしたけど」 巴「あー……まぁそんな感じです」 春「でも京太郎とお泊りから料理……」 小蒔「そ、そういうことじゃなくて……その、料理は……京太郎くん上手ですし」 霞「上手ってレベルかしら?」 初美「別次元ですねー」 巴「あれで食べていけるんじゃない?」 春「……いつでもお嫁にいけるっておばさんが言ってた」 小蒔「少しでも上達したいですし……京太郎くんにも、食べてもらいたいです!」 霞「……みんなでお料理、練習しましょうか」 小蒔「いいですね!是非やりましょう!!」 霞(さすがに京太郎君があれだけ上手いとはいえ……) 巴(女として、このままってのは駄目ですしね) 初美(少しくらいは上達するですよー) 春(黒糖菓子練習しよ) 5月☆日 今日は、なんというか、小蒔さんの様子が変だった 朝は俺の家まで来て一緒に学校に行きましょう?と言ってきた 笑顔だったが、普段の安心するような可愛い笑顔でなく、妖艶という言葉が似合うような笑顔だった それだけならまだいいが、恰好もおかしかった 普段よりかなりスカートが短かった。普段見えない太ももとか見えてるし それと、登校中になんか腕を組んで明らかにこっちに寄ってくるし、やけに動く 落ち着いて考えることのできる今なら分かる。小蒔さんは今日、ノーブラだった!! あの服越しの柔らかさ、縦横無尽に揺れるおもち、明らかに付けていないっ!! 分かっていたらもっと堪能……いや、こっそり春や石戸さん辺りに伝えたのに 昼も、わざわざ俺の教室まで来て、外で一緒に食べよう、と誘ってきた それ自体は珍しいけど別にいい ただ、なんというか、エロかった こう、食べる時の動作ひとつひとつがやたらエロかった 今日に限ってお弁当に大き目のウィンナーなんか入ってるし うっかりお茶を自分の胸にこぼした時なんか、あきらかに狙ってるだろ!?と言いたくなるほどだった 部活の時もやたらと指導するという名目で背中に引っ付いてきたが、明らかに"あてている" 集中なんてできる訳がない!!なんか春に勝ったけど偶然だろう その辺りでさすがにおかしいと思ったのか、石戸さんと狩宿さんと初美さんと春に連れられてどこかへ行った 部活が終わる頃に戻ってきたが、いつもの小蒔さんだった やたら顔を赤くしていたが、すげー安心した 帰りに春と初美さんから叩かれたりしたけど、やっぱりいつもの小蒔さんが一番だ 初美「あー、確かうっかり寝ぼけて神様降ろした時でしたっけ?」 小蒔「は、はい……こう、ぼんやりとしか覚えてませんけど、すごく恥ずかしいことをしたというのは覚えています……」 霞「大変だったわよねー。神様も京太郎くん気に入っちゃって」 巴「祓うのすっごく大変でしたよね。神様の方が帰りたがらないなんて」 春「京太郎も危なかった……色々な意味で」 5月★日 今日は休みだったが、また良子さんに誘われて出かけた こっちにまた来たので食事でもどう?ということだった それはいいが、指定された場所があんまり聞かないところだった なんでも良子さん個人の知り合いがやっている店らしい 流石に俺でも分かる。またドッキリ的なことをやるのだろう。小鍛治プロに会ったなら、それ以上の人なんてそうそうに呼べるわけもない そう思って、指定された店に行ったんだ 「ハロー、お久しぶりです。あ、知り合いとか呼んじゃいました。テヘ」 「えっと、久しぶりだね。その、ごめんね?」 「よー、三尋木咏です。キミが噂の高校生?ほほー、こりゃ良子ちゃんとすこやんも夢中になる訳だねぃ」 「瑞原はやりです!はやりんって呼んでね☆」 「……野依理沙!!……よろしく!!」 「どーもー!福与恒子です!!いきなりごめんね?でも面白そうだからよろしく!!」 書きだしてみたけど、上から良子さん、小鍛治プロ、三尋木プロ、瑞原プロ、野依プロ、福与アナだ うん、酷い。大人数とか予想できねーよ つーか有名なプロばっかりなんで鹿児島にいんの?暇なの?良子さんがすごいの?いやすごいけど!! 扉閉めようとしたら福与アナに思いっきり止められた テレビで小鍛治プロいじってる時の笑顔だった 親指立てる良子さんと、申し訳なさそうな小鍛治プロが対照的だったな 卓も置いてある店なので、軽くつまみながら打とうということになったが、自然と俺とプロ3人 なにこの状態。すごい状態なんだけど色々ビックリしすぎてついていけなかった まずは三尋木プロ、瑞原プロ、野依プロとだった なんだろう、すっごいこっちの一挙一動見られてる感じだった 無論飛ばされた。トッププロ3人相手とか無茶すぎる 「んー、悪くはないねぃ。詳しいことはわっかんねーけど」 「うん、まだまだ初心者って感じが抜けきれないだけで充分素質はあるかな。じっくり色々学んでいけばいけるよ☆」 「……これから!!」 3人のプロそれぞれから評価はもらった。瑞原プロ、できれば最初の真面目な感じで続けて欲しかった。出してる麻雀の本とかすげー真面目感じで参考になるのに おもちはトップクラスだけどやっぱちょいきつい そこからは、普段の何倍も勉強になる時間だった プロ3人と打って、プロ2人が傍で見てくれるんだ。ただ、アナウンサーがちょくちょくからかってカオスな状況になったりしていたが 結局夕飯もそこで食べて、少しして帰った 帰り際、皆さんと連絡先を交換した。なんか、すごい勢いだった気がするけど…… しかしこっちに来て、プロに麻雀教えてもらって、プロとの連絡先まで知ることになるなんて 人生何が起こるかマジで分かんねーな 巴「三尋木プロ、瑞原プロ、野依プロ、福与アナの連絡先って……一体どうなってるの?」 小蒔「京太郎くんはすごいですね!!」 初美「姫様姫様、多分これそういうレベルじゃないですよー」 春「……狙われてる?」 霞「まさか……うん、だって良子さん以外一回りは離れてるし……ねぇ」 はやり「なるほどねぇ……でも京太郎くんは譲れないな☆」 良子「ハハハ、一番最初に目を付けたのは私ですよ?」 咏「えーいいじゃんいいじゃん。卒業したら私のマネージャーとして雇おっかなー」 理沙「それ……いい!!」 健夜「何勝手に決めようとしてるの!?」 恒子「おーっとこの男子高校生争奪戦にすこやんも参戦!?」 健夜「変なこと言わないでよ!!」 恒子「あ、でもうちの局にってのも悪くないかなー……」 健夜「恒子ちゃんまで!?」 5月28日 今日は初美さんの誕生日だった というのも部活前に春に聞いたんだが 誕生日だと聞いた瞬間、「へぇ、いくつの?」ノータイムでそう返してしまった 春も軽く笑っていたが、部室に入ってすぐ、扉越しに聞いてたっぽい初美さんから脛に蹴られた ちょっと涙目になった 周りも「分からなくもないけどお前が悪い」という感じだった 初美さんの機嫌を悪くしてしまったようだったので、急遽プレゼントを作った 石戸さんに少し部活を抜ける許可をもらい、春も共犯ということで黒糖を1袋もらった そこからは家庭科室に行き、料理部に少しだけ端っこの調理台と材料を借りた 小麦粉と卵とその他諸々、味付け用には春の黒糖、これだけあればすぐできる 簡単なドーナツ(黒糖味)が完成した 料理部の分も作って、すぐに麻雀部に戻った 戻った時もまだ初美先輩は機嫌が悪そうだったが、誕生日プレゼントといってドーナツを渡すと、驚きながらも喜んでくれた 多めに作ったので、部のみんなのも分けたが好評だった 一応、誕生日プレゼントは渡せたし、良かった良かった 春「アレは良かった。黒糖1袋渡した甲斐があった」 小蒔「すぐに作ってきたのがすごかったですね!」 巴「それでまた美味しいんですよね」 初美「私のために作ってくれたと思うとさらに美味しいですよねー」 霞「でも結局は好評すぎるから何回も作ってきてくれたわよね」 春「最高だった」 初美「むー……美味しかったけどそれは複雑ですー」 6月×日 今日は部活が終わって少し用があって残っていた 用もあらかた終わり、帰ろうかというタイミングで雨が降ってきた 鞄にいつも折り畳み傘を入れていて良かった、そう思って下駄箱まで行くと、石戸さんが居た 石戸さんも用があって残っていたらしいが、雨が降ってきて、傘も無くどうしようかというところだったらしい それを聞いて、折り畳み傘で、石戸さんが良ければ入っていきませんか?と提案した 小さい傘に2人は厳しいが、無いよりマシだろう 石戸さんは笑顔で了承してくれた 元々俺1人で使っても少し厳しい折り畳み傘、そこに2人はかなり密着しないといけない 要はアレだ。おもちやべぇ あのおもちをここまで間近に感じれるなんて!!今日はこの瞬間のためにあったのか!! しかし石戸さんを濡らす訳にもいかないので、傘のほとんどを石戸さんの方へやり、俺はかなり濡れてしまっていた だがいい。濡れて透けたおもちも見てみたいが、それをこんなところでやるのは流石に紳士じゃあない 何より男の俺が濡れないより、女の子が濡れない方がずっといいに決まってる 石戸さんと別れる時、石戸さんの家の方がまだ遠いと聞いて、傘を石戸さんに渡して俺は濡れて帰った 春「紳士……」 巴「何この去り方、かっこいい」 初美「目線が胸に無ければなおかっこよかったんでしょうねー」 霞「まぁ、そこは諦めてるわ。でも、背中から見て明らかに体の半分以上が濡れてるのが分かった時は結構かっこよく感じたわよ」 小蒔「素敵ですね」 6月○日 昨日濡れたせいか、今日は軽く熱が出てしまった おかげで学校も休むことになった 家に両親は居ないし、寝てれば治るとは言うが、1日寝てるのは暇だったので携帯で麻雀のアプリを軽くいじってた 寝たりアプリいじったりしていると、放課後の時間になったからか、春と石戸さんがお見舞いに来た 春は黒糖を置いて行った。予想はできたけど、本当に置いただけで帰りやがったあの黒糖っ娘め 石戸さんは昨日のお礼を言って、同時に自分のせいだと言っていた 気にしていないと言ったが、それでも無関係ではないということで、石戸さんが看病してくれることになった といっても熱は少しあるといったぐらいなので、寝てれば治るくらいだ。やってもらうほどのこともない それじゃあ、と石戸さんは言って部屋から出た しばらくしたらお粥の入った土鍋を持ってきてくれた 今日ほとんどまともなものを食べてないのがばれていたらしく、わざわざ作ってくれた 時間も中途半端だったので、とりあえず軽くもらったが、美味しかった お粥で美味しいって地味にすごくね?病人相手なのに 石戸さんは残りは夜にでも食べて欲しいということだった。無論食べた それからはゆっくりと話した。1日1人だったので、これが結構ありがたかった 何より近くにおもちがあるのだ。元気にもなる。無論健康面の方で しばらく話して、遅くなる前にと石戸さんは帰って行った 帰り際に、連絡先を交換した。それと何故か京太郎くんと呼ばれ、霞さんと呼ぶように言われた 少し迷ったが、試しに呼んだ時の笑顔でかなり可愛かったので霞さんと呼ぶことになった ま、いっか 初美「お見舞いですかー……私も行けばよかったですー」 巴「大人数で押しかける訳にもいかないでしょ」 小蒔「ところで、春ちゃんはなんですぐに帰ったんですか?」 春「……流石に私が居る前でお礼言ったりするのは恥ずかしそうだったから」 霞「感謝してるわ。おかげで連絡先も交換できたしね」 春(後プレッシャーすごかったし……それ抜きにしても2人きりがよさそうだったし……) 6月△日 今日は部の買い出しに狩宿さんと行った すこし分かりにくいとこにある店らしく、わざわざ一緒に行ってくれるらしい 必要な物をある程度買ったところで、学校に戻ろうかと言っていると、急に雨が降ってきた とりあえず買った物を濡らさないため、近くにあった喫茶店に入った 適当な席に座り、少し雨宿りすることになった 狩宿さんはこの喫茶店に何度か来たことがあるらしく、ケーキがおすすめだと言って注文していた まだ雨も止みそうに無かったので、俺も同じものを注文した そのケーキは確かに美味しかった。狩宿さんも少し機嫌よさそうに話してくれた たまたま見つけた店だが、結構いい店だった。近いものができないか家でケーキ作りをしてみたが、中々難しい、等 食べながら、ある程度なら再現できるかもしれないと言うと、狩宿さんは驚いたように本当か聞いてきた 以前長野で食べたとある執事の手作りケーキよりはハードルは低そうだし 今度一緒に作りますかと聞くと、狩宿さんは喜んでくれた とりあえずその時のためにと連絡先を交換した そんな話をしていると雨は上がっていた 狩宿さんは学校に戻りながらも嬉しそうにしていた テンションが高かったのか、俺のことを京太郎くんと呼んでいた そのことを言うと、俺も巴さんと呼んでいいとのことだった 最近年上を下の名前で呼ぶこと多いな。いいけど とりあえず、あのケーキの材料でも考えよう 霞「あらあら、2人っきりでサボり?」 巴「雨宿りですよ。ケーキは霞さんも食べたじゃないですか」 春「京太郎の黒糖ケーキは絶品」 初美「ですねー。でもアレのせいでお菓子作りが趣味の人が落ち込んだらしいですよー」 巴「あぁ……私もちょっと落ち込んだ」 小蒔「どうしてあんなになんでもできるんでしょうね」 春「なんか、執事の友達がいるらしい」 6月□日 今日は休みだったが、ちょっと面倒な宿題が出たのでウチで春と分担して進めていた ある程度進み、少し休憩していたところで咲から電話が来た 久しぶりだったので春にしばらく待ってくれるように言ってから話した 咲は最近麻雀部で合宿に行き、今度の大会に出るらしい 応援してるぞー。永水の次に、なんて冗談を言いながら話していると、春がまだかと少し大き目の声で聞いてきた 少し長電話しすぎたかと思っていると、咲も友達といるのか聞いてきた 友達っつーか遠い親戚。お前よりおもちの大きい。そう言うと咲は少し拗ねたようにそこまで大きくないでしょ、とか言ってきた まぁ大抵のおもちは咲より大きいしなー。Aあったっけ?とか言うと、春が、少し笑った 咲にも笑い声が聞こえたらしく、怒った声で笑うのは酷いとか言っていら まぁ咲の方が付き合いは長いし、とか適当に宥めて電話は切った 春は少し機嫌が悪そうだった。そして、やたらと咲のことを聞いてきた 別に、ただの幼馴染だと言うと少し何か考えているようだった なんだったんだ?春も咲も途中で少し機嫌悪くなったし アレか?女の子の日か? 初美「うわ、酷いですねー」 巴「そりゃ本来自分しか見ない日記だし、多少こういうことも書くでしょう」 春「……宮永咲……負けない」 霞「直接対戦したのは私だったけど、強かったわよ?」 春「……麻雀以外では」 巴「言い直した……」 春「京太郎は譲らない!」 小蒔「そ、それってどういうことですか!?」 霞「そうよ。譲れないのはみんな同じよ?」 初美「ですねー。こればっかりは駄目ですよー」 巴「当然です」 咲「っくしゅん」 咲「少し冷えるなぁ……1人でゴミ持ってくのは失敗だったかな」 咲「京ちゃんがいたらなぁ……なんか気付いたらやってそうだよね」 咲「ふぅ。京ちゃん、帰ってこないかなぁ……」 6月●日 「ハロー、ツーリングに行きましょう」 休みの日にいきなりそんなことを言うライダースーツ姿の良子さんが玄関前に立っていた 俺、バイク持ってないのにツーリング?そう疑問に思っていると 「カモン」単車に跨り後ろを指差す良子さん 男のやってみたいことのひとつだけど男女逆だしいきなりなんだろうか そう思いながら俺は後ろに乗った 「もっとくっついていいんですよ?」そう良子さんは言うが、年上の美人にくっつくとか正直たまりません おずおずと前に手を回したが「ん、へい、もっと上ね。触っても責任取ってくれるだけでオーケーですから」 いい笑顔で言われたからその辺りは触れないように全力で気を遣った 良子さんは結構なスピードで走っていた 後ろに乗ってる俺に気を遣ってるのか、カーブ等の時はどっちに身体を倒すとか丁寧に言ってくれた しばらく走ると、どこかの高台の上でバイクを止めた 良子さんはバイクから降り、俺の手を引いて高台の景色を見に行った 「んー、やっぱりここの景色はグッドですね。たまに見たくなるんですが、1人じゃアレなんで無理矢理攫っちゃいました」 悪戯っぽく笑う良子さんは普段のクールな美人な感じより、可愛い女の子みたいに見えた 確かに高台からの景色は綺麗で、俺もまた見たくなるような景色だった そこからしばらく、自販機の缶コーヒー片手に雑談した バイクの免許を取るかどうかとか、黒糖についてとか、この前本気出したすこやんがモンスターどころかマジもんのクリーチャーだったとか 俺の今度の試合についての話もした 「やっぱりまだまだですね。でも、麻雀は何が起こる分からない。誰だって勝つ可能性があるんですよ?」 そう言ってもらった 小蒔さんや初美さんなど、すごい人ばかり見てて少しビビってたが、気が楽になった 「グッドグッド。リラックスしていきましょう。では、帰りましょうか」 帰りは少しだけ、行きより抱き着いて帰った バイクの免許、取ろうかな 初美「なんというか、良子さん大人って感じですねー」 巴「余裕たっぷりだよね」 春「……京太郎がバイクに乗るようになったら後ろ乗せてもらお」 小蒔「いいですね!私も乗りたいです!!」 霞「あら、じゃあ私も乗ろうかしら?」 初美「あの3人の誰かが京太郎の後ろに乗ったら、間違いなく京太郎が事故起こしますよねー」 巴「うん、特に霞さんとか危ないよね」 6月◇日 学校帰り、少し騒がしいかと思っていると、どうやらどこかのテレビの取材があったらしい もう撮影自体は終わっているが、有名人がまだどこかでフラフラしていて騒がしいとか 別に気になる有名人もいないから適当に帰ろうかと思っていると、いきなり肩をつかまれた 「だーれだ?なんちゃってね!」振り返ると、福与アナだった どうやら撮影が終わってフラフラしている1人らしい 暇だから遊ばない?とか言っていたが、男子高校生と遊ぶアナウンサーってどうなんだ 時間はあったので、俺も春達に案内してもらった、少し離れたところのお土産屋に連れていった 色々置いてあったので福与アナも物珍しそうに店内を見て回っていた 俺もこっちに来てそこまで長い訳でもないので、色々見たりした あれは美味しいか、これはどうだ、これをすこやんに渡したらどんなリアクションをするか 色々話しながら、それなりに楽しんだ 結構な量のお土産を買った福与アナは、時間ということで別れた 別れ際、「キミも高校生雀士だよね?インハイで待ってるよ!!」と言ってくれた ラジオとかでアレなのに、結構嬉しいこと言ってくれるんだな 大会までもう少し、頑張ろう 霞「そういえばテレビの話をおばさま達がしてたわね」 巴「旅番組でしたっけ。こっちの美味しいものを食べていく」 春「美味しいものといえば黒糖」キリッ 初美「いや美味しいですけど、ていうかブレなさすぎですよー」 小蒔「どれも美味しいですしね」 6月▽日 大会も近かったので、部活が終わった後も少し居残りして練習していた みんな帰ったからネト麻でだが しばらくすると、帰ったと思った霞さんが来た 「1人より、誰かに教わった方がいいかと思ったんだけど、どうかしら?」そう言ってくれた 願ってもないことだ。それからは色々教わりながら打った しかし、霞さんもどんどん指導に熱が入っていくからか、どんどん後ろからパソコンの画面を乗り出して見るようになっていった すると、おもちが背中に当たる。霞さんのおもちはただでさえとんでもない大きさだ。それが当たらない訳が無い するとそれにより集中などできる訳もない。当然ミスする また乗り出して見ながら指導する。当たる。ミス。さらに密着 そう、無限ループだ 俺は、決してこの日を、この時背中で感じた感触を忘れない ありがとう……ありがとう霞さん 本当に……本当に……ありがとう……それしか言う言葉がみつからない…… 気付くと、目の前のネト麻での対局が終わっていた 結果は、なんと俺がトップだった 途中、背中の感触に集中しすぎて自分が打っているのかどうか分からないような感じだったが、そのせいか? 霞さんは驚いた顔でしばらく、スサノオだのマサカドだの呟いていた よくわからなかったが、別にいいか 霞「この時ね、確かに感じたのよ。姫様と同じように神様を降ろしたような、もっと別の"何か"を降ろしたような感覚が」 巴「遠縁の遠縁といえ、多少は同じような血と考えられますけど、ありえるんですか?」 春「祓う必要もなかったの?」 初美「勝手に降ろして、勝手に帰るとか……いやいや信じられないですよー?」 小蒔「そもそもそんなことをして、京太郎くんは大丈夫なんでしょうか?」 霞「これ以降こんなことは見てないけど……現に今大丈夫だからとしか言えないわ」
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特別編 執事とサンタ ※本編との関係も一切ない特別編です。普段と違う形で書いてます ※大体色んなとこを参考にしたりイメージだったりなので、理解できるかどうかは個人差があります ※深夜テンション。ちょっと変態度高めでマニアックな内容なので、苦手な方はスルーでお願いします 12月24日 午後11時 龍門渕邸前 ハギヨシ「どうも、少し早いですがメリークリスマス、というべきでしょうか」 京太郎「別にいいですよ。それより、こんな時間に手伝って欲しいことってなんですか?」 ハギヨシ「はい。サンタクロースになるので、手を貸していただきたいのです」 京太郎「……サンタに?あぁ、要はプレゼントですか」 ハギヨシ「話が早くて助かります。えぇ、今からサンタクロースとして、屋敷の皆様にプレゼントを配ります」 京太郎「アレですか、寝ている枕元に置いて、朝起きたら、って奴ですね」 ハギヨシ「えぇ、プレゼントを色々選んでいたら少々1人では難しくなってしまって」 京太郎「別に手伝い自体は構わないんですけど、他の屋敷の方に頼めば良かったんじゃないんですか?」 ハギヨシ「いいえ、実は今回のことは旦那様以外、屋敷の皆様は全く知らないのです」 京太郎「え?つまりマジでサプライズですか?」 ハギヨシ「えぇ。本当に予告もやらせも無しのサンタクロースです」 京太郎「……大丈夫なんですか?」 ハギヨシ「ご安心を。既に旦那様の言いつけで皆様休んでおられますし、私はこの家に仕えるもの、不法侵入にもなりません」 ハギヨシ「まぁ性の6時間真っ只中ではありますが、屋敷の外はともかく、中でそんな状況になれる方がいないのは確認済みです」 ハギヨシ「ただ、女性の部屋にも忍び込むので、そこで見つかったら少々困ったことになりますが……」 京太郎「またクリスマスにとんだスニーキングミッションを……よくその旦那様が許可しましたね」 ハギヨシ「こういうことが結構好きな方なんですよ。ほら、お嬢様の父親でもありますから」 京太郎「すっごい説得力ありますね……」 ハギヨシ「という訳でお手伝いをお願いできますか?」 京太郎「やりますとも。そんな面白そうなこと、やらない理由がないでしょう」 ハギヨシ「そう言ってくれると思っていました」 京太郎「ところで、さっきから横にあるその白い袋がプレゼントですか?」 ハギヨシ「えぇ、去年が大人しいものでしたので、今年は少々遊び心を加えてみました」 京太郎「へぇ、どんなものが?あぁ、答えられる範囲でいいので」 ハギヨシ「構いません。むしろ手伝ってもらうのですから、把握していただきたいので」 ハギヨシ「まず……男性の方には主に私のコレクションの一部です」 京太郎「そ、それは!!」 ハギヨシ「えぇ……ふふ、皆様中々いい趣味をおもちのようでして」 京太郎「なんて量のエロ本……メイドもの、主従ものは基本として巨乳眼鏡っ娘ものに露出ものに男装もの…」 京太郎「金髪ロリものに金髪貧乳お嬢様ものまでとは……」 ハギヨシ「当然メイド、主人を調教するタイプのものまで……ふふ、どれも私自ら集め、そして厳選した一品ですよ」 京太郎「そりゃ朝すぐに起きますよ。2重の意味で」 ハギヨシ「そしてこちらは女性の方へのプレゼントですが……あまり直接的なものは一部を除いて避けております」 京太郎「ぬいぐるみやマフラー……怪しげな小ビンやヨーグルトに大きいソーセージ……」 京太郎「……え?これ……下着?」 ハギヨシ「ふふ、お気づきになられましたか。それらはお嬢様、衣様、井上さん、沢村さん、国広さんへのプレゼントです」 京太郎「下着って……色々まずいんじゃないんですか?」 ハギヨシ「いえいえ……例えばこのピンクのフリル付のもの……これは井上さんへのプレゼントです」 京太郎「純さんに?……純さんのイメージに合うとは思えませんが」 ハギヨシ「ボーイッシュな娘が実は乙女チック……古くから親しまれるものです」 ハギヨシ「イメージしてください。男前な行動、しかし実は穿いてる下着は可愛らしいもの……」 ハギヨシ「普段と違うことにふとした瞬間に気付き、恥じらう……素晴らしくないですか?」 京太郎「……なんて、なんて素晴らしいんだ」 ハギヨシ「えぇ、そのためのプレゼントです。私は主や同僚とも言える方に手を出す気はありませんが、こっそり愛ではします」 ハギヨシ「そのためのプレゼントです。まだ何か問題でも?」 京太郎「ありません、ある訳がないでしょうっ!」 ハギヨシ「ご理解いただけたようで何よりです。次に、沢村さんへは、黒のTバックです」 京太郎「ほほぅ、紐ですか。ストレートにエロいですね」 ハギヨシ「えぇ。身だしなみが適当そうですが、巨乳にエロい下着、ストレートなものもいいでしょう」 京太郎「グッド!」 ハギヨシ「そして国広さんへはスタンダードで白と水色のストライプです」 京太郎「一さんにスタンダードな下着!?そんな、一さんは!」 ハギヨシ「えぇ、私服はまぁご存じの通り。主な下着も紐です」 京太郎「なら、どうしてそんなものを!?」 ハギヨシ「ふ、だからこそ、ですよ」 ハギヨシ「あえて、あえて普通の下着を付けることによって、"下着が見られる可能性"が高くなる」 ハギヨシ「普段慣れていないものを付けることによって生まれる戸惑い、そして恥じらい」 ハギヨシ「普段あんな恰好の娘が普通の恰好で恥じらう、それがいいのです」 京太郎「暗○教室で普通の恰好したビッ○先生みたいなものですか……なるほど、あえて露出を減らすことによってエロさを追及する……」 京太郎「なんて、なんてハイレベルな作戦なんだ……くっ、一さんの恥じらいとか超見てぇ!」 ハギヨシ「ふふふ、そしてお嬢様には紫にラメの入ったGストリングス」 京太郎「エロい!ストレートにエロいのきましたね!」 ハギヨシ「えぇ、目立つことがなによりのお嬢様ですので下着も派手なものを好まれます」 ハギヨシ「が、これは派手でかなりのエロさのもの。派手でもしもの時に確実に目立つでしょう」 ハギヨシ「しかしこれは露出がありすぎる、しかし派手……その葛藤」 京太郎「目に浮かびますね!下着を前に悩む姿が!」 ハギヨシ「ふふ、お嬢様がどのような選択をするか……楽しみですよ」 ハギヨシ「最後に衣様には青いスタンダードな下着を」 京太郎「スタンダードですけど大人っぽいデザインですね」 ハギヨシ「えぇ、人より少し小さい。けど下着は少し背伸びしてみたい」 ハギヨシ「微笑ましくもあり、大人の女性としての第一歩です」 京太郎「いいですね。多少アンバランスな感じもしないでもないけど、その頑張ったというのが分かるのが」 ハギヨシ「ふふ、この5つのチョイスは悩みましたよ」 ハギヨシ「おっと、長くなってしまいましたねもう。ではいきましょうか」 ハギヨシ「いざ、聖なる夜に夢を届けに」 京太郎「えぇ。いきましょう!」 これは、聖夜に起こされた奇跡のひとつ それを支えた彼らがどうなったのか、それは分からない ただ、そのプレゼントを受け取った人達に笑顔や赤面が見られたのは確かだろう カンッ!!
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霞「さて、みんなの着替えも済んだことですし午前の仕事を分担しましょうか」 霞「二人は文化祭を回りつつ宣伝、集客」 霞「ばらばらでも二人で行動してもいいわよ」 霞「残った四人は接客・お茶入れをします」 霞「基本的に一人一卓、強そうな人が来た場合はその時々で相談ね」 霞「それじゃあ始めましょうか」 京太郎「えーっと、俺の仕事はー」 京太郎「俺と憩さんが集客ですね」 憩「せやね、どこ行こか?」 京太郎「遊ぶ気満々すね」 憩「京太郎くんと遊べるんやから張り切らんとね」ニコッ 京太郎「そ、そうですね」テレッ 憩「あ、京太郎くん照れとるーぅ」 京太郎「照れてません!」 憩「照れとる!」 京太郎「照れてません!」 泉「手いれ取る?」 憩「照れとる!」 泉「ひゅ~どろどろ~」 京太郎「照れてませんってば!」 憩「照れてますーぅ!」 泉「あ、あの……」 京太郎「絶対照れてません!」 憩「ぜーったい照れとる!」 泉「ここまで無視されると……もう……」 京太郎「ん?泉いたのか」 泉「酷くないですか!?」 憩「ひぃっ!」 泉「怖いですよね?そうでしょうそうでしょう」 憩「いつの間に!」 泉「そっち!?手の込んだメーキャップよりも突っ込むところそこなんですか!?」 京太郎「千里山はお化け屋敷だったっけ?」 泉「はい、こっちですよ」 京太郎「面白そうだし行ってみましょうよ」 憩「お、お化け屋敷……」ガクガク 泉「荒川さんはお化け屋敷苦手ですか?」フフッ 憩「そ、そんなことないですーぅ!」 憩「ここやな、一緒にいくで京太郎くん!」グイッ 京太郎「えっ、あっ、憩さん!?」 泉「行ってらっしゃーい」 ヒュードロドロ カァーカァー 京太郎「和風のお化け屋敷ですか、よく用意しましたね」 憩「うぅ……」 京太郎「憩さん?」 憩「ちょっと待ってな、すぐ行くから」ガクガク 京太郎「待ってますよ、ゆっくり行きましょう」 憩「うん……おおきに」 「……ら……し……」 怜「トリプルや!!!」クワッ 憩「ひゃあっ!」ダキッ 京太郎「んんっ!?」 怜「見える……見えるで……」クワッ クワッ クワッ←赤い目 憩「いや、いやぁ……来んといてぇ」ナミダメ 怜「トリプルや!!!」 憩「きゃあぁっ!」ギュッ 京太郎「憩さん!当たってます!」 憩「きゃああっ!」ギュッ 京太郎(小っちゃいけど……ありだな)グッ 怜「ふふっ、ええ仕事したな」ドヤッ 【廊下】 京太郎「落ち着きましたか?」ナデナデ 憩「……うん」ションボリ 京太郎「憩さん、お化け屋敷苦手だったんですね」 憩「ごめんな……」 京太郎「なんで謝るんですか?誰だって苦手なものはあるじゃないですか」 京太郎「元気出して笑ってくださいよ、いつも通り」 憩「これで、ええか?」ニコッ 京太郎「はい、上出来です」ニコッ 憩「……なぁ」 京太郎「はい?」ナデナデ 憩「いつまで頭撫でとるん?」 京太郎「さあ?」 咏「よーっす、おっ仲良さそうじゃん」 憩「まあ……ね」 京太郎「色々あったんだよ」 咏「お化け屋敷の奥にあるベッドでやらかしてきたとかかぃ?」ケラケラ 京太郎「?なんだそりゃ」 憩「やらかっ……///」カァァ 咏「そろそろ戻ってこいってさ、仕事分担しなおすんだと」 京太郎「はいはい、行きましょうか」 憩「うん」 咏「あ、そういや宣伝はしてきたん?」 京太郎「宣伝……だと?」 憩「一応やってたつもりやで」 咏「ふーん、まいっか速く行こうぜー」 京太郎「今度は接客か、どんな人が来るんだろうなー」 郁乃「いらっしゃいませ~、二番の卓へどうぞ~」 京太郎「郁乃さんはああいうのもできるのか」 京太郎「お客さんが来たな、上手く接客しよう……」 煌「コスプレ雀荘とは実にすばらです!」 京太郎(裏声)「いらっしゃいませー」 煌「おや?貴方は準決勝ではお見かけしませんでしたが?」 京太郎(裏声)「今学期から入部したので、お手柔らかにお願いします」 煌「そうでしたか、初心者の方!なるほどすばらです!」 京太郎(罪悪感が半端ねー!) 哩「よろしく」 哩(姫子ば下してバツゲームばさせる!)メラメラ 姫子「よろしくお願いします」 姫子(部長ば倒して罰ゲームばさせる!)メラメラ 京太郎(裏声)「よろしくお願いします」 京太郎(なんでこの二人もいるんだよ!) 京太郎(裏声)「終わり……ですね」 煌「なんともすばら!姫子と部長を相手にトップとは!」 京太郎(裏声)「そ、そうでしょうか?」 煌「はい、たいっへんにすばらです!」グイッ 京太郎(顔近いって!) 煌「さあさあ!それでは罰ゲームを!」 哩「遠慮なく」 京太郎(裏声)「えーっと、それじゃあ……」 京太郎(裏声)「おしりペンペンで」 煌「な、なるほど……」 姫子「花田がすばら言わん!?」 哩「おしりペンペン……よか」コウコツ 姫子「ぶ、ぶちょー!?」 京太郎(裏声)「卓に手をついておしりを出してください」 哩(この命令される感じ……たまらん) 京太郎(……ごくり) 京太郎「いきますよー」ペシッ 哩「んっ」 ペシッ 哩「あっ」 ペシッペシッペシッ 哩「あっ、あっ、んんっ!///」 姫子「ぶちょー……」 京太郎(やばい、白水さんがすごくエロい)ペシッペシッ 哩「もっと!もっとぉ!」 煌(あ、あわわ、なんということでしょう……ん?) 煌「ウィッグ?」 京太郎「なにっ!」 姫子「急に声ば低くなった?」 煌「というか、貴方は須賀さんではありませんか!」 哩「つぎぃ、はやくぅ……」ビクン 京太郎「やばっ!」 煌「まあ、騙される方も騙される方ですからね。ここがコスプレ雀荘ということを失念していました」 煌「ただ、姫子には注意した方がいいですよ」ボソッ 京太郎「えっ」 姫子「」ゴゴゴゴゴ 哩「つよくぅ、つよく……っ」ビクンビクン 京太郎「……あーこれ無理だわ」 京太郎「亀甲縛りの刑ってなんでだよ」 京太郎「次も接客か、頑張って行こう」 ゾロゾロ 京太郎「早速お客さんが来たな」 京太郎(裏声)「いらっしゃいませー」 穏乃「お願いします!」 初美「よろしくですよー」 梢「宜しくお願いします」 京太郎(裏声)「よろしくお願いします」 初美「須賀くんはいないのですかー?」 京太郎(裏声)「外回りの方に行ってますので」 穏乃「お姉さん、大阪の人なのに関西弁じゃないんですね!」 京太郎(それはお前もだろ!) 梢「そうですね、不思議です」 京太郎(あんたもでしょ!?) 京太郎(裏声)「あ、あはは、じゃあ始めましょうか」 初美「和了れなかったのですよー」 穏乃「お姉さん強いですね!どうしてそんなに強いんですか!」 京太郎(裏声)「え、いや……」 梢「負けてしまいましたか……」 穏乃「落ち込まないでくださいよ!まだ次がありますから!」 梢「そう……ですね、ありがとうございます」 初美「それで罰ゲームはどうするんですかー?」 京太郎(裏声)「罰ゲームをするので、ついてきてください」キリッ 梢「はいっ!」ビクッ 梢(何でしょうか……今の) 梢(まるで殿方のような……でもこの方はどこからどう見ても女性の方ですし……)カァァ 京太郎(裏声)「離れると危ないので」ニギッ 梢「はうっ///」 梢(この方の手、とても逞しい) 梢(でも私をどこへ連れて行くつもりなのでしょうか?) 京太郎(裏声)「着きました」 梢「ここは……?」 梢(人気が無い、ここって……まるで……いやでも私たちは女性同士ですし、そんな……)カァァ 京太郎(裏声)「こちらを向いてもらってもよろしいでしょうか」 梢「!」ドキッ 梢「はい……」ドクンドクン 梢(これが告白、というものなのでしょうか……)ドクンドクン 京太郎(裏声)「これが俺の正体のハンサム顔だ!」ババーン! 梢「」ポカーン 京太郎「」ババーン! 京太郎「さ、帰りましょうか」 京太郎(裏声)「お待たせしましたー」 穏乃「あ、ありがとうございましたー……」イソイソ←一部始終を見てた 初美「なのですよー」イソイソ←上に同じ 京太郎「……なんかさっきの対局で変な感じがしたけど……まいっか」 京太郎「放課後はどうしよっかな」 霞「京太郎くーん、片づけ手伝ってくれるかしらー」 京太郎「今行っきまーす!」 京太郎「コスプレのまんまなんすね」 霞「着替えるのも面倒くさいからね」 京太郎「俺は何をすれば?」 霞「そうね……誰か適当な人を手伝ってくれる?」 京太郎「了解です!」 霞「よろしくね」 咏「んしょ、んしょ」 京太郎(ダンボールを棚の上に乗っけようとしてるけど高さが足りねえのか……よし) 京太郎「咏、手伝おうか?」 咏「ふんっ」プイッ 京太郎「まだ怒ってんのか?」 咏「当たり前だろ、バカ」ツーン 咏「それにお前の手助けなんかいらねーっつうの」 京太郎「あれはごめん、って」 咏「もういいからあっち行けよ」 咏「んしょっ!」 ダンボール山「」グラッ 京太郎「あぶねえっ!」 京太郎「咏っ!」ダッ 咏「――――っ!」 ドサッドサドサッ 霞「咏ちゃん!?」 京太郎「いっつっつ……」 咏「京太郎……?」 京太郎「怪我、ねえか?」 咏「お、おう……」 郁乃「二人とも大丈夫……はっ!」 憩「ふ、二人とも、それは大胆すぎるっちゅうか、その……」モジモジ 京太郎「へ?」 咏「は?」 京太郎「…………」←咏を押し倒してる 咏「…………」←京太郎に押し倒されてる 京太郎「あっ、えーっと……」 咏「……」カァァ 咏「はっ!はやく離れろ!」 京太郎「すまん……」 咏「ふんっだ!」プイッ 京太郎(はぁ……なんでまたこうなるんだよ) 咏(……京太郎) 咏(私が京太郎とそんなことになるなんて……まだ百年も先だよな) 咏(……素直になりてえな) 咏「……ありがとよ」ボソッ 京太郎「さーてと、もう夕方か」 京太郎「どこいこっかなー」 京太郎「勉強するか」 京太郎「街に行けば今日文化祭に来てた人とも会えたかもしれなかったけど、宿題出てるしな」 京太郎「大人しく行こう」 京太郎「……誰か誘ってみよっかな」 京太郎「早速この問題から解いてみよう!」 ポキッ 京太郎「うっ、芯出しすぎたか、もう一回!」 ポキッ 京太郎「失敗失敗、やり直しだ」 ポキッ 京太郎「えい!」 ポキッ 京太郎「……」 ポキッ 京太郎「……メゲるわ……」 夜 京太郎「メゲずにもいっかい!」 京太郎「不屈の闘志の京太郎に敵はない!」 京太郎「今度は課題のプリントを片付けるぞ!」 カキカキ 京太郎「ふむふむ」 カキカキ 京太郎「なるほどなるほど」 カキカキ 京太郎「うっし!完成だ!」 京太郎「不屈の闘志の京太郎に敵は無いんだぜ!ヒャッホー!」カチャッ 京太郎「……ん?」 コーヒー「」ドバァッ 京太郎「…………」 京太郎「嘘……だろ……」 京太郎「あーもうなんかもう!やってられないんだぜ!」 【一日目】終 【10月第2週 休日】 【三箇牧・千里山合同文化祭】 【二日目】 京太郎「今日は千里山の方でやるんだよな」 京太郎「ちょっと早めにでてくか」 京太郎「千里山まで結構かかるんだよな」 京太郎「そういえば前の体育祭のときは泉と行ったっけ?」 京太郎「あ、でもあれは三箇牧か」 セーラ「なーにブツブツ言うとんのや?」パシッ 京太郎「痛っ!って、江口さんですか」 セーラ「須賀と会うんは久しぶりやな」 京太郎「話すのは体育祭以来ですね」 セーラ「いっつも竜華とか怜とかとおるからなー、たまにはオレとも話そうや!」 京太郎「そうですねーじゃあ何について話しましょうか」 セーラ「んーせやなー」 セーラ「せや、オレトランクス派なんやけど―――」ムグッ 京太郎「女の子が下着の話を男子にするものじゃありません」 セーラ「オレはオトコや!」 京太郎「いえ、どこからどう見ても女の子です」 京太郎「……そういえば、江口さんは文化祭でなにやるんですか?」 セーラ「オレは大道具作ったで!」 京太郎「妖怪とかにはならなかったんすか?」 セーラ「あ……それは……やな」ポッ 京太郎「のっぺらぼうとか?」 セーラ「せやったら良かったんやけど……化け猫なんや」 京太郎「化け猫?」 セーラ「ネコ耳にしっぽ付けて、襲い掛かるいうやつなんや」 京太郎「あー、憩さんみたいな感じですか」 セーラ「浩子に無理やり着せられたんや……」 京太郎「でも結構似合いそうですけどね」 セーラ「似合わん似合わん」プイプイ 京太郎「江口さん元が可愛いから似合うと思うんだけどなぁ」 セーラ「!」バッ セーラ「かっかわい!?」 京太郎「江口さん可愛いなぁって」 セーラ「……~~~!」カァァ セーラ「須賀のアホー!」ダダダダダダダ 京太郎「ええええええっ!」 京太郎「何で逃げるんすか!待ってくださいよ!」 セーラ「嫌やー!」ダダダダダダ 京太郎「準備も終わったし、二日目も頑張るぞ!」 京太郎「接客かー」フヘー 京太郎「また裏声でやらなきゃなんだよな……」 霞「あ、そのことなんだけど『チャンピオンはいないんですか!』っていう人がいっぱいいてね」 霞「人寄せパンダってことでウィッグは取ってやって頂戴」 京太郎「制服はどうするんです?」 霞「うちはコスプレ雀荘よ?何言ってるのかしら」 京太郎「」 京太郎「裏声出さないでいいってのは楽だな」 京太郎「お、誰か来たな」 京太郎「いらっしゃいませー……え」 菫「……あ」 菫「…………」マジマジ 菫「そうか、つまり君はそういうやつだったんだな」 京太郎「エーミールですか!」 はやり「あっ!理沙ちゃん理沙ちゃん!須賀くんがいるよっ☆」 理沙「久しぶり!」プンスカ 菫「瑞原プロに……野依プロ!?」 京太郎「どうも、お久しぶりです」 菫「おい、この二人と知り合いなのか?」ボソボソ 京太郎「ええ、まあ」 菫「…………」 菫「私にはお前のことがわからないよ……」 「京ちゃん!危ないよ!」 「ばか!見捨てられねえだろ!」 「京太郎!」 京太郎(……なんだ、今の) 京太郎(咲とモモの声が聞こえたような……) 京太郎(あっ、俺の番か)トン はやり「ロン、12000」 京太郎「まだ一巡目ですよ!?」 はやり「人和じゃないだけラッキーだったよ」 京太郎「跳満でも十分アンラッキーなんですけどね」 理沙「ドンマイ!」プンスカ 京太郎「ありがとうございます」 京太郎「じゃあ次行きましょうか……」 理沙「ロン!」 京太郎「ハコワレ……」 菫「まあその……なんだ、すまなかった」 理沙「ごめん!」プンスカ はやり「ごめんね」 京太郎「いえ、俺が弱いだけですから……」 京太郎「罰ゲーム、どうします?」 はやり「そういえばそんなルールだったね、それじゃあ……」 はやり「ねーねー、理沙ちゃんブログやってたよね?」 理沙「一応!」プンスカ はやり「菫ちゃんは?」 菫「わっ、私ですか!?」 はやり「うんっ☆」 菫「い、一応やっております」 はやり「それじゃあ須賀君への罰ゲーム!」 はやり「はやりたちとツーショットを撮ってブログにアップするよっ☆」 京太郎「それって、この状態で……ですか?」 はやり「もちろん☆」 京太郎「……わかりました、いいですよ」 はやり「まずははやりからだよ!」 理沙「撮影!」プンスカ! はやり「ほら須賀くん、もっと近くに!」ムギュッ モニュッ 京太郎「Oh……」 京太郎(なんたるおもち!なんたる巨乳よ!まさにこれは母のめぐみ!) 理沙「チーズ!」プンスカ! はやり「うん!いい笑顔だね!次は理沙ちゃん!」 理沙「近く!」ムギュッ フニュッ 京太郎(これもまたはやりさんではないほどだがやわらかく、すばらなおもち!) はやり「はい、チーズ!」パシャッ はやり「さーさー次は菫ちゃんだよ!」 菫「は、はい……」 はやり「ほらほらもっと近くに寄って!」プッシュ 菫「うぐっ」フニュッ 京太郎(これもなかなかのなかなか……) 理沙「チーズ!」プンスカ! はやり「いい写真が撮れたよ!それじゃあね須賀くん!」 理沙「バイバイ!」 菫「じゃあな」 京太郎「はい、またのお越しを!」ニコニコ 京太郎「いい罰ゲームだった、実にいい罰ゲームだった」 昼 京太郎「今度は俺と霞さんで集客ですか」 霞「よろしくね」 京太郎「じゃあどこ行きましょうか?」 霞「うーん、今日は体育館かしらね」 京太郎「ライブ会場ですか」 霞「生徒さんがいっぱいいると思うから行ってみましょう」 キーミート ハイ! イッショガイチバン! 霞「みんな楽しそうね」 京太郎「ですねー」 ザワザワ ワーワー 霞「段々人が増えてきたわね」 京太郎「はぐれないように気を付けてくださいよ?」 霞「京太郎くんこそね」 京太郎「もちろんっすよ」 霞「ふふっ……んっ」 京太郎「どうしました?」 霞「い、いま……誰かが、その……ぅっ!」モゾモゾ 京太郎「大丈夫ですか!?」 霞「大丈夫だから、楽しんでて」ハァハァ 京太郎「……ひょっとして、痴漢、とか?」 霞「」コクッ 京太郎「……それじゃあ出ましょうか、気分悪いですよね」 霞「……もうどこかに行ったみたいだから、大丈夫よ」 京太郎「そうですか……」 霞「ほら、もっと楽しみましょう?」ニコッ 京太郎「……はい」 京太郎「霞さん、無理しなくていいんですよ」 霞「大丈夫だから、ね?そろそろ帰りましょうか」 京太郎「……はい」 桃子「あ、京太郎!」 京太郎「モモ!?」 桃子「一か月ぶりっすね!」ムギュッ 京太郎「モモ、当たってる当たってる!」 桃子「わかってないっすねー、当たってるんじゃなくて、当ててるんすよ」ニコッ 京太郎「……」ゴクリ 霞「京太郎くん?」ゴゴゴゴゴ 京太郎「すみません霞さん、こいつ幼馴染なんですよ」 霞「わかってるわよ」ムギュッ 京太郎「はあっ!?」 京太郎「霞さん!当たってますよ!」 霞「当ててるの♪」 桃子「むむっ、私に対抗するとでも?」 霞「知らなかった?京太郎くんは年上好きなのよ」 桃子「本当っすか!」 京太郎「年齢なんて関係ねーよ」 桃子「それ見ろっす!京太郎はおっぱいが好きなんっすよ!」 京太郎「モモ、公衆の面前で何言ってんだ!」 霞「おっぱいでも私の方が勝ってるけどね」 桃子「ぐぬぬ……とにかく私は負けないっすからね!」 京太郎(なんかすっごい満足感) 昼 照「…………」 京太郎「いらっしゃいま……せ」 照「……京……」アワレミ 京太郎「……はい」※女子の制服 照「に、似合ってると思う……よ」 京太郎「顔引き攣ってんぞ」 智葉「宮永照!」 照「うわ……」 智葉「ここであったが百年目!」 照「インターハイで打ったじゃん」 桃子「あっ!」 桃子「ここで会ったが百年目っすね!」 照「それもう聞いた」 桃子「ふっふっふ、今日こそは負けないっすよ」 智葉「私もだ、はやく打とう」 照「…………」 京太郎「なーに突っ立ってんだ?はやく卓につけよ」 京太郎「打とうぜ、麻雀」 京太郎「うがー勝てねー!」 桃子「ふふっ、やっぱり私には遠く及ばないみたいっすね!」 京太郎「結構僅差だったじゃねえか」 智葉「…………私って何なんだ?」 照(京とモモ……懐かしい) 照(でも、足りない) 京太郎「そうだ照、罰ゲームはどうするんだ?」 照「罰ゲーム?」 京太郎「辻垣内さんに何か一つ罰ゲームを与えていいんだぜ」 智葉「もういい!何でも来い!」 照「ん……じゃあ……」 照「ここに寿司がある、食べて」 智葉「寿司、だと?」 照「辻垣内さんが好きそうな大トロだよ」 智葉「確かに、確かに好きだが……」 京太郎「どーせわさびを入れてあるとかなんだろ」 照「ぎくっ」 桃子「そういえば出店にわさび大量寿司が売ってたっすね」 照「ぎくぎくっ」 智葉「やはり裏があったわけか」 照「ぎくぎくぎくっ」 照「ばれてしまっては仕方がない、さあ食べようか」アーン 智葉「や、やめろ!」 照「食べちゃえば終わるから、ね?」 桃子「それ食べてる人、確か思いっきりむせて死にかけてたっすよ」 智葉「っ、それ見ろ!」 照「ルールは従うためにあるんだよ」グイグイ 智葉「そのルールを知らなかったお前が言うな!」 照「あ、UFOだ」 智葉「なにっ!どこだ!」 照「えいっ」ヒョイ 智葉「」パクッ 智葉「…………」 智葉「げほっ、げほっ!」 智葉「からっ!みずっ!げほっ!水をくれ!」 京太郎「はい、ただいま!」 智葉「がはっ!ごほっ、けほっけほっ、おえっ」 桃子「うわぁ……」 照「つ、辻垣内さん大丈夫?」 智葉「ごほっ、けはっ、ぜぇ、はっっ!」 京太郎「大丈夫ですか!これ、飲んで」 智葉「んっ、んぅ……はぁ、はぁ……」 照「……ごめん」 智葉「いいんだ、負けた私が悪いんだ……」 智葉「須賀も、すまなかったな。もう帰るよ……」トボトボ 京太郎「辻垣内さん!」 照「…………」ズーン 照「……ごめん」 京太郎「謝るなら辻垣内さんにだな」 桃子「私も行ってあげるっすよ」 照「うん、行こう」 京太郎「……照!」 照「……何?」 京太郎「お前が戻ってくるの、待ってるから!」 照「…………」 照「私に勝てたらね」 京太郎「もうすぐ文化祭も終わりか」 京太郎「後は投票結果の発表とキャンプファイヤーだけ」 京太郎「最後まで楽しもう!」 放課後 京太郎「霞さーん、俺何すればいいっすかー」 霞「特にすることもないし、どっか適当にぶらついて来なさいな」 京太郎「いいんですか!」 霞「京太郎くんのおかげでプロが二人も来たんだもの、それに照ちゃんも」 霞「さ、行ってきなさい」 京太郎「ではお言葉に甘えて行ってきまーす!」 京太郎「適当にぶらつくっつっても女子高だし何もないよなー」 京太郎「……女子更衣室にでも忍び込むか?」 京太郎「いやいや、それは違う、違うようん」 京太郎「……暇だ」 恒子「およ?」 京太郎「……あっ」 恒子「君……確かー」 京太郎(福与アナ?どうしてここに?) えり「福与アナ、一体何を?」 京太郎(針生アナまで?) 恒子「ねーねー針生アナ、この子誰だっけ?」 えり「この子?うーん……」マジマジ 京太郎(おお、なんかいい匂いがする)ドキドキ 恒子「気になるよねー」マジマジ 京太郎「って!俺ですよ!須賀京太郎!会ったことあるじゃないですか!」 恒子「須賀?……あー電話帳にあったよーなないよーな」 えり「ああ、男子個人戦チャンピオンの」 京太郎「そうです!その須賀です!」 恒子「そういえばいたねーそんなの」 京太郎「そんなのって……」 えり「福与アナ、この際ですし最後は須賀くんでいいんじゃないんですか?」 恒子「だね!さっさと済ませちゃおう!」 京太郎(針生アナの方が年上だったよな……?) 京太郎「取材って何のですか?」 えり「最近の高校生事情とかですね」 京太郎「恋愛とか部活とか?」 恒子「そーそー、恋愛が真っ先に出てくるあたり須賀くんもそっちの人間なんだね!」 京太郎「そっちってどっちですか」 恒子「針生アナとは逆の方!」 えり「」イラッ 京太郎「失礼ですよね思いっきり」 恒子「というわけで体育館裏!」 えり「いやなんでですか」 恒子「ほらナイショの話は体育館裏でって言うでしょ!」 京太郎「女子高なんで頻度は少ないですよ」 恒子「あ、そだねー」 京太郎(針生アナがいるとツッコミ楽だな) えり(須賀くんがいるとつっこまなくてもいいんですね……) 恒子「そんじゃこっち側の須賀くんには恋愛事情を訊いちゃおうかな!」 京太郎「だからこっちってどっちですか」 恒子「そんでどうなの?好きな子いるの?」 恒子「麻雀部の子だったりする?それとも千里山の方?ひょっとして遠距離?」 えり「福与アナ、がっつきすぎですよ」 恒子「こんくらいの距離感がいいんだよ!それでどうなの?」 京太郎「好きな人……ですか」 えり「いるかいないかで十分ですよ」 恒子「どーせなら誰かとか訊きたいなー」 えり「プライバシーは大事ですよ」 京太郎(好きな人なんて考えたことないしなー) 京太郎(……何て答えよう) 京太郎(好き……恋愛の好きとは違うけど) 京太郎「幼馴染が好きです」キリッ えり「幼馴染さん……ですか」 恒子「確か宮永照と宮永咲ともう一人……誰だっけ?」 えり「東横選手ですよ」 恒子「あ、あーいたねそんなの」 京太郎「影が薄いからわからないですよね」 恒子「そーそー」 えり「だから失礼ですってば」 恒子「じゃあ須賀くんは幼馴染三人でハーレムを作ろうと画策している、と」 京太郎「根も葉もないこと書かないでくださいよ」 恒子「根はあるよ根は!」 えり「葉がなければだめです」 恒子「ぶー」 京太郎「なんだか姉妹みたいですね」 恒子「私と姉妹だったら針生アナはストレスで死んじゃうよ」 えり「自覚があるのなら自重してください」 恒子「あっはっは、私ってバカ!」 えり「そっちの自嘲じゃないです」 恒子「それじゃー次ね」 恒子「じゃあさ!須賀くんがプロで付き合うなら誰?」 えり「そんな内容でしたか?」 恒子「気になるじゃん!すこやんにも頼まれてたし!」 えり「はぁ……」 恒子「で、どーなのどーなの?」 京太郎「えっ、えぇぇ……」 えり「無理して答えなくていいですからね」 恒子「そんなんだから針生アナは生き遅れるんですよー」 えり「なっ、福与アナだって彼氏いない歴=年齢じゃないですか!」 恒子「針生アナこそずっと女子校通いの箱入り娘!」 えり「どうしてそれを!」 恒子「ウ○くる!?でやってた!」 えり「フリーじゃないですから出てませんよ」 恒子「あそっかー」 えり「」イラッ 京太郎(大変そうだなー) 恒子「そんで誰なの?」 京太郎「針生アナ、じゃだめですか?」 恒子「えっ」 えり「えっ……」 えり「えっ?」 京太郎「なんで二回も聞き返したんですか」 えり「まず確認しましょう、質問内容は?」 恒子「プロで付き合うなら誰?」 えり「それに対する須賀くんの回答は?」 京太郎「針生アナじゃだめですか?」 えり「」テレッ 恒子「あれ?針生アナ照れてない?照れてなくなくなくなくない?」 えり「照れてませんから!大体なんで『プロで』と訊いたのに私なんですか!」 京太郎「プロ以上に針生アナの方がかっこいいと思ったので……」 京太郎「テレビで見るときはいっつもキリッとしてますし、今みたいに福与アナを上手く抑えてるじゃないですか」 恒子「むむっ、その言いぐさだと私が馬かなにかみたいだね」 えり「お馬鹿さんですからね」 恒子「むむっ」 京太郎「スタイルいいし、顔も可愛いです、というか綺麗ですし」 京太郎「それでいて苦労人で、頼りになってそこに惹かれるっていうかなんというか……」 恒子「つまり須賀くんは針生アナのヒモになりたい、と」 えり(ヒモ……聞こえは悪いですけど一生一緒に……ってことですよね) えり(ということは……その……)カァァ 恒子「おや?針生アナも満更でもない感じ?」 えり「ば、バカ言わないでください!もうっ!」カァァ 京太郎「クールそうな針生アナもそんなに顔赤くしたりするんですね、可愛いです」 えり「」ボンッ! 恒子「お、おう……やるねぇ」 京太郎「あれ?今何かおかしなこと言いました?」 恒子「無自覚か……」 えり「……可愛い……私が……えへへ……///」 恒子「ありゃりゃ、針生アナがポンコツになっちゃったからここまでだね」 恒子「それじゃあまたどこかで遭おう!」 京太郎「はい、さようなら」 恒子「いい返事だな!ほら行きますよ」 えり「…………えへへ」 京太郎「福与アナも敬語は使うんだな……ってそりゃそうか」 京太郎「そろそろ体育館に行くか」 「麻雀部対決の結果はーーー!」 「18%三箇牧、82%千里山ということで!」 「千里山女子高校麻雀部の勝利ィィィイイイ!」 京太郎「……負けたか」 霞「京太郎くん、ここにいたのね」 京太郎「霞さん、その……すみませんでした」 霞「京太郎くんの責任じゃないわよ、それで千里山の方の要求なんだけど」 『練習のために男子チャンピオンをレンタルできる権利』 京太郎「えっ、何すかそれ」 霞「権利って言ってるからいつでも何回でも使えるのよね」 京太郎「ええっ」 霞「まあそういうルールと日本語だからね、休日に来てくれればいいって」 京太郎「えええっ」 霞「平日にも何回来てもいいけど、毎月最低一回は来るように、ですって」 京太郎「拒否権は……」 霞「諦めなさい」 京太郎「…………」 京太郎「そんなのないっすよおおお!」 京太郎「気を取り直してキャンプファイヤーだ!フォークダンスだ!」 京太郎「前半は校外の人も参加するらしい、後半は校内の人で踊るそうだ」 京太郎「俺も参加するぞ!」 京太郎「さーて相手はいないかなー」キョロキョロ 京太郎「おっ、あの人は……!」 京太郎「針生アナー!」 えり「」ビクッ 京太郎「また会えましたね!」 えり「私はあれですからね!ただ取材のために来たので!」 京太郎「福与アナはいらっしゃらないみたいっすけど?」 えり「あぅ、そ、それは……」 えり(言えない!須賀くんにまた会えるかもと思って来ちゃいました、なんて)テレッ えり(それに須賀くんだってクールな私がす、すすす好きって言ってくれたんですから、そんな浮ついたところなんて……)カァァ えり(でも、あそこまで言ってくれたんですし……)モジモジ えり(未来のある須賀くんに私みたいな年増が近づくなんて恐れ多い……)ズーン 京太郎「じゃあ、取材ついでと言ってはなんですけど、一緒に踊りませんか?」 えり「はい!よろこんで!」ニコッ えり「えっ」 京太郎「えっ」 京太郎「まあ踊りましょうか」 えり「……はい」 えり「…………」カァァ 京太郎(フォークダンスっつっても案外暇だなー) 京太郎(なんか話しかけてみるか) 京太郎(そういえばさっきから顔赤いよな) 京太郎(福与アナが言うには箱入り娘だったらしいし、高橋真○アナみたいな感じだったのか?) 京太郎(いや、なんかイメージ違うな) 京太郎(男が苦手だからなのかな……?)ウーン えり(須賀くんがさっきからずっと見てきます……)カァァ 京太郎(また赤くなってる、ひょっとして体調が悪いからなのか?) えり(私の顔に何かついてるんでしょうか……?) 京太郎「あのー針生アナ?」 えり「はい、なんでしょうか?」 京太郎「さっきから顔赤いですけど、大丈夫ですか?」 えり(赤い……私ったらまた須賀くんを意識して……)カァァ 京太郎「ほらまた、ちょっと失礼しますね」スッ えり「えっ?」 ピタッ←頬に手を当てる えり「……~~~~ッ!」カァァーッ 京太郎「やっぱり熱いですね、風邪とか?」 京太郎(ほっぺやわらけー) えり「か、風邪じゃないですから!大丈夫です!」 京太郎「あ、そうですか」 えり「はい、なので続きを」 京太郎「わかりました、でも無理なようなら行ってくださいね」 京太郎「針生アナが倒れたりしたら一大事なので」 えり「……お気遣いありがとうございます」 京太郎「どういたしまして」 えり(男の人はオオカミだとお母さんに言われてましたけど……優しいじゃないですか) 京太郎「ようやく終わった……」 京太郎「針生アナの手もほっぺもやわらかかったなー、なんか幸せだ」 京太郎「他は誰がいるのかな?」 憩「あ、京太郎くーん!」 憩「探したで!ウチと踊らへん?」 京太郎「いいですけど、後半でもよかったのでは?」 憩「わかってないなー、ここで踊るからこそウチらの仲良しさがアピールできるんや!」 京太郎「ああーなるほど」 京太郎「わかってないですけどわかりました、それじゃあ……」スッ 京太郎「お手をどうぞ、お姫様」ニコッ 憩「もう、京太郎くんはキザやなぁ」 京太郎「そうですかね?」 憩「~♪」 京太郎「楽しいですか?」 憩「もちろん!」 京太郎「でも明日から学校なんですよね……」ズーン 憩「せやな……」ズーン 京太郎「なんで振替休日とかないんでしょうか……」 京太郎(学校と言えば、憩さんの試験の結果ってどうだったんだろうか) 京太郎(前は照も憩さんも学年一位だって言ってたよな) 京太郎「そういえば、試験の結果って?」 憩「ウチの?」 京太郎「はい」 憩「あー……ウチは学年7位やったんよ」 京太郎「7位、ですか」 憩「うん、せやからお父さんに怒られてな、連れ戻されてもうた」 京太郎「…………そうなんですか」 憩「元々勉強は頑張るって条件やったから当然なんやけどね、あはは」 京太郎「じゃあまた試験で頑張れば戻ってくるってことですよね」 憩「さあ、わからん」 憩「多分無理や、お父さんが許してくれへんさかい」 京太郎「そう……ですか」 憩「でも麻雀部の活動はオッケーやから、そないにしんみりせんでええんよ?」 京太郎「ですね、じゃあもっと楽しみましょうか」 憩「……お手柔らかにな」 京太郎(……なら、どうして秘書さんの話をしたときに誤魔化したんだ) 京太郎(俺の思い違いだったのか……?) 「おっとごめんよ」ドンッ 京太郎「えっ」 憩「へ?」 チュッ 京太郎「……っ」 憩「……ん!」ムグッ 京太郎「す、すみません!」バッ 憩「こ、こっちこそ!」バッ 京太郎「…………」カァァ 憩「…………///」カァァ 憩「……その、ごめん、先帰るわ!」ドヒューン 京太郎「あっ、憩さん!」 京太郎「…………二回目、か」 京太郎「そろそろ後半だな、次は誰がいるかなー」 京太郎「絶対憩さんも嫌がってるよな……もうやだ」 エイスリン「ドシタノ?」 京太郎「エイスリンさん、いえなんでもないですよ」 エイスリン「ソーナノ?」 京太郎「そーなんす」 京太郎「エイスリンさんは一緒に踊る人とかいないんですか?」 エイスリン「ボッチダカラネ……」 京太郎「それじゃあ……」スッ 京太郎「Shall we dance?」 エイスリン「Sure!」 エイスリン「チャッチャカチャンチャン♪」 京太郎「楽しいですか?」 エイスリン「ウン!」 京太郎「そういえば、エイスリンさんの夢って何なんですか?」 エイスリン「ユメ?」 京太郎「dreamです、眠らない方の」 エイスリン「フムナル!」ポンッ エイスリン「artist!」 京太郎「あー画家、ですか」 エイスリン「!」グッ エイスリン「…………!」カキカキ バッ! |ベレー帽を被る大きな男の人、エイスリンの絵| 京太郎(でかっ!3mくらいないか!?) 京太郎(大きな男の人……お父さん?でもすごく大きいよな……) 京太郎「あっ、おじいさんに教わるってことですか?」 エイスリン「」コクッコクッ 京太郎「エイスリンさんのおじいさんは画家なんですね」 エイスリン「エッヘン!」 京太郎「じゃあ、いつかはエイスリンさんともお別れしないといけないんっすね」 エイスリン「…………ァ」 京太郎「…………」 エイスリン「……イヤダ」シュン 京太郎「俺も……です」 京太郎「だからこそ、今このときを楽しみましょうよ」 エイスリン「…………」コクッ 京太郎「Continue to dance!ですよ!」ニコッ エイスリン「!」パァァ エイスリン「Enjoy now!」ニコッ 京太郎「その意気です、頑張りましょう!」 エイスリン「オー!」 京太郎(何この青春してる感) 京太郎「そろそろ終わりも近い、か」 京太郎「最後は誰と踊ろっかなー……っとあれは……」 京太郎「おーい咏ー!」 咏「おっ、京太郎!」 京太郎「よかったら一緒に踊んねえか?」 咏「へっ、京太郎がナンパかーでっかくなったじゃん」 京太郎「お前がちっちぇんだよ」 咏「なんだとー!」ウデグルグル 京太郎「効かぬ!効かぬぞ!」アタマオサエ 咏「ぬおー!」ススメナイ 京太郎「はっはっはー!」 京太郎「文化祭どうだった?」 咏「まー良かったんじゃないの?知らんけど」 京太郎「知らんって……」 京太郎「そういえばよ」 咏「んーなんだー?」 京太郎「機嫌直ったんだな」 咏「まーなー」 咏「あ、だからっつってもお前を許したわけじゃないかんな!」 京太郎「わかってるよ、悪かった」 咏「あんな服見たら誰でも引っ張るに決まってんだろ、しゃあねえんだよ」 京太郎「そんなもんかなー」 咏「そんなもんなんじゃねえの?あっはっは!」 京太郎「まあ実際お前の裸見たところでなーんも思わねえけどな!」 咏「あっ!お前それは許さねえかんな!」 京太郎「へへっじゃあ俺に追いついてみやがれ!」ドヒューン 咏「せっけー!待てよー!」 京太郎「いーやだーねー!」 京太郎「学校終わりー!」 京太郎「今日は部活で打ち上げもあるらしいけどどうしよっかなー」
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10月▲日 今日から2年生は修学旅行だ 染谷先輩はまた東京に行った そして阿知賀も修学旅行らしく、玄さんと灼さんが長野に来た 自由時間中に時間を作って、わざわざ来てくれた 事前に連絡をしておいて、俺達は1年生だけだが染谷先輩の店で合流した 玄さんも灼さんも阿知賀からのお土産をみんなにくれた 灼さんは穏乃の店の和菓子だった。和が嬉しそうにしていた それとボーリング場の割引券くれたけど……阿知賀まで来いと? 玄さんはどこで買ってきたのかおっぱいプリンだった とりあえずハイタッチしておいたが、その後でみんなで打った時、玄さんは咲と優希と灼さんに思いっきり狙われていた まぁ、うん、仕方ないよな それからは話したり、俺達が知っているおすすめのお土産を教えたり、一緒に写真を撮ったりして別れた 久しぶりに会ったけど、やっぱりいい人達だな 和「ええ、玄さんは相変わらずでしたよ……もう本当に……」 優希「のどちゃんのおっぱい見たり、京太郎とおっぱいの話ばっかりしてたもんなー」 咲「どうしてあそこまで話せるのか分からないよ……」 10月◆日 染谷先輩が修学旅行から帰ってきた 一回見たところをまた見る羽目になったとぼやいていた そしてそれぞれに別々のお土産をくれた で、なんで俺はまたおっぱいプリン? 優希は今度は爆笑してたよ 染谷先輩が思ったリアクションと違うからか首をひねっていたけど、そうじゃない いや、うまいからいいけどさおっぱいプリン 仕方ないからその場でみんなで食べた 和だけは食べてくれなかったけど まこ「いやー、京太郎なら喜ぶと思って苦労して持って帰ってきたんじゃがなー」 久「さすがの須賀くんも2回ももらえば飽きるのね」 咲「飽きたというか呆れたというか……」 優希「でもどっちのも結構美味しかったじょ。のどちゃんも食べればよかったのに」 和「絶対に食べませんとも。ええ」 10月▼日 秋、咲はもっぱら読書の秋だが食欲の秋でもある ということで最近はよく夜に愛宕洋榎さんにおいしそうなものの写メを送ってあげている 送るこっちも楽し……辛いがやはりこういうことは共有するべきだろう 返事も良くしてくれるし、喜んでくれているようで何よりだ この前は『おかげで夜食が増えた!!』というメールがきた そしてさっき、『絹まで夜食食うせいでまた絹が胸大きくなったやないか!!これ以上差つけさすな!!』 と、ご丁寧に風呂上りっぽいタオル1枚の絹恵さんの写メまで付けて送ってくれた 速攻でバックアップまで取った 直後、見知らぬアドレスからメールがあった 『お姉ちゃんが見苦しいもん送ったみたいやから消して!!絹恵』 ……とりあえずありがとうございますと返事をしてアドレスを登録した 愛宕洋榎さんにはお礼に普段以上に写メを送った うん、食欲の秋だな!! 和「夜に美味しそうなもの写メ……なんて酷いことを……」 久「流石に私もこれはやらないわ。だって酷過ぎるもの」 まこ「夜に食うとなぁ……一気にくるからな……」 優希「この前タコスの写メを送ってきたのはまさか……」 咲「それで胸が増えるって一体……」 絹恵「あ、京太郎くんからメールや。……可愛いわ、この子猫」 洋榎「あいつめ……うちには食いもんの写真かツッコミしか送ってこんくせになんやこの差!!絶対おもろいギャグ送ったる!!」 絹恵(お姉ちゃんがそんなんやからやろ……) 10月27日 今日は咲の誕生日だった なので部活を早めに切り上げて、簡単なお祝いをした 咲は自分が誕生日ということを忘れていたらしく、相当驚いていた そしてみんなでプレゼントを渡した 和は咲が読んでいる作家の新作、優希は可愛いデザインの写真立て、染谷先輩は咲に似合いそうな伊達眼鏡、竹井先輩は麻雀のデジタル打ち専門書、 俺は去年までで結構色々渡していてネタ切れだったので、どうするか悩んだが、ハギヨシさんのアドバイスもあり手編みのマフラーにした 和の時のエトペンで編み物をやっていたおかげか、なかなか出来が言いものを渡すことができた 少し寒かったからか、帰りに咲は早速マフラーを巻いていた 喜んでくれたようで何よりだ 家に帰って電話で聞いたが、照さんもわざわざプレゼントを送ってくれたらしい 中身は予想通りお菓子詰め合わせだったとか 咲は照さんの誕生日に何を送ろうか今から悩んでいた 気が早いっての 咲「ほんっとうに誕生日忘れてたからびっくりしましたよ」 久「おかげでいい顔見れたけどね」 和「そういえば、色々渡したって書いてありますけど、どんなものをもらってたんですか?」 咲「……去年は胸が大きくなる方法が書かれた雑誌だった」 優希「……ドンマイだじぇ」 咲「一昨年は良い感じの推理物の小説だったんですけど……」 咲「中盤と終盤の間くらい、すっごくいいところで『こいつが犯人』って赤線で書かれてて!!」 まこ「うわぁ……あいつもやるのぅ……」 咲「京ちゃんをあれだけ本気で怒ったのはあの時だけだったなぁ……」 咲「でも、このマフラーは本当に嬉しかったな……」 11月×日 クラスの友達に頼まれて和にラブレターを渡した 今時ラブレターって……というのは言わないでやったがせめて自分で渡して欲しかったぜ 部室で渡して優希や竹井先輩にばれると面倒だったので、わざわざ人気のない旧校舎の裏に和を呼び出して渡した 和は驚いていたが、俺の友達からだと聞くと、自分で言ってこない時点で無理と言ってそのままラブレターを突っ返してきた その後も何故か機嫌が悪く、今日の指導は一段と厳しかった やっぱり知らない奴からラブレターなんてもらったからかね 明日、一応謝っとこう あ、突っ返されたラブレターどうしよう…… 和「……分かります?いきなり二人きりでちょっと話したいことがある、ってメールもらって呼び出された私の気持ちが」 久「あぁ、このラブレター書いた子には悪いけど、そりゃ不機嫌にもなるわね」 まこ「つーか京太郎そんな言い方したんか……」 和「勘違いですけど……仕方ないじゃないですか」 優希「同情するじぇ。京太郎以外に」 咲「京ちゃん最後まで気付いてないし……」 11月○日 今日は休みだったから昼寝してたんだが……変な夢をいくつも見た 夢の中で咲が嫁だったり和と結婚式挙げてたり、優希とは恋人同士だったり、 染谷先輩と俺で雀荘経営してたり、竹井先輩と夫婦でプロで活躍したり…… なんで5人分だ?ハーレム願望でもあんのかよ俺 そういう欲が無い訳じゃないけどなぁ……欲求不満か? でも夢の中のみんな可愛かったな…… いや、あくまで夢だ夢 みんなは大切な仲間だ。うん あんだけ寝たけど、今日は早めに寝よう 咲「わ、私が京ちゃんのお嫁さん……」 和「結婚式なんて……」 優希「恋人……」 まこ「京太郎と経営か……悪くないな」 久「夫婦でプロ入りねぇ……現実にしちゃおうかしら」 咲「だ、駄目です!!」 和「そうです!!」 優希「だじぇ!!」 久「じゃあいっそハーレム?そういう気が無い訳じゃないって書いてるし?」 まこ「アリじゃな」 咲「そ、それも……じゃなくて!」 和「つまり側室……あ、正妻希望で!」 優希「わ、私だけを見て欲しいじょ……」 11月△日 今日部室に行くと和しかいなかった 珍しいことに机に突っ伏して眠っていた 突っ伏していたが……おもちが枕のような状態だった いや、厳密にはそうとは言えないかもしれないが、和の豊満なおもちが形を変えて和の頭を支えているのを見ると…… とりあえず写メは撮った。和の寝顔と潰れたおもちがすばらだった しかし良く寝ていた。そして誰も来る気配はなかった 正直、少しくらい触ってもばれないんじゃないかと思った。 ちょっとだけ、ちょっとつついてあの柔らかさを確かめたいだけだったんだ!! でも、和の無防備な寝顔を見て、凄まじい罪悪感があったのでやめた それから和に制服の上着を掛けて1人ネト麻してたけど、俺の次に咲と優希が来たのは30分後だった こんなだったら揉んどくべきだったよ!!畜生!! 咲「む、胸を枕に?」 優希「のどちゃんなら余裕だじぇ!」 久「和、ちょっとそこに突っ伏して」 まこ「うむ、検証のため写真も撮るから、はよ」 和「やりませんっ!!というかなんですか枕って!普通にしてただけです!!」 和「あ、でも触るのは言ってくれれば……」 優希「のどちゃんのどちゃん。喧嘩売ってる?」 11月□日 今日は家庭科の授業で調理実習だった 昔の俺なら最後の皿洗いだったが、ハギヨシさんの教えのおかげでかなりスムーズに料理ができた 最初は同じ班の女子主体だったが、しばらくすると「負けた……」と女子が言って俺が中心に作ることになった 普通に教科書通りに作ったつもりだったが、みんな美味しいと言ってくれた 後、料理部の女子に割と本気っぽい勧誘をされた 男子は「美味い……美味いけどこれを作ったのが須賀かぁ……」とか言ってた 俺だって授業じゃなきゃ野郎に料理なんざ作らねーよ 料理部の女子の頼みで、放課後にちょっとだけ料理部に行ってみた 色々話してる内にクッキーを作ることになったので作ると何故かほとんどの女子が落ち込んだ 俺が何をしたというんだ クッキーは多めに作って麻雀部に持っていった 好評だったので今度また作ってみようか 咲「この日から調理実習で京ちゃんと組みたいって人がいっぱいで……」 まこ「龍門渕の執事が教えてからそっちのことはえらく上達したからな」 久「ちょっと油断したら負けそうで怖いわ」 優希「料理部の奴が『女子力で男子に負けた……』とか言ってたのはこれかー」 和「クッキー、アレ買ってきたものかと思いましたしね」 11月●日 休日に街をフラフラしていたら迷子の咲を保護した だからなんでお前はこんなによく迷子になるんだこのポンコツが そのまま咲とふらつくことになった といってもそれなりに長い付き合いだ、お互いどこに行きたいかは大体分かる 咲の迷子以外だが ある程度行きたいところに行った後、喫茶店に入った それからは2人で話をした。大会だのなんだの忙しかったから、咲とゆっくり話すのも久しぶりな気がした 結構長い間喫茶店に居て、暗くなってから咲を送って帰った やっぱり咲と居るのが安心するってか、落ち着くな 久「はい用意」ワキワキ 優希「りょーかいだじぇ」ミギテコテイ 和「はい、動かないでくださいねー」ヒダリテコテイ まこ「無駄な抵抗はするなよ」アシコテイ 咲「え、なんでそんなに息が合ってて抑え」 ※この後めちゃくちゃくすぐられた 11月◇日 今日は俺と和しか部活に来なかった ちょうど良かったので明日の小テストのために和に勉強を教わることになった 分からないところを聞くと丁寧にしっかりと教えてくれた さすが和だ。後教えるのに熱が入りすぎるのか、俺の腕に押し付けられるおもちがたまらない その後も俺が質問する、和が教える、おもちが押し付けられる、の繰り返しだった ある程度は分かったが、おもちのインパクトが強すぎる 勉強よりもおもちのことが頭に入る 明日の小テストの点は分からないが、和のおもちの方が尊いのは確かだろう 追記、小テストはそこそこだった 優希「またのどちゃんのおっぱいだじぇ」 久「そうね、おっぱいね」 まこ「さすがじゃの、和のおっぱい」 咲「すこし分けてほしいよ、おっぱい」 和「いじめですかっ!?」 11月▽日 今日は急に勤労感謝の日ならぬ雑用感謝の日をすることになった 簡単に言うと、俺は雑用をするなということらしい 普段からついついやってしまうだけだが、みんなは気になっていたらしい という訳だったんだが……咲はなんかあぶなっかしいし、優希は上にあるものに届かないし、和はしゃがんだ時のおもちがすばらだし 落ち着かなかった こんなに雑用が染みついていたのか俺 別に苦じゃあない。うん、マジで そして部活が終わった後、みんなからプレゼントをもらった 別に誕生日でもなんでもないのだが、普段の感謝の気持ちらしい 悪い気もしたが、断る訳にもいかないので受け取った 帰ってから中身を見てみると、咲はメモ帳、優希はドンタコス、和はボールペン、染谷先輩は店の割引券、竹井先輩はカード麻雀のセットだった あまり気を使わせないようにちょっとしたものにしてくれたのだろうか でも、ありがたいな 今度俺も普段の感謝の気持ちとか言ってなにか渡すかな 久「いや~、これは我ながらいいアイディアだったわ」 和「普段から気が付いたら雑用やってましたからね。少しは控えてほしいです」 まこ「ま、こういう奴じゃからな」 優希「だからこそのプレゼントだじぇ!」 咲「だね。普段からお世話になっているし、こういうの大事だよね」 久「そりゃ咲はね」 まこ「お前さんが一番じゃろう」 和「迷子の咲さんを見つけられるのは須賀くんですし」 優希「だなー。この前も迷子になってたよな?」 咲「だから酷いって……」 11月■日 今日学校で進路希望の紙を渡された 進路かー、何も考えてねーや とりあえず麻雀部のみんなに聞いてみると、竹井先輩はまず推薦で大学に行くとか言ってて、染谷先輩は店のことを考えているらしい 和も進学するらしい。咲と優希は俺と同じく考えてないらしい 家に帰ってから、何人かにメールで聞いてみた 花田さんはとりあえず進学を考えているらしい とりあえず麻雀は続けたいと言っていた モモは進学はするけどその先はどうするか分からないらしい でも、影の薄さを活かした探偵とかいけそうとは言っていた 穏乃は潔く何も考えてないと言った とりあえずは来年のインハイくらいしか先のことは考えてないらしい 愛宕洋榎さんはプロになる!と言っていた プロになって打倒小鍛冶プロ!とか言っていたので、応援として美味しそうな焼き鳥の画像を送ってあげた その後のメールは無視した 照さんもプロになるらしい というかもういくつかのところから声を掛けてもらっているらしく、どこにするかを考えているとか 照さんならどこでもやっていけそうだし、照さんがプロになったらそのチームを応援しよう 俺も何か考えないとなー 久「進路ねぇ」 和「とりあえず大学ですね」 優希「むむむ、タコスがあるところは無いのか」 まこ「その基準かい」 咲「うーん……あ、京ちゃんと同じとこ!!」 優希「それいいな!タコスは京太郎に作ってもらえばいいし!!」 和「須賀くんの成績を上げて同じとこに来てもらうというのもアリですね」 久「須賀くんはいっそ主夫でいいんじゃない?」 咲和優希まこ『それだ!!』 11月13日 今日は竹井先輩の誕生日だった なので適当な理由を付けて竹井先輩を部室に呼んで、サプライズでお祝いをした 竹井先輩は予想もしていなかったようでかなり驚いていた そしてみんなでプレゼントを渡した 咲はおすすめの小説、和は少し小さいエトペンのぬいぐるみ、優希はマグカップ、染谷先輩は店の食事無料券だった 俺は手編みの手袋を渡した。我ながらなかなかの出来だと思う 竹井先輩はプレゼントも喜んでくれたようで良かった 久「あの時は嬉しかったわ……ちょっと後で泣いたもの」 まこ「はりきって用意した甲斐があったわ」 和「ええ。なんだかんだでお世話になっていましたし」 優希「先輩がいなかったら麻雀部自体あったか分からないしなー」 咲「だね……そういえば麻雀部が無かったら京ちゃん別の部に入ったのかな……」 久「確かにね……つまり私が麻雀部を残しておかなかったらまこや優希や和は須賀くんに出会えなかったのかしら?」 まこ「感謝しとるわ」 和「ありがとございます」 優希「ほんっとーにありがとうございますだじぇ」 咲(あ、だったら私の1人勝ちだった?) 久「咲、そうだったら1人勝ちとか考えてないかしら?」 咲「か、考えてませんよ!?」 11月◎日 今日、部活が始まるまで時間があり、誰も居なかったので部室のベッドで昼寝した たまには昼寝も悪くないと思ってゆっくり眠れた が、目を覚ますと隣に顔を真っ赤にした咲がいた しかも、思いっきり俺が抱き締める形で 間違えて咲を抱き枕にでもしたか? さすがに付き合いが長いとはいえ、恥ずかしかったのだろう 離れようとした時、タイミング悪く他のみんなが入ってきた 傍から見れば同じベッドに寝ている俺と咲、その日の部活の半分以上は説教された 後で咲に聞いたら、俺に無理矢理引きずり込まれたらしい 寝ぼけていたのか、注意しよう まこ「あの時は部室で何をしとるのかよ思ったわ」 和「全くです。みんなが来るのに須賀くんと一緒に寝ているなんて羨まし、ゴホン、駄目ですよ咲さん」 久「これって咲は引きずり込まれたって言ってるけど、本当のとこはどうなのかしらー?」 優希「咲ちゃんならこっそり忍び込むのに慣れていても……」 咲「ほ、本当に引きずり込まれたんだってー!!寝顔を見ようと思って近づいたら、いきなり腕を引っ張られて……」 和「どちらにしろ駄目ですよ咲さん」 久「全くね。次は私がやるから」 まこ「いやいや現部長であるわしからじゃろ」 優希「先鋒のわたしだじぇ!!」 和「ではここは一番胸が大きい私が」 咲「みんなやりたいのは同じじゃないですか!!」 11月☆日 週末の連休、なんと愛宕洋榎さんと愛宕絹恵さんが長野に来た なんでも親戚の法事らしく、ついでに遊びに来たらしい 早速長野県名物の信州そばとニラせんべいをご馳走してあげた 美味しかったらしく、2人ともおかわりまでしてくれた その後愛宕洋榎さんが「今までのリベンジや!!」とか言って3人で打つことになった 無論俺が2人に勝てる訳がなく、ボッコボコにされた 絹恵さんは申し訳なさそうにしていたが、洋榎さんのドヤ顔がイラッときた まずサッカーをしようと誘った 絹恵さんが元サッカー部らしくかなり上手かった。後揺れるおもちがすばらだった 洋榎さんは俺と絹恵さんには付いていけないらしく途中から休憩していた そして休憩中、とっておきのものをご馳走してあげた 「また太らせる気か!!」と洋榎さんが言っていたが、そういうものじゃないと言うと、「なら全部食べてたるわー」と言っていた それが狙いだ。すぐさまイナゴ、蜂の子、ざざ虫の3点盛りを出してあげた 出した瞬間、今までで一番面白いリアクションを取ってくれた その後は涙目で謝ってきたので、各種1匹づつで許した その後も恨めしそうな目で見てくるので、帰りに栗しぼりを渡した いやぁ、美味しいものを人に振る舞うっていいよな! 和「……これは流石に同情します」 優希「しかし1匹づつは食べたのか、やるなこの人」 咲「ちょっといきなりこれはやりすぎだと思うけどなぁ」 久「私はむしろこのリアクションが見たかったわー」 まこ「お前も大概酷いな」 11月★日 今月末にまた4校で合同合宿をやることになった 各校の新部長達で大会が始まる前にまたやろうという話になったらしい 今回1、2年生が中心だが、3年生も少しくらいなら遊びに来るらしい そして今回は俺も参加していいとのことだった 個人戦で4位の結果からか、他の学校からも是非とのことだった しかし俺以外は女子の合宿、参加していいのかこれ? 咲「あ、だから少し考えるって言ってたんだ」 優希「京太郎のことだからすぐに参加するって言うと思ってたじぇ」 和「結構紳士なところもありますからね。胸さえ見なければ」 まこ「じゃな。まぁ他校からも悪い印象は無いし、むしろ参加して欲しいって言われてたぞ?」 久「結構他校のいろんな娘と連絡先交換してるしねー」 11月▲日 合宿参加の話だが、俺は不参加ということになった なんでも岩手のお世話になった親戚の法事に家族で泊りがけで行くことになってしまい、合宿の日程と被ってしまった 俺も可愛がってもらった人なので俺だけ行かない訳には行かない みんな残念がっていたが、家の用じゃ仕方ないと納得してくれた 俺も正直残念だ 合宿ということで少しは色々な期待はあったが……まぁ言っても仕方ない しかし岩手か……ひょっとしたら宮守の人達と会えるかもしれないな 後で連絡してみよう 咲「京ちゃんが不参加なの残念だったなー」 和「全くですね」 優希「風越の池田も残念がってたじぇ」 まこ「あぁ、鶴賀の奴らも残念そうじゃったな」 久「龍門渕も……アレ、4校全部?」 11月◆日 今日は岩手で日記を書いている なんでも親戚の都合でしばらくこっちに泊まりらしい 久しぶりに会う人が多い 何人かは清澄インハイ優勝のことを知っていた 一応俺が部員ということも知られているらしい 酒を飲んだおっさんたちが麻雀しようと誘ってきたので打った アレだ、普段打ってる相手がアレのせいか、普通に勝てた 最初は勝てたらこずかいやろうとか言ってたおっさんたちが勘弁してくれと言うのはなかなか面白かった 流石に後で叱られたが、こずかいはきっちりいただいた その後和や咲のサインを頼まれたりしたが……和はともかく咲はサインなんて書けたか? 宮守の人に連絡を取ったら結構近いところらしく、すぐに会えるらしい 明日以降、しばらく宮守高校も休みらしいので時間を見て会うことになった ネト麻やメールで連絡は取っていたが、やっぱり実際に会うのは楽しみだ 咲「宮守の人達かー。大将の人すごかったなぁ」 優希「あぁ、あの白いのにはリベンジしたいじぇ!」 久「うーん……あの卓は愛宕さんの印象が強いのよねー」 まこ「わしなんか結構必死じゃったぞ。アレほっといたらやばかったし」 和「ふむ、あの時の和了についてはまだ疑問なのでまた打ってみたいですね」 11月▼日 適当に親戚に挨拶してから宮守の人達に会いに行った 待ち合わせ場所にはすでに5人全員居て、会ってすぐ豊音さんに抱きしめられた 身長の関係上顔におもちが!!おもちが!!ありがとうございます!! すぐに臼沢さんと鹿倉さんが引き離したのが少々残念だった その後は岩手を案内してもらった 途中小瀬川さんが「ダル……おぶって」と言いだしたので背負おうとしたら逆に驚かれた つい咲や優希と同じようにやってしまいそうになった 軽率だったと謝ると小瀬川さんは「……ありがと、気持ちだけ受け取っとく」と言って普通に歩き出した 心なしか前より早歩きな気がした。耳が赤かったけど、やっぱりこっちが寒いせいか? それからはなんと宮守高校に連れて来てもらった 普通に入れたけど……今更だが良かったのか? それからは勿論麻雀だ やっぱりインハイ出場校、みんな上手かった 途中途中で2位3位になれたりはしたが、トップにはなれなかった それから帰り際、明日も会う約束をした後、後半はほとんど麻雀をしないで何かをスケッチブックに書いていたエイスリンさんが俺に絵をくれた 俺が打っているところを横から見た絵で、かなり上手かった 今日は宮守のみんなにはお世話になったし、長野に帰るまでに何かお礼をしたいな まだこっちにはいるし、何か考えよう 久「これさー……男1人と女5人で出かけるって……」 まこ「わしらが言えることじゃないと思うぞ」 優希「ぐぬぬ……合宿に来ないで何をやってるんだじぇ!」 和「一応麻雀はやってますけど……なんでしょうねこの納得いかない感じは」 咲「京ちゃんまたこういうことやって……」 11月×▼日 親戚の墓参りもそこそこに、今日も宮守の人達と会った 街を見ていると、何かのイベントか男性が女性をお姫様抱っこしているところに出くわした 女の子の夢ってやつかね 色々回った後、また宮守高校に行くと、エイスリンさんがいきなりお姫様抱っこしている絵を見せてきた やれと?エイスリンさんは笑顔で手を差し出してきた 臼沢さんや鹿倉さんが色々言っていたが、こんな可愛い子に頼まれて断れる訳もない エイスリンさんは軽くていい匂いがした。本人も満足そうだった エイスリンさんを降ろした後「ツギ!!」と言って他の4人を指差した 全員やれと?さすがにみんな断るかと思ったが、全員OKだった こうなったらやってやると全員お姫様抱っこした 臼沢さんは結構軽かった。抱っこした後も赤くなっているのが可愛かった 鹿倉さんは……まさか優希より軽い人がいるなんて想像もしてなかった ぶっちゃけお姫様は付かない 小瀬川さんは全身を俺に任せてくれるようで全力でこっちに寄りかかってきた 首に腕回してるからおもちが!おもちが!!すばらだった 降ろした後少し赤かったように見えたのは気のせいか? 最後に豊音さん……ここでやらなきゃ男じゃねぇ 抱き上げた瞬間みんな驚いていた。根性見せたよ俺 豊音さん自身はすごく喜んでくれた。俺より背高いのにはしゃぐ姿は結構可愛かった 降ろした後もすごく感謝された 適当に打って今日は帰った 帰りにいくつか毛糸を買った。宮守のみんなへのお礼用だ 編み棒は親戚が持っているから借りよう 咲「お姫様抱っこ……いいなぁ」 まこ「全員分やるのがすごいな」 優希「まさかあの大将を持ち上げるとは……」 久「その辺りはさすがよね。女の子を傷つけないようにしているわ」 和「そういうところはすごくいいのに……」 久「あら?和もやって欲しかった?」 まこ「それはみんなじゃろ。咲や優希は経験済みっぽいがな」 咲「ちょ、ちょっとだけですよ!?」 優希「そ、そうだじぇ!!ちょーっと試しにやってもらっただけだじぇ!!」 和「抜け駆けじゃないですか」 11月○◆日 今日長野に帰ってきた 岩手では宮守の人達とまた仲良くなれて良かったな 帰る前、時間があったので宮守の人達にお土産選びに付き合ってもらった 色々面白そうなものや美味しそうなものを教えてくれた助かった ただ、エイスリンさんが生ワカメを睨んでいたのが少し気になった そして別れ際、昨日の夜に作った編みぐるみエトペンマスコットをプレゼントした 以前和に作ったものと基本は同じだから5個もあんまり苦労せずに作れた みんな喜んでくれたようで良かった 豊音さんは和と同じエトペンということでかなり喜んでいた みんな喜んでいる中、、エイスリンさんがすっと俺の傍に寄り 「……オレイ」と言って頬にキスしてくれた 俺も含め、みんな茫然としていたが悪戯した後のような顔で笑うエイスリンさんを見て、みんなが抱き着いてきた ちょっと苦しかったが、それだけ喜んでくれたということが嬉しかった 後おもちとか、大きいおもちとか、ささやかなおもちとか ただ、小瀬川さんが一番最初に抱き着いてきたのは驚いた 最後に、今度は宮守のみんなが長野に来ると言ってくれた その時はまた会おうと約束して、俺は岩手から長野に帰った 今度、用事が無くても岩手に行ってみてもいいな 5人「…………」 久「……3日とちょっとで普通こんなに仲良くなれる?」 咲「京ちゃんが無自覚で落としたんだと思います」 和「多分日記に書いてないとこで色々やったんでしょうね」 まこ「ええいこいつは何人落とす気じゃ」 優希「今何人かなー」 久「優希、数えるのやめなさい。ちょ、なんでもう二桁いってるのよ」 咲「京ちゃんですし……はぁ」 和「もう……なんですかね、どうするのがいいんでしょう」 優希「どうにもならないと思うじぇー……私も落とされたとき無自覚だったろうし」 まこ「じゃな。わしらもそうだったんじゃし」 咲「ライバル多いなぁ……」 12月×日 もう12月だ、めっきり寒くなった 登校中に咲がいたので首に手突っ込んだら本気で怒られた ちょっとした冗談だったのに 部活中、寒かったので鍋食いたいと言ったら今日の部活は鍋の話題一色になった すき焼きがいいだの、しゃぶしゃぶがいいだの、タコス鍋を開発しろだの、 鍋の締めは雑炊か麺かで討論になったり、 すき焼きに豚は意外にいけるとか、闇鍋はどこまで許されるかとか、 一応打ってはいたが、鍋の話は終わらなかった 色々落ち着いたら麻雀部で鍋をすることが確定した ただ、何の鍋をするかはしばらく決まらないだろう 俺としてはモツ鍋がいいんだがなー 締めは中華麺で 久「鍋かー、またやりたいわねー」 まこ「あんときは眼鏡が曇って大変じゃったぞ」 優希「結局タコス鍋が却下になったのが悲しいじぇ」 和「それは流石に無いですから」 咲「結局鍋と一緒にタコスも食べてなかったっけ?」 12月○日 久しぶりに風邪引いて寝込んだ……風邪で学校も休んだわ 寝ぼけて暖房を冷房にするとかそら風邪も引くわー おまけに今日は両親もいないというタイミングだったから油断したぜ ただ、母親が頼んだのか、学校が終わったくらいの時間に咲が来た ポンコツではあるが、一応料理もできる。咲にお粥を作ってもらい、大人しく看病してもらった 久しぶりに咲の料理を食ったが、分かり切っていたことだが風邪のせいで味分かんねぇ そう言うと、治ったらまた食べさせるとか咲は言っていた。治ってもお粥食わせるなよ その後は体を拭くのを手伝ってもらった 他の誰かには無理だが、まぁ咲だしな その後はしばらく寝ていたが、部のみんなが来たのでまた起きた みんなそれなりに心配してくれたみたいで、少し嬉しかった ただし竹井先輩、ケツにネギは迷信だから試す?とか笑顔で言うのはやめてください それから気をつかってくれたのか、お見舞いの品を置いて咲と一緒に早めに帰っていった お見舞いの品は嬉しいが優希、風邪引いてる人間にタコス置いていくんじゃねぇ 竹井先輩も笑顔でネギを置いていくのはやめてくれ 一眠りしたら大分体も楽になったので今日記を書いている ただ、さっき愛宕洋榎さんが串カツの画像を送ってきたのはイラっときたので同じく食べ物の画像を送り返した イナゴの佃煮のドアップ画像、気に入ってくれるだろう うん、明日には学校に行けそうだ 久「お尻にネギ、やらなかったのねー」 まこ「病人にやらせることじゃないじゃろ」 和「そんなオカルトありえません」 優希「むぅ、タコスを食べれば元気が出るのに……」 咲「びょ、病人に無理させちゃ駄目だって……」 4人「…………」 咲「え?」 久「いやね?やーっぱりあの時咲だけ看病していたのがね?」 まこ「まぁ、親からまかされとるんわ仕方ないがの」 和「それはそれ、納得は別ですね」 優希「まぁ、要するに、まただじぇ」 咲「私もう何回これ…」 ※この後(ry 12月△日 今日は休みだったので目的もなく街に出たが……とにかく寒かった 適当にふらついても寒いのでどこかに入ろうと思ったが、カップルばっかりで入りにくいぜコノヤロウ どうするかと思っていたら、たまたま和に会った 同じように寒いけど店に入りずらかったらしいので、1人より2人の方が入りやすいと、一緒に喫茶店に入った 適当に入った店だったが、頼んだコーヒーが美味しくでなかなか当たりだった 和も同じ意見だったらしく、しばらく喫茶店について話していた ふと、窓の外を見ると雪が降っているのに気付いた そういえば少し遅い初雪だった。どうりで寒い訳だ 出会った頃は、こうやって2人で喫茶店でコーヒー飲むなんて考えられなかったな そう言うと、和も確かにそうだと言って笑っていた そのまましばらく2人でゆっくり話した たまにはゆっくりと過ごす休日も悪くない 久「デート?」 まこ「デートじゃな」 咲「デートだね」 優希「デートだじぇ」 和「ち、違……わないです」 優希「お、否定しなかったじょ」 和「喫茶店で初雪降る中、ゆったりと会話するっていいですよね?」 まこ「おいコイツ自慢してきおったぞ」 久「たくましくなったわね。くすぐる?揉む?」 咲「両方で」 和「え、ちょ、本気ですか!?咲さんはもっとこういうことやってるじゃないですか!!」 咲「それとこれとは別なんだよ和ちゃん」 優希「諦めるじぇ。羨ましいんだから」 和「せめてどっちかに…」 ※この後くめちゃくちゃすぐられてめちゃくちゃ揉まれた 12月□日 商店街の福引を引いたら北海道旅行が当たった 普段麻雀で使わない運がここで来たぜ!!アレ、なんか悲しい…… とにかく冬休みには北海道だ 北海道に行くので、有珠山の由暉子に冬休みに会えるか電話してみたら会えると言っていた 詳しい日程は決まっていないので、決まり次第こっちも予定を決めるから、言われた そんなにまた会えるのが嬉しいか?と聞いたら当然です、と言ってくれたのが結構嬉しかった 北海道に行く楽しみがひとつ増えた そういえばなんか少し声が途中で少しくぐもって聞こえたが、なんだったのだろう 咲「京ちゃん、北海道にまで……」 優希「全国各地に誰かいるじぇ」 和「やめてください、笑えません」 まこ「でも、くぐもった声ってなんじゃろ?」 久「涙声とか?出会える嬉しさでー、って冗談よ冗談」 由暉子「♪~」 成香「アレ?その写真は……」 揺杏「あ、確かユキが男と撮った写真」 誓子「言い方悪いな~。事実だけど」 爽「知ってるかー?ユキ、こいつから電話会った時会える嬉しさで泣いモガ」 由暉子「ストップ!!それ以上は駄目です!!」 12月●日 今日部室に入るとベッドの上で毛布にくるまる竹井先輩と染谷先輩を見つけた 暖房が壊れたらしく、暖を取っていたらしい いや出ましょうよ。打てないじゃないですかー 部室めちゃくちゃ寒いけどさ その後優希が来た。迷わず毛布の中に入りやがった 入るな。出ろや しばらく出る出ないの言い合いをしていたら咲と和が来た 始めは和も早く出て打つべきと言っていたが、咲が引っ張り込まれ、和も無理矢理引き込まれた 2人とも寒いからって出なくなりやがった。出ろや!そして俺だけ寒いだろ!! 竹井先輩が入りたい?でもね~とか言ってきたのにイラっときたので無理矢理毛布剥ぎ取ってやった すぐさま毛布が冷えるよう窓開けてバッサバッサとやったら鬼だの悪魔だの魔王だの酷かった そっちだけ温かそうとか許すか!! その後は結局寒すぎて打てなかった 帰りにみんなで肉まんを食べた。あったかいね…… まこ「寒かったんじゃし仕方ないわ」 優希「寒いせいだじぇ!」 久「そうよねー。和みたいに分厚いのがあるわけじゃないしー」 和「なんですか。防寒とかできませんよ」 咲「無いよりいいじゃない……京ちゃんも入れてあげればよかったかなー」 久「だったらまず二人きりの状況を作るわね」 まこ「異論無しじゃな」 和「最初はそれが目的でやってたんじゃないんですか?」 12月◇日 今日は新道寺の哩さんと姫子さん相手にネト麻をした この2人とやるときはスカイプで話したり顔を見たりしながらが多い やっぱり実際に相手の顔が見えるのがいいのだろうか ただ、今日の姫子さんは調子がよくなさそうだった なんか顔が赤くて少し呼吸が荒かった 途中やたら色っぽい声が聞こえたと思ったら画面が真っ暗になった 画面が回復すると哩さんに代わっていて、少し風邪っぽいとのことで交代して打った 哩さんも少し顔は赤かった。風邪でもうつったのか? 調子が悪いならやめるか聞いても続けるとのことだったので続けた ただ、名前を呼ぶと少し反応がなんというか色っぽいような気がした 結局勝てなかったが、2人は風邪とか大丈夫なのだろうか? 和「調子が悪くても勝てない、なかなかすごい人達ですね」 咲「そういえばお姉ちゃんがこの人達はすごいって言ってたっけ」 まこ「しかし風邪をおしてまで京太郎と打ちたかったのか」 久「須賀くんが看病してくれるってなら大人しく寝てもいいけどね」 優希「よし!今度風邪引くじぇ!!のどちゃん、風邪ってどうすれば引けるんだじょ!?」 4人(あ、無理だな) 12月▽日 ちょっとした買い物のために街をふらついていたら風越の池田さんに会った 少し話すと行先が同じだったのでしばらく話しながら一緒に歩いた 俺は手作りのお菓子の材料を、池田さんは妹のおやつのためだった なので、あれがいい、これが美味しいと話していると、待ちきれなかったのか池田さんの妹たちが来た 妹って三つ子かよ……しかもどれもはしゃぎまわるような年頃じゃねーか 俺のことをしきりに「彼氏ー?」「お姉ちゃんの恋人ー?」「愛人ー?」とか言ってきた。最後のはちょっと待てと言いたかった 池田さんも慌てて違うと言っていたが、聞く様子がなかったので今日だけ彼氏ということで大人しくなってもらった その後は妹3人を池田さん1人じゃしんどそうなので家まで送って、ついでにおやつに簡単なクッキーを作ってきた 妹3人にも好評だったし、池田さんにも感謝された さすがに3人は騒がしかったけど、たまにはいいだろう ただ、妹に今だに誤解されたままだと池田さんからメールがきた。どうすりゃ嘘だって信じてもらえるか…… 優希「池田ー!!何やってるんだじぇ!!」 和「優希、さんを付けなさい。でも今はいいです」 咲「へぇ……あの時もっと……」 久「さて、電話電話っと」 まこ「おう、どこにか知らんがやってやれ」 緋奈「お姉ちゃーん、彼氏はどうしたんだしー」 奈沙「恋人連れてくるしー。クッキー美味しかったしー」 城奈「はやく愛人呼ぶしー。3番目でいいしー」 華菜「だから違うって言ってるし!!後、城奈はどこでそんなの覚えたか教えるし!!」 華菜「でも彼氏……彼氏かぁ……悪くはないし……」プルルルル 華菜「電話?はいもしもし?」 貴子『池田ァ!!お前他校の男子に迷惑かけてるって何やってんだァ!!?』 華菜「ひいぃぃぃっ!!なんでコーチがそんなこと知ってるし!?」 貴子『池田ァ!!ちょっと話せやコラァァァ!!!』 12月■日 久しぶりの日記だ。旅行のことを一気に書こうと思う まさか冬休みじゃなくて、平日の金曜の夜から出るなんて予想もしてなかったわ 一応2泊3日だが、初日はほぼ移動だった 2日目は色々なとこを見て回ったが、昼に食った海鮮丼のインパクトで吹っ飛んだ 俺が今まで食ってた海鮮はなんだったんだ…… 夜、時間ができた時に由暉子に連絡をしてみるとその時間でも会えるということで、会うことになった 久しぶりに会った由暉子のおもちは相変わらずすばらだった インハイで有名になったからという理由で眼鏡も掛けていた。これもこれで可愛らしかった 夜中に会っていいのか聞いたが、夜景が綺麗だというのでその言葉を信じて由暉子に付いていった 道中、久しぶりに会ったので色々話した 秋の大会のことや、インハイが終わってからのこと、話題は尽きなかったけど、夜景が見れる場所に着くと、お互いに自然に黙った 予想を遥かに上回る綺麗さだった 何も言えない、それくらい綺麗な夜景を見れた 改めて由暉子にお礼を言った それからかなり寒かったし、遅くなる前にホテルに帰った 3日目、昼過ぎには帰るので、両親と別行動を取り、由暉子とお土産屋を見て回ることにした 地元に住んでいるだけあって、美味しい物や綺麗な物、ネタに走った物(先輩が詳しいらしい)、色々見れて楽しかった 途中、雪に足を取られ、転んでしまった。由暉子を押し倒す形で 非常に申し訳なかった。けど今だに手に残るおもちの感触が!! でもその後ちっこい由暉子を思いっきり倒してしまったので謝り倒した ただ、「別にいいのに……」とか呟いているように聞こえたのはなんだったのだろう? 帰りの時間が近くなると、名残惜しくなった。たった3日じゃ短すぎる 由暉子もそうだったのか、少し残念そうな顔をしていたので、つい頭を撫でてしまった また来る、とかいつになるか分からないのに言ったし、女の子の髪を簡単に撫でるなとも言うのに、少し悪いと思ったが、 由暉子は気にしていなかったのか「……楽しみにしときますからね?」と言って笑ってくれた その後、通りがかった人に頼んで2人で写真を取ってもらった 後で由暉子に送ると約束して別れた 移動は大変だったけど、良かったな、北海道 今度はゆっくりと見て回りたいもんだ 久「お土産が美味しかったのはこの娘がいたからなのね」 まこ「くっ、あのお土産のことを考えると素直に責められん、マジでイカ美味かったし」 優希「でも胸まで押し当てて、写真まで一緒に撮ってるのは許せんじぇ!!」 咲「だよね!!あの背であの胸だもんね!!和ちゃんもだけど酷いよね!!」 和「サラッと私まで巻き込まないでください!!一緒に写真とか純粋に羨ましいんですから!!」 12月◎日 今日は部活もなく、放課後に思いのほか時間があったので少し遠くの町まで来てみた 普段行かないから少し新鮮だと思っていると、鶴賀の津山さんと偶然会った 津山さんはこの辺りにはよく来るらしいので少し案内してもらった おすすめというクレープ屋に連れて行ってもらい、公園でのんびり食べた クレープは美味かったし、公園も静かで少し寒いが落ち着けるいいところだった 放課後なのでこれくらいしか案内できないと、津山さんは少し申し訳なさそうだったが、俺としては充分すぎるくらいだ ふと見た先にコンビニがあったので、お礼にとプロ麻雀せんべいを買って渡した 津山さんはまた申し訳なさそうにしていたが、出てきたカードを見た途端、すごく驚いていた なんでも、せんべい数箱にひとつと言われるレアカードだったらしい 普段のクールな感じはどこへ行ったのか、いきなり抱き着いて「ありがとう、大好き!!」と叫んでいた 少しすると周りの暖かい視線に気づいたのかぱっと離れてしまった その後は赤くなりながらも「……ありがとう」と言っていた 後で調べたら諭吉が飛ぶレベルのカードだったが、女の子に抱き着かれて「大好き!」だ 充分だ まこ「やるのぅ、鶴賀の新部長」 久「公衆の面前でってのは流石に私でも無理ね」 優希「むむむ、羨ましいじぇ」 咲「優希ちゃん割と同じようなことやってたよね?」 和「ですね。ダーリンとか言って」 優希「アレは……その、あの頃はまだそんなじゃなかったし……こう、意識したら恥ずかしくて……」 和「分かります、ちょっとしたことが恥ずかしくて」 久「そうねー。私なんて今までの扱いが……あ、やば、ちょっと泣きそう」 まこ「落ち着かんかい。気持ちは分からんでもないが」 咲「私なんて何言っても反応が冗談で済まされるから……」 まこ「……大体京太郎のせいじゃな」 12月☆日 今日は染谷先輩も竹井先輩も来なかったので1年生4人だけだった しばらく打ってたけどやっぱ勝てねぇ。いつかの時以来トップは遠い みんな大分上達したと言ってくれるし、2位にはなることもあるからそれは分かるが、同じ1年なのに負けてばっかなのは悔しい 俺もカンして嶺上開花すればいいのか?と言ったら咲が嬉しそうにしてたが、和が普通の嶺上開花の確率を教えてくれた 0.28%ってなんだオイ。咲はしゅんとしてた 速攻か?と言ったら優希が嬉しそうにしてたが、咲が優希みたいにできるか聞いてきた そういやこいつがいるからほとんど起家になれねぇや。優希はちょっとしょんぼりしてた やっぱりデジタルで手堅くいくか?と言ったら和が嬉しそうにしてたが、優希が和の数学の点数を教えてくれた 平均点くらいは取れるけど学年トップは無理だな。和はそんな難しくないとか言ってた。できる人間だから言えるんだよ 結局は地道にやってくしかないのかなー そういいながら牌を切ったらトリプルロンされた ちょっと泣いた こんなとこで運使わなくていいわ 久「なんていうか……運は悪くないわよね」 まこ「ある意味、な」 咲「やっぱり京ちゃんもあそこでカンしとけば……」 優希「いやいや、東場でリードを広げて逃げ切りを……」 和「そんなやり方よりもやはり確実なデジタル打ちで……」 久「1年生3人、須賀くんを自分色に染めようとしてるのバレバレだから」 まこ「そのネタはわしがやるべきじゃと思っとったんじゃがなー」 12月★日 ハギヨシさんとの約束で龍門渕家まで行った しかしタイミングが悪かったのか、ハギヨシさんが居なかったので少し待つことになった 適当に待っていると、純さんから呼ばれた なんでも高い棚の上の荷物が必要らしい 肩車するから乗れとか男前なこと言ってたが、さすがに年上とはいえ女の子に肩車してもらう訳にはいかなかったので、俺が肩車した 純さんは重いかもとか言ってたが、そこまで重くはなかった そうやって荷物を取った時に、衣さんと一さんが来た 衣さんは俺が純さんを肩車しているのを見て、次は自分もと言ってきた すぐに肩車してあげた。めっちゃ軽かったんだけどこの人マジで高校2年生? 衣さんを肩車していると、透華さんと智紀さんも来た 何を思ったか、衣さんが次は智紀さんの番とか言い出し、智紀さんも構わないといった感じで、智紀さんを肩車した 流石にスカートではなかったが、上を見たらおもちが!!下から見えるおもちが!!ありがとうございました 降ろすと、次は透華さんを肩車することになっていた。目立ちそうだから練習したいらしい 肩車すると、身長は智紀さんとそんなに変わらないはずなのに、かなり軽かった しばし考えて上を向くと、答えは見えていた。いや、見えないものだけど おもちの差か……とか考えていると一さんに蹴られた マジシャンって心まで読めるのか? 最後に一さんを肩車した。スカートのままで いやおかしいって。本人はなんで?みたいな顔してたけどおかしいから 純さんも笑いを堪えてないで止めてほしかった でも一さんはめちゃくちゃ軽かった 後、スカートだから直で触れる足と太ももの感触が素晴らしかった ありがとうございました ハギヨシさんはその後タイミングを計ったように帰ってきた 和「肩車ですか。最後にやってもらったのいつでしたっけ」 優希「よし、京太郎にやってもらおう」 久「……ストッキングはありかしら」 まこ「また何を考えとるか……」 咲「あ、そういえばこの前やってもらったっけ」 4人「…………」ジーッ 咲「あ……えっと、アレですよ?ほら、家の高いとこの電球換えたくて…」 久「須賀くんに適当な理由つけて肩車してもらいましょうか。咲以外」 咲「酷い!?」 12月▲日 今日は怜さんとスカイプしながらネト麻した 顔が横向きだったのでおかしいと思っていると、今竜華さんに膝枕してもらっているところらしい マジで膝枕しながらやってたのか……羨ましいけしからん 竜華さんはさすがに少し恥ずかしそうにしていた しかしネト麻しながら膝枕の感触を実況するのは卑怯だ!! 太ももの柔らかさが気になるわ!! 下から見上げたおもちについて語った時はつい振り込んでしまったじゃないか!! あのおもちの下からの映像をよこせ!! 結局ネト麻は散々だった 最後にギリギリまで竜華さんのスカートを捲った映像を見せてくれたので許した 次はおもちを頼むとこっそりメールしておこう まこ「安定の反応じゃな」 優希「そんなにおっぱいがいいかー!!私も欲しいー!!」 久「そうねぇ……無くはないと思っていたけど……これを見たらねぇ……」 咲「人って不平等だなって心の底から思いました」 和「こういう内容の度に私の胸を見るのはやめてくれませんか?無論揉むのも」 久「ちっ、見るだけしか言わなかったら揉んだのに」 12月◆日 今日家に帰ったら由暉子から手紙が届いていた メールや電話もするが、こういうのも悪くない、らしい。まぁ確かに手紙で文通ってのも嫌いじゃない 最近あったこと、この前行った場所のこと、また会える日を楽しみにしていること、色々書いてあった 最後に、封筒に写真が入っていた 少し早いクリスマスプレゼント(ハート)って書いてあった 何が入っているのかと思ったら写真だった 普通の制服姿の由暉子、インハイで着ていた衣装でポーズを取っている由暉子 それとコスプレしている写真もいくつかあった スク水とネコミミで『にゃん♪』って書いてあったり どこかで見たような虎柄ビキニだったり、チアガールの恰好で応援していたり、色々入っていた どれも可愛かった。いいプレゼントをありがとう、由暉子 最後に有珠山のみんなの集合写真が入っていた 裏に色々メッセージが書かれていたものだった でも、浮気すんなよ!ってあったのはなんだったんだ? 今度俺も手紙を送ろう ついでに文化祭の時の執事服の写真でも送ってやるかな 和「有珠山の……なんて攻めてくるんでしょう……」 久「可愛い顔してやるわね……」 まこ「コスプレ写真とは……確実に衣装提供者がいるな」 優希「強敵だじぇ……こうなったら私も写真を京太郎に!!」 咲「わ、私も……なんか、今更って言われそうだけど……」 久「今度みんなでコスプレして須賀くんのドッキリしてみる?」 和「いいですね。可愛らしい衣装なら大歓迎です」 まこ「メイド服はまかしとけ」 爽「ん?ユキー、写真落としたよ」 由暉子「あ!それは…」 誓子「あ!これこの前言ってたイケメンの!!しかも執事服じゃん!!」 成香「わ、素敵な方ですね……」 揺杏「ほほう……ユキ、これに似合うメイド服とかお嬢様っぽい服でも作る?」 由暉子「是非お願いします!!」 12月24日 今日は麻雀部のみんなで俺の部屋に集まってクリスマスパーティーをした といっても鍋とケーキがメインだった 鍋は前々から話していたもので、最終的にはみんなで食材を持ち寄ってからやることになった 優希が食材と別にタコスを持ってきていたこと以外、おおむね普通の鍋だった ケーキはハギヨシさんの協力もあり、なかなかのものが作れた 評判も良かったし、今度改めてお礼をしよう 適当に食べた後、プレゼント交換をやった 俺は、染谷先輩が持ってきたメイド服だった……どうしろと? 咲は優希が持ってきたう○い棒(タコス味)1000円分だった。照さんと分けると言ってたな 和は竹井先輩が持ってきたサイン入り藤田プロの生写真だった……微妙な顔するなよ和 優希は咲が持ってきたブックカバーとしおりとおすすめの小説のセットだった。読めよ? 染谷先輩は和が持ってきた猫?かなんかのぬいぐるみだった。優希がいつもつけてる奴だ。メイド服に付けようとか言ってた 竹井先輩は俺が持ってきた手編みのマフラーだった。ちょうど新しいマフラーが欲しかったと喜んでくれてなによりだ 結構楽しかったし、来年もこういう感じで楽しくやれたらいいな あ、でも彼女と2人でのクリスマスもいいよな……当然おもちは大き目で 和「そういえばあの時の写真どこにしまいましたっけ?」 まこ「おま、一応プロじゃぞ?大事にせえよ……」 咲「アレちょっとずつ食べてるけどまだ全然減らないんだよね……」 優希「私ならすぐなくなるじぇ」 久「そうよねー、楽しかったわー。そしてマフラーといい手袋といい、須賀くんの手作りはあったかいわー」 まこ「この……ドヤ顔がむかつくな」 和「全くです。しかし彼女と2人でクリスマス……言ってくれれば……」 優希「よし、来年は私をプレゼントだじぇ!」 咲「ず、ずるい!!じゃあ私も!!」 久「もう2人っきりじゃないじゃない。そうね……来年はクリスマス前に攻めようかしら」 まこ「ふむ、ねらい目か」 和「先輩方まで……負けられませんね」 12月▼日 うっかり部室に忘れ物をしてしまったので休みの今日取りに行った 流石に日記を部室に置きっぱなしにはできないな 明日大掃除だって部長が言ってたから、ついつい気になるところを掃除してしまった 棚の掃除と中身の確認と消耗品の補充はやった 窓ふきは昨日終わらせたし、倉庫の片付けも先週道具を取りに行く時についでに整理までして使えそうになかったりいらないものを廃品回収に出した 床のワックスがけとベッドの掃除やシーツの洗濯もやったし、椅子の掃除とチェックと机の掃除もやった 綺麗にするのは嫌いじゃないから、ついつい熱が入ってやってしまった まぁ、明日すぐに終わらせられるしいいか そうだ、明日のために軽くつまめるものでも作って冷蔵庫に入れとくか 咲「あ、昨日の日付……」 久「ベッドや机までやってたのね……」 まこ「そーいや去年からギシギシいっとった椅子が普通に座り心地良くなっとるな……」 和「パソコンのキーボードも埃ひとつないですよ……」 優希「あ、冷蔵庫にタコス……」 5人「…………」 久「結局全部読んだけど……須賀くんがすごいってことを改めて知ったわね」 まこ「つーか途中から色々完璧すぎるぞ。しょっちゅう女の連絡先が増えるとこ以外」 和「一体何人の女の子の連絡先を知れば満足するのでしょうか」 優希「これからも増えるにタコス3つだじぇ」 咲「やめようよ、増えないに賭ける人いないって」 久「全く須賀くんは…」プルルルルル 久「あ、はいもしもし?」 京太郎『あ、竹井先輩?今大丈夫ですか?』 久「す、須賀くん!?どうしたの?」 京太郎『いやー、酷いですよ。龍門渕の人達、年末だからって旅行に行ってていないじゃないですかー』 久「あ、あー……そうだったわね」 まこ「とっさに出たことじゃからのぅ」 優希「バレるか?」 和「竹井先輩にそれはないでしょう。なんとか誤魔化しますよ」 咲「だね」 久「ご、ごめんなさいね。何かお詫びでも用意しておくから、帰ってきてくれる?」 京太郎『はい、ハギヨシさんがわざわざ送ってくれるってことで、もう少しで帰ってこれそうです』 久「分かったわ。それじゃあ、後でね」ピッ まこ「帰ってくるんか」 久「そうね……とりあえずこの日記は今のうちに戻しておきましょうか」 優希「異議なーし」 和「ちょっと悪い気もしますけど……」 咲「うーん……勝手に読んじゃったしなぁ……」 久「黙っとけばバレないわよ。お詫びに和がメイド服でお出迎えでもすればいいわ」 和「私!?」 まこ「おっとここに露出度高めのメイド服が」 和「準備万端ですか!?」 優希「これは私達も負けられないじぇ。染谷先輩、私の分も頼むじぇ!」 咲「じゃ、じゃあ私も……」 まこ「あいよ。つーかもういっそ全員メイドでお帰りなさいませってやるか?」 久「それいいわね。大掃除のお礼も兼ねて、みんなでご奉仕といきますか」 咲「じゃあ早く着替えないと……制服は、ここに置いとこ」 和「もう……あ、でもこれ可愛い」 優希「この服のどちゃんサイズだな。おっぱいが」 久「んー……少し大きいかしら?」 まこ「ふむ、ちょっと脱いでみ。わしの着てみるか?」 咲「えっと……私が着たのこれだっけ」 和「咲さんも優希も脱いでから服探さないでください……それは私のですって」 ガチャッ 京太郎「うーっす。須賀京太郎、ただいま戻りま…」 5人「……あ」全員下着姿 京太郎「…………ありがとうございまぐはぁっ!?」 咲「京ちゃんのバカー!!」 優希「へ、へんたーい!!」 和「ノックぐらいしてください!!」 まこ「着替え中じゃ!!」 久「い、いきなりは駄目よ!!」 12月Я日 大掃除中にいきなり竹井先輩に鶴賀に行けと言われた 別に構わないけど、後から龍門渕に行けとなったり、結局間違いだったりとちょっと酷かった でも、部室に戻ると全員が着替え中なのか下着姿だった はっきりと見て、ついついありがとうございますと言ってしまったが、言い終わる前に鞄とか投げつけられた 結局その後また軽い掃除をすることになったが、全員の下着姿が見れたんだ。問題ない いいもの見れたし、明日からも、来年も頑張ろう! とりあえず、おもちの大きい彼女が欲しい!! カンッ!!
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【インターハイ2日目】 竜華(眠れへん……) 京太郎(眠れねぇ……) 京太郎「ふぁぁあ」 咏「お、眠そうだねぃ」 京太郎「まあちょっとな」 京太郎「そうだ、咏、特訓しようぜ」 咏「いいけど、あんまり無理すんなよな」 京太郎「わかってるって」 京太郎「すぅ……」 咏「ロン、48000」 京太郎「はっ!」 京太郎「あれ、いつの間に飛ばされてたんだ?」 京太郎「昼飯、どうしよ」 京太郎「で、どこ行く?」 咏「うーん、そうだねぃ」 店員「ただいまスシロー全品100円セールを行っておりまーす」 咏「あれでいいんじゃね、知らんけど」 京太郎「寿司か……」 京太郎「金、持つかな……」 京太郎「咏って意外と食べるんだな」 咏「前も一緒に朝飯食ったろ」 京太郎「あのときは咏がへこんでたからあんまり食べてなかったような気が」 咏「そういえば裸見られたんだっけねぃ」 京太郎「あれは本当にすまなかった」 咏「いいよ、昔のことなんて」 咏「さ、食い終わったしどっか行こうぜ」 京太郎「おう!」 京太郎「三枚は少なかったかな?」 京太郎「午後はどうしようかな」 京太郎「一応宿舎に戻ってきたけど……」 京太郎「そうだ!遊びに行こう!」 京太郎「でも一人は寂しいから」 ――――――――――――――― 京太郎「竜華さん、怜さん遊びに行きましょう!」 怜「ええけど、遠出するのは嫌やな」 竜華「何する?」 京太郎「人生ゲームしましょう!」 怜「ボードは?」 京太郎「郁乃さんから借りてきました!」 竜華「3人だけでやるん?」 京太郎「もちろんじゃないですか!」 竜怜「「はぁ……」」 京太郎「あ、そうだ」 京太郎「1位の人が2位の人に1つ命令をして」 京太郎「1位の人と2位の人が1つずつ3位の人に命令するって言うのはどうですか?」 怜「ま、私の楽勝やな」 竜華「怜、あれ使ったらダメやから」 怜「えっ」 怜「私の勝ちやな」ドヤ 京太郎「まさかカジノで全勝するとは……」 竜華「ズルい!ズルいで怜!」 怜「勝った私が正義やもーん」 怜「ほな、命令タイムや」 怜「まずは京くんやな」 京太郎「な、何をすれば?」 怜「うーん……」 怜「膝枕」ボソッ 怜「膝枕よろしく」 京太郎「そんなのでいいんですか?」 怜「ええんや、よっと」 竜華「京くん……」ジトッ 京太郎「うっ、すみません」 竜華「何しとんの!膝枕いうたら頭なでなでもするんや!」 京太郎「そんなことだったんですか!?」 怜「京くん早く」グイグイ 京太郎「わかりましたよ」ナデナデ 怜「えへへ」 怜「少し硬いけど、アリやな」 竜華「で、ウチは?」 怜「そうやな……」 怜「私の耳を甘噛みしてもらおか」 怜「出来なかったら昨日のことバラすで」 京太郎「昨日のこと?」ナデナデ 怜「2人で仲良く混浴しとったこと」 竜華「なんで怜がそれを!?」 怜「そらわかるやろ、京くんの靴はあるのにどこにもいない」 怜「シャワー浴びとるとき、竜華はいつも鼻歌歌っとんのにやけに静か」 怜「今の反応からして私の推理は当たっとったみたいやな」 怜「さあ、どうする?」 竜華「ど、どうしよ」ボソボソ 京太郎「ヤっちゃえばいいんじゃないですか?」ボソボソ 竜華「でも、怜の耳なんて……///」ボソボソ 京太郎「あのことがみんなにバレたらどうなると思いますか?」ボソボソ 竜華「ぅぅ……」 竜華「わかった、やったる!」 竜華「いくで、怜」カプッ 竜華「ほ、ほうふぁ?」ハムハム 怜「く、くすぐったいからしゃべらんといて」 竜華(怜、いい匂いするなぁ……せや) 竜華(このくらい、ええやろ)ペロッ 怜「あっ、りゅ、竜華何を」 竜華(おいしいわぁ)レロレロ 怜「や、やめて……」 竜華(怜の首……) 竜華「……ぷはっ」 竜華「いただきまーす」 怜「んんっ!りゅ、りゅうかぁ……」 竜華(怜の首、白くて、やわらかくて、スベスベしとって)レロレロ 竜華(最高やぁ……)レロレロ 京太郎(静まってろ我が息子!いくら目の前でやられてるからといって焦っちゃいかん!) 怜「すぅ……」 京太郎「怜さん、寝てしまったみたいですね」 竜華「満足満足」 京太郎「それで、俺からの命令なんですけど」 竜華「わ、忘れとった……」 京太郎「腕枕させてください」 竜華「う、腕枕!?」 京太郎「はい、どうぞ」 竜華「う、うん……」 竜華(は、恥ずかしい!) 竜華(京くんと一緒に寝とるってだけでも恥ずかしいのに、腕枕て) 竜華(京くんも恥ずかしがってるんやろな)チラッ 京太郎「ぐぅ……」 竜華(寝とるんかい!) 竜華(全く、京くんは全く!) 怜「すぅ……」 京太郎「んぅ……」 竜華(ウチも寝よ) 京太郎「う、腕が動かねェ……」 京太郎「もう夜か」 京太郎「清澄……咲とモモのところは勝ったのかな」 京太郎「外食してくるか」 京太郎「昨日は宿舎ですませたんだよな」 竜華「……ん、京くんどこ行くん?」 京太郎「少し外へ」 竜華「そか、行ってらっしゃい」 京太郎「またまた来たぜ財布の味方サイゼリヤ!」 竜華「いっつも来とるん?」 京太郎「はい、いつもは相席なんですけど」 京太郎「今日は違うようです」 竜華「……あれ、ここ料理が残っとるけど」 桃子「きょ、京太郎!」 竜華「うわっ!」 京太郎「なんだ、モモか」 桃子「それはこっちの台詞っすよ」 桃子「その人は一体誰っすか?」 京太郎「この人は千里山の清水谷竜華さん」 桃子「ああ、個人戦の人っすか」 桃子「デートでもしてるんっすか?」 竜華「ち、ちゃいます!」 竜華「京くん、この子は?」 京太郎「俺の幼馴染の東横桃子っていうんですよ」 京太郎「清澄の部員です」 桃子「まさか京太郎が彼女を作ってたなんて意外だったっす」 桃子「あとで咲にも報告っすね」 京太郎「いや、恋人とかじゃないから」 メニュー 東北風グラタン 関東風ドリア 中部風カルボナーラ 関西風タコのカルパッチョ 九州風ハンバーグ 京太郎「それで、清澄はどうだったんだ?」 桃子「中堅戦で部長が飛ばして終わりっすね」 京太郎「モモたちがBブロックで俺たちはAブロック」 桃子「戦えるとしたら決勝で、っすね」 京太郎「おう、絶対負けんなよ」 桃子「そっちこそ」 竜華「2人とも仲ええなあ」 京太郎「怜さんと竜華さんみたいなものですよ」 桃子「そっちも十分仲良さそうっすけどね」 【2日目】終了 【インターハイ 3日目】 京太郎「明後日がとうとう初戦か」 京太郎「今日の試合で勝ったところと当たるんだよな」 京太郎「気にせず麻雀するか」 京太郎「ここが対局室か」 郁乃「お~京太郎くんええところに来たな~」 郁乃「ここで打たへん?」 京太郎「いいですけど、他の面子は?」 郁乃「咏ちゃんとエイちゃんと憩ちゃんやで~」 京太郎「郁乃さんは打たないんですか?」 郁乃「善野ちゃんと試合見に行くからな~」 郁乃「ほなよろしく~」 京太郎「勝手な人だな……さて」 京太郎「始めましょうか」 京太郎(北大阪地区予選、最高火力の咏) 京太郎(和了率全国一のエイスリンさん) 京太郎(そして昨年の個人戦2位の憩さん) 京太郎(相手にとって不足なし!) 京太郎(ってか凄すぎるだろこのチーム) 咏「うっし!」 エイスリン(テンパイ!) 京太郎(普通に負けそうな気がする) 憩(この2人は厄介やさかい) 憩(ちょっと様子見や) 咏「ロン!12000!」 東2局 京太郎 25000 親 エイスリン 13000 咏 37000 憩 25000 エイスリン「ウウッ……」 カキカキ 咏(ふっふーん、次は三倍満いっとくかねぃ)トン エイスリン「ロン、12000!」 エイスリン「フリダシ!」 東2局1本場 京太郎 25000 親 エイスリン 25000 咏 25000 憩 25000 憩(エイスリンさんはやっぱ凄いなぁ、でも)トン エイスリン「フフフ、ロン!」 憩(これで打ち止めや) 【白衣の護り】発動! 咏「お、それって」 エイスリン「24300!」 憩「……え!?」 東2局2本場 京太郎 25000 親 エイスリン 49300 咏 25000 憩 700 憩(聴牌……ここが使いどころやな) 憩(来て!) 【孔穿つ閃光】発動! 憩「よっと」スチャ 憩(なるほど、今回はこれか) 憩(点数少ないんやけどなぁ) 憩「カンや!」 憩「嶺上ツモ、500・700」 東3局 京太郎 24500 エイスリン 48600 親 咏 24500 憩 2400 京太郎(あれ、か……) エイスリン(カケナイ) 咏(一向聴までは来てみたけど……) 憩「ツモ、1300・2600!」 憩(この3人、きっついわぁ) オーラス 京太郎 23200 エイスリン 47300 咏 21900 親 憩 7600 憩(2位浮上には最低でも跳満) 憩(一か八か)ピキーン 【孔穿つ閃光】発動! 憩(ダメや、次にかけよか) 憩(これで、最後……) 憩(今さらか……) 憩「海底ツモ、2000オール!」 オーラス1本場 京太郎 21200 エイスリン 45300 咏 19900 親 憩 13600 京太郎(ううむ、6400、点棒付けて6700) 京太郎(まくれないか……) 京太郎(でも咏や憩さんに和了られるよりはいいか) 京太郎「ロン!6700!」 終局 エイスリン 45300 京太郎 27900 咏 19900 憩 6900 京太郎「2位か、まああの面子相手によくやったよ」 京太郎「ん?天下一品?」 京太郎「確か大阪にもあったな、食べてみるか」 京太郎「そういえば昨日までは誰かと昼食べてたんだよな」 京太郎「久しぶりのぼっちか……」 京太郎「対策をしよう!」 京太郎「初戦の相手は……」 京太郎「埼玉代表の越谷高校、兵庫代表の剣谷高校、奈良代表の阿知賀女子」 京太郎「阿知賀は松実さんたちのいるところだっけな」 京太郎「対策は俺に任せろー」 京太郎「剣谷高校……何か感じるな、ここの対策をするか」 京太郎「持ってきてよかったパソコン、あってよかったネット環境」 京太郎「さてと、一応全部見てみるか」 ――――――――――――――――― 京太郎「目を見張るべきは副将戦の人、森垣さんか」 京太郎「このおもちはなかなかのなかなかだな」フム 京太郎「よし、対策開始!」 京太郎「森垣友香、剣谷高校一年生」 京太郎「帰国子女のおもちもち、っと」 京太郎「手の速さと高火力が目立つな」 京太郎「でも咏には劣るか?」 京太郎「捨て牌のくせ、組み方、よし」 京太郎「取りあえずレポート完成、憩さんにメールしておくか」 京太郎「対策は誰かと一緒に立てるのもありかもな」 京太郎「船久保さんとか霞さんとか、後は郁乃さんも良い対策を立ててくれそうだ」 夜 京太郎「霞さんにお願いしてみるか」 京太郎『対戦校の対策を立てたいのですが、手伝ってくれませんか?』 京太郎「こんな感じかな」ポチッ 竜華「京くん何しとるん?」 京太郎「ちょっとメールを」 竜華「じゃあ今風呂入らへんの?」 京太郎「はい、先いいですよ」 竜華「ほな入らせてもらうわー」 京太郎「竜華さんの入浴……」ゴクリ ヴーッヴーッ 京太郎「返ってきた」 霞『別にいいけど、いつやるの?』 京太郎「うわ、それを忘れてたか……どうしよ」 京太郎「今からは無理だし、明日の夜もな」 京太郎「午前だな、よし」 京太郎『明日の午前9時に対局室で会いましょう』 霞『了解よ、おやすみ』 霞『P.S.竜華ちゃんに手を出したらいくら京太郎くんでも』 霞『”容赦”しないから』 京太郎「なんでただのメールで」ガクガク 京太郎「こんなに怖いと感じるんだ」ガクガク 竜華「お風呂あがったで、京くんどうぞ」 京太郎「はい……」カタカタ 【3日目終了】 【インターハイ 4日目】 京太郎「ふぁぁ、今は……7時か」 竜華「ん……ときぃ……」ギュッ 京太郎「」 京太郎「竜華さんのおもちは離れがたかったけど、約束は守らないと」 京太郎「おはようございます!」 霞「あら、早いのね」 京太郎「時間ピッタリなんですが」 霞「京太郎くんのことだから1時間くらい遅れるかと」 京太郎「評価低すぎじゃないですか?」 霞「それで、誰の対策をするのかしら」 京太郎「松実宥さんにしようかと」 霞「ああ、宥ちゃんね。わかったわ」 霞「これが牌譜よ、あと一回戦の映像」 京太郎「誰でも郁乃さんなら大丈夫だと思いますが、一応」 霞「それで、どう思う?」 京太郎「混一色、清一色が多いですね」 霞「そうね、宥ちゃんはどうやら中や萬子が多く集まるようね」 京太郎「そんなことがあるんですか?」 霞「この牌譜と映像が証拠ね」 霞「それに、そんなオカルトはあり得るわ」 霞「私と対局するとき、急に一つの色の牌が来なくなるときとかなかった?」 京太郎「そんな、まさか……」 霞「このインターハイにはそんな子が何人もいるの」 霞「剣谷や越谷には少ないようだけれどね」 京太郎「オカルト、か」 京太郎「咲の嶺上も、モモのステルスも」 京太郎「麻雀とはなんなのか」 京太郎「そば屋に来てみたぞ」 京太郎「夏だからな、涼しいものを食べたい」 京太郎「ざるそばでいいよな」 京太郎「涼んだところで、午後はどうするかな」 京太郎「街に行こう」 京太郎「どこに行くかな」 京太郎「明治神宮に来てみたぞ」 京太郎「ん、あれは……」 哩「あの縄……縛られたかぁ」 姫子「鳥居に吊るされれば尚更よかとです」 哩「おお、流石は姫子」 京太郎「どんな話してるんですか」 哩「君は須賀君やなか!三倍満の!」 姫子「部長よく覚えとるとですね」 哩「あの三倍満は気持ち良かった」ゾクゾク 京太郎(この人たちがよくわからない) 京太郎「お2人は何をしにここへ?」 哩「神頼み」 姫子「インターハイ優勝できるようにってお願いしに来たとです」 京太郎「新道寺はAブロックでしたよね」 哩「須賀君のおる三箇牧もだろ?」 京太郎「なんで知ってるんですか?」 哩「あの後福岡に帰ってから調べたけん、北大阪の男子個人戦1位やって」 哩「須賀君、頼む!また私に打ちこんで!あの大きか直撃!」ドゲザ 姫子「私もお願いします!」ドゲザ 京太郎「ちょ、お2人とも立ってください!みんな見てますよ!」 哩「……」チラッ 姫子「……」チラッ 哩姫「「それもアリ!」」ドゲザー 京太郎「いやナシだよ!」 京太郎「あの2人は調子狂うな、ほんと」 京太郎「ただいまですー」 竜華「お帰りー」 怜「お帰りー」 京太郎「あれ、怜さん来たんですか」 竜華「今日は怜も一緒に寝るんやで」 京太郎「ああ、そうですか」 京太郎「じゃあお菓子でも食べましょうか……って」 京太郎「は!?」 京太郎「じゃあトッポでも食べますか」 竜華「支点、力点、作用点!やな」 京太郎「それはポッキーです」 竜華「うまいっ!」 怜「テーレッテレー」 京太郎「それもうチョコ菓子じゃありませんよ」 怜「いやーでも明日が三箇牧の初戦かー」 竜華「ウチらに勝ったんやから負けたら許さへんで」 京太郎「じゃあ俺はお2人にあんなことやこんなことをされるんですか」 怜「せやな、決めとかなあかんな」 竜華「あ、あんなことやこんなこと……///」 怜「京くんも頑張ってな、最後まで元気たっぷり、そう――――」 怜「このトッポのように!」ドヤァ 竜華「あんまし上手ないな」 京太郎「トッポはこんなに美味いのに」 怜「……」ジトッ 竜華「……」ジトッ 京太郎「すみませんでしたぁっ!」 【4日目】終了 【インターハイ 5日目】 京太郎「とうとう初戦か、気合入れないとな!」 京太郎「試合は10時からで、今は7時」 京太郎「なんかやるか」 京太郎「もう会場に行くか」 ――――――――――――― 京太郎「ここが三箇牧の控室だな」 京太郎「お菓子と、飲み物と」 京太郎「よし、これで準備万端だ!」 インターハイ女子団体戦Aブロック2回戦――――― 熱き戦いが今――――― 始まるッ! えり「さあ、インターハイもついに5日目、今日から二回戦が始まります」 えり「本日戦う8校のうち、準決勝進出を果たすのは4校」 えり「二回戦第二試合の各選手が対局室に向かいます」 えり「過去4回の出場は全て初戦敗退、今年ついに悲願の二回戦進出を果たしました埼玉県代表越谷女子、先鋒の新井ソフィア」 えり「全国屈指の激戦区兵庫県を勝ち抜き初戦では群馬と茨城を圧倒した劔谷高校からは、椿野美幸」 えり「そして奈良県代表、阿知賀女子学院、10年ぶり二度目の出場。先鋒は松実玄」 えり「前回出場時のエース選手赤土晴絵が監督を務めています。10年前はベスト8までいきました」 えり「そしてこの二回戦からついに登場するシード校は」 えり「過去34回出場、激戦区北大阪を連続で制していた千里山女子!!」 えり「―――を倒し、異例のシード権を獲得した、三箇牧高校!」 えり「先鋒を務めるのは、言わずと知れた昨年の女子個人戦チャンピオン」 えり「宮永照」 ―――――――――――――― 京太郎「ついに来ましたね!」 照「うん」 憩「ってまだ行ってなかったんかいな」 照「もう行くから、あと3分」 京太郎「それ絶対行かないパターンのやつでしょ」 照「…………」 玄(この人が、宮永照!) 美幸(せっかくここまで来れたのにこの人と当たるなんてやだよ、もー) ソフィア(どうやって勝てばいいんだ?) 照(他の人たちの目が怖い) 開局 親 宮永照 100000 ソフィア 100000 美幸 100000 玄 100000 ソフィア(チャンピオンは東1局で和了ることは少ない) ソフィア(今のうちに速攻でリードする!) ソフィア(って言ってもドラが無いから打点ひっくいな……) 玄(ドラはあるのに……)トン ソフィア(相手はチャンピオンなんだから、1000でも儲けもんだよな) ソフィア「ロン、1000」 照「………」 美幸「っ!」 玄「!?」 照(越谷は速攻型、劔谷はどちらかといえば防御) 照(阿知賀は……なんだこれ) 照(手強そうなのは阿知賀だな) 東2局 宮永照 99000 親 ソフィア 101000 美幸 100000 玄 100000 照(阿知賀はドラを捨てられない……) 照(試してみるか) えり「ここで宮永選手、三面張を取らず間張で聴牌」 玄(いきなり点取られちゃったよぉ……)トン 照「ロン、1000」 玄「はい……」 えり「今のはおかしな手順でしたね」 良子「宮永は待ちを悪い方にとってテンパイ、松実はドラを切らずに他の牌を切って振り込んだ、という手順のことですか?」 えり「はい、不思議というか、何というか」 良子「おそらく松実は何らかの縛りを受けている、今までの牌譜からはそのような傾向が見られる」 えり「縛り、ですか」 東3局 宮永照 101000 ソフィア 101000 親 美幸 100000 玄 98000 照(今日はエイスリンさんまで回るといいな……) 照(阿知賀の人、テンパイしてない) 照(よし) 照「ロン、2000」 玄(ま、またなのぉ……) 玄(でも、赤土先生に教えてもらった) 玄(宮永さんには、弱点があるって) 玄(まだまだ!) 東4局 宮永照 103000 ソフィア 101000 美幸 100000 親 玄 96000 京太郎「全然ドラが来ませんね」 憩「あの松実玄ちゃんに全部持っていかれとるみたいやな」 咏「あんなの相手にしたくないねぃ」 エイスリン「テル、ツライ?」 郁乃「せやな~ドラ無いと打点上げづらいからな~」 照「ロン、3900」 照(なんだっけ、この人の名前) 照(確か……新井ケフィアだっけ) ソフィア(いいえ、ソフィアです) 南1局 親 宮永照 106900 ソフィア 97100 美幸 100000 玄 96000 照(親、後ろにどんな人がいるか分からないし) 照(なるべく稼いどかないと) 照(平たくしたいけど……) 玄(うぅ……) 照(何でこの子がいつもアガリ牌持ってるんだろう) 照「ロン、7800」 南1局1本場 親 宮永照 114700 ソフィア 97100 美幸 100000 玄 88200 穏乃「玄さん大丈夫かな」 憧「こんなのもう制約とか関係無しに運が悪いとしか言えない」 宥「まだ、大丈夫だよ」 照「ロン、9900」 ソフィア「はい」 美幸(テンパイできてるのに、やだこれもー) 照(越谷の人、歌上手そうだな……) 南1局2本場 親 宮永照 124600 ソフィア 87200 美幸 100000 玄 88200 えり「流石はチャンピオン、今のところ5連続和了」 良子「阿知賀の松実に縛りがあるとすれば、宮永にも縛りはある」 えり「どういうことでしょうか?」 良子「彼女は和了る度に打点を上げている、例えばこの試合」 えり「ここまでの打点は1000-2000-3900-7800-9600ですね」 良子「次は少なくとも11600以上と予想できる、彼女はこれを毎試合行っているわけだ」 良子「わざわざ高目を見逃してロウな和了をしたり、これも一種の制約と考えられる」 良子「それがトゥルーならば、そろそろガタが出てくるはず」 えり「松実玄、ですか」 照「リーチ」 美幸(早すぎるよもー) ソフィア(安牌がさっぱりだ、クソッ)トン 照「ロン、12600」 南1局3本場 親 宮永照 137200 ソフィア 74600 美幸 100000 玄 88200 照(次は跳満、きついな) 照(阿知賀、おそらく次にまた戦うかも) 照(ドラを使わずにってすごい制限プレイ) 美幸(ずっと和了れないじゃんもー) ソフィア(抉られてんな……) 玄(全然テンパイできない……どうしよぉ、お姉ちゃん) 照「ロン」 玄「うっ」 照「18900」 ソフィア(そろそろ止めないと!) 美幸(でもどうやって……) 南1局4本場 親 宮永照 156100 ソフィア 78500 美幸 100000 玄 65400 同コンマのため、流局 南1局5本場 親 宮永照 157600 ソフィア 77000 美幸 98500 玄 66900 照(流れた……) 照(阿知賀がいい感じに止めてくれるかと思ったけど、まだ続けなくちゃなの) 照(はぁ……) 照「ロン、3000」 南1局6本場 親 宮永照 160600 ソフィア 77000 美幸 95500 玄 66900 えり「チャンピオン宮永止まらない!」 えり「流局してもなお攻め続けます!」 良子「流局で親が流れれば楽だったのだが、これではもうどうなるかわからないな」 照「ツモ、1600オール」 南1局7本場 親 宮永照 165400 ソフィア 75400 美幸 93900 玄 65300 照「ツモ、2000オール」 京太郎「これ、地区予選のときより酷くありません?」 郁乃「私に回ってくるかが不安やな~」 エイスリン「マタデバンナシ?」 憩「いやいや、流石に照ちゃんでもわかっとるやろ」 咏「そうだといいんだけどねぃ……」 南1局8本場 親 宮永照 171400 ソフィア 73400 美幸 91900 玄 63300 照「ロン、10200」 玄「はい……」 玄(まだ、みんなの点棒を守らなきゃ!) ソフィア(これがチャンピオン……敵うわけがないんだ) ソフィア(あははははははははははははは) 美幸(このまま友香ちゃんまで行くかな……) 照(いつまで続くんだこれ) 南1局9本場 親 宮永照 181600 ソフィア 73400 美幸 91900 玄 53100 照(次は9600辺り……阿知賀はカンドラとか裏も集めるのかな) 照「カン」 照「リーチ」 照(カンドラも河に無しって……) 照(じゃあ裏は……) 照「ロン、12300」 照(裏は、っと) 照(無いな……) 南1局10本場 親 宮永照 193900 ソフィア 61100 美幸 91900 玄 53100 照(10本場か、計算楽でいいな) 美幸(あと少しで届きそうなのにー!) ソフィア(次和了って20万点っておかしいだろ……) 照「ツモ、5000オール」 南1局11本場 親 宮永照 208900 ソフィア 56100 美幸 86900 玄 48100 美幸(チャンピオンを止める方法……!) 美幸「ポン!」 美幸「ポン!」 照(この人……) 美幸「まだまだあきらめないよーもー!」 美幸「ロン!1000の11本場、11!?」 美幸「11本場は4100!」 玄「はい……」 ワァァァァ えり「ついに宮永照の連荘が止まりました!」 えり「その長さ11本場!止めたのは劔谷高校椿野美幸です!」 郁乃「凄い歓声やな~」 京太郎「なんか悪役みたいですよね」 南2局 宮永照 208900 親 ソフィア 56100 美幸 91200 玄 43800 照(やっと終わったか……) 照「ロン、1000」 南3局 宮永照 209900 ソフィア 55100 親 美幸 91200 玄 43800 玄(劔谷の人が止めてくれた……この人は諦めてないんだ) 玄(私も、諦めない!もう振り込まないよ!) 照「ロン、2000」 ソフィア「はい……」 玄(よし!)フンス オーラス 宮永照 211900 ソフィア 53100 美幸 91200 親 玄 43800 ソフィア(後半ずっと私しか振り込んでないぞ……) ソフィア(あれ、後半長くね?どっから後半?) 照「ロン、3900」 えり「先鋒戦ついに決着ー!」 えり「三箇牧の先鋒宮永照の連続和了が他校を圧倒!2位とは12万点差をつけています!」 えり「劔谷高校は難を逃れ現在2位」 えり「越谷女子と阿知賀は拮抗状態となっています」 先鋒戦終了 三箇牧 215800 (+115800) 越谷女子 49200 (-50800) 劔谷 91200 (-8800) 阿知賀 43800 (-56200) 照「お疲れ様でした」 玄「ありがとうございましたぁ……」 美幸「おつかれっした、もー」 ソフィア「しんどいわー」 京太郎「ようやく、ですね」 郁乃「ほな行ってくるな~」 郁乃「なんとか飛ばさないように頑張るわ~」 咏「よろしく頼むねぃ」 京太郎「さて、俺も少し出るか」 京太郎「ふいー出た出た、照の試合長かったからなー」 良子「お、須賀くんじゃないか」 京太郎「あ、戒能さん」 京太郎「解説よかったですよ、わかりやすくて」 良子「そ、そうか、少し自信が無かったんだが……良かったか」 良子「センキュー、須賀くん」 良子「まだまだ頑張ってみるよ」 京太郎「早く終わっちゃいそうですけどね」 良子「そうだ!聞いてくれ!」 京太郎「な、なんですか」 良子「針生アナと連絡先を交換したぞ!」 京太郎「本当ですか!おめでとうございます!」 良子「リアリー感無量だ!」 ピンポーン 「間もなく次鋒戦が開始します」 「各選手は対局室にお集まりください」 ピンポンパンポーン 良子「おっと、もう行かなくてはいけないようだ」 良子「グッバイ」 京太郎「はい、頑張ってくださいね!」 良子「オフコースだ!」 ―――――――――――――― 宥(玄ちゃんの取られた点棒、お姉ちゃんが取り返すからね)ギュッ 郁乃「夏にマフラーか~変わっとるな~」 宥(この人が、赤阪さん……) えり「解説は引き続き戒能プロ、実況は私、針生が務めます」 えり「場決めも終わったところで、次鋒戦、開始です」 東1局 親 郁乃 215800 宥 43800 澄子 91200 花子 49200 花子(テンパイ来たか!) 花子「うっし、勝負!」 宥(テンパイできないよぉ……玄ちゃんもこんな感じだったのかな……) 郁乃(松実ちゃんはたしか白糸台行ったときにおったな~) 郁乃(まあ、あっちは一回も会っとらんから憶えとらんみたいやけどな~) 花子「ツモ、1600・3200!」 東2局 郁乃 212600 親 宥 42200 澄子 89600 花子 55600 花子「このまま!リーチだ!」 郁乃(越谷の子の次は阿知賀の子やな~) 郁乃(そういえば阿知賀っていうと……) 宥(テンパイできたぁ~) 宥(赤土先生のアドバイスを守って稼がないと) 澄子(なんだか調子悪いですね……) 澄子(先輩が守ってくれた点棒、私が増やしますよ)トン 花子「ロン、5200」 東3局 郁乃 212600 宥 42200 親 澄子 84400 花子 60800 宥(玄ちゃん……) 宥「リ、リーチ」 宥(私、頑張る) 郁乃(今度は松実ちゃんの番やで~) 郁乃(京太郎くんが言うには萬子と中が来やすい、やったっけ) 郁乃(姉妹揃っておもろいな~) 花子(三箇牧と劔谷はオリたか……) 花子(でもこの点差、まだまだ勝負!) 澄子(テンパイできない……もう嫌ですよぉ) 宥「ツ、ツモです!」 澄子(い、一発……親被り) 澄子(でも、役によっては!) 宥「8000・16000」 宥「九蓮宝燈…です」 澄子「」 東4局 郁乃 204600 宥 74200 澄子 68400 親 花子 52800 宥(玄ちゃん……できたよ)ギュッ 穏乃「宥さん凄い!」 憧「でも九蓮宝燈和了ったからテンパイできてないみたいだね」 灼「死なないといいけど」 玄「お姉ちゃあああん」ウワーン 晴絵(役満……流石は妹、と言ったところか) 晴絵(赤阪……) 澄子(役満親被りとか……ありえないでしょ) 澄子(私も頑張りますよ) 澄子「ツモ、1600・3200」 南1局 親 郁乃 203000 宥 72600 澄子 74800 花子 49600 えり「前々局、九蓮宝燈わ和了した松実宥またもやノーテン」 えり「そして三箇牧の赤阪郁代の単独テンパイです」 えり「彼女の過去の牌譜を見ると、役満を多く和了るようですね」 良子「それだけじゃない、彼女の入った卓では必ず役満を和了る者が出る」 良子「それが偶然なのか、彼女の特性なのかはわからない」 えり「そんな卓には入りたくないですよ……」 郁乃(一回も和了っとらんのは少しアレやから~) 郁乃「ツモ、3200オールやで~」 南1局1本場 親 郁乃 212600 宥 69400 澄子 71600 花子 46400 郁乃「ツモ、3300オール」 宥(また、頑張らないと……) 花子(三箇牧強すぎんだろ、どうなってんだよ) 澄子(こうしてどんどん地味になっていくんでしょうね) 南1局2本場 親 郁乃 222500 宥 66100 澄子 68300 花子 43100 郁乃(う~ん、ここまでやな~) 郁乃(ちょ~っとミスってもうたわ) 宥「リーチ」 えり「ここで松実、先制リーチをかけますっと……これは……」 良子「立直面清タンヤオ平和二盃口、三倍満」 良子「裏が乗れば、或いは――――」 宥「ツモ」 良子「一発ツモで、役満だ」 宥「8200・16200」 南2局 郁乃 206300 親 宥 98700 澄子 60100 花子 34900 穏乃「また役満!?」 憧「いやいや、有り得ないでしょ」 玄「お姉ちゃあああん!」ウワーン 灼「よしよし」 ――――――― 京太郎「役満2回目ですか……」 咏「前も2回だったねぃ」 憩「これ回ってくるんかな……」 宥「ツモ、4000オール」 南2局1本場 郁乃 202300 親 宥 110700 澄子 56100 花子 30900 郁乃(さ~てと) 郁乃「ここまでやで~」 花子(何言ってんだこいつ) 澄子(よほど配牌が良かったのでしょうか……配牌?) 郁乃「ツモ~」 郁乃「8100・16100やで~」 花子(えっなにこれは) 澄子(次元が違いますわ) 南3局 郁乃 234600 宥 94600 親 澄子 48000 花子 22800 郁乃(あ~やりすぎたな~) 郁乃(松実ちゃん張ってそうやから~)トン 宥「ロン、16000です」 郁乃「はいはい~」 澄子(さ、最後の親番が……) オーラス 郁乃 218600 宥 110600 澄子 48000 親 花子 22800 澄子(テンパイ…さっきまで粘りますよ!) 花子(劔谷折れねえな……こっちはテンパイできてねえってのに) 宥(玄ちゃん、点棒取り返したよ) 郁乃(あ~とは) 郁乃(無難に華麗に店じまいや~) 郁乃(店じまいの意味ちゃうけどな~) 澄子(これでオーラスに和了れば私も目立てるはずです!)トン 郁乃「ロン、6400」 郁乃「終わりやで~」 澄子「……え?」 えり「次鋒戦決着ー!」 終局 三箇牧 225000 (+9200) 阿知賀 110600 (+66800) 劔谷 41600 (-49600) 越谷 22800 (-26400) えり「阿知賀は最下位から一気に2位へ」 えり「和了りは役満、数え役満、倍満と圧倒的な火力」 えり「越谷、劔谷はともに順位を落としています」 えり「そして三箇牧はリードを保ちトップ、となりました」 えり「役満ツモが3回もありましたが、戒能プロはどう思いましたか?」 良子「どう考えたっておかしいだろこんなの」 えり「中堅戦は、休憩をはさんで開始です」 ―――――――――――― エイスリン「セイロン!」 照「正論」 憩「正論やな」 咏「このまんまだと飛んじまうけどいいんかい?」 エイスリン「ソレハダメ」 咏「んー、どうすりゃいいかわっかんねぇな」 咏「ま、てきとーにやってくるわ」 霞「行ってらっしゃーい」 照「そういえば、京は?」 憩「もう出て行ったで」 京太郎「俺も役満和了ってみたいなぁ……」 京太郎「と、菓子屋に到着だ」 京太郎「ん?あれは……」 郁乃「ほなまた後でな~」 ??「頑張ってな」 アリガトウゴザイマシター 郁乃「善野ちゃん元気そうでよかったわ~」 京太郎「ああ、今の人が善野さんですか」 郁乃「きょ、京太郎くん!?」 京太郎「郁乃さんが驚くなんて珍しいですね」 郁乃「な、なんでここに?」 京太郎「照に菓子買ってきてって言われたんで。あ、もちろん郁乃さんの分もありますよ」 京太郎「焼きプリンとかシュークリームとか」 郁乃「…………」 京太郎「郁乃さん?」 郁乃「そ、そっか~おおきにやで~」 郁乃「ほな私ちょっとお花摘み行ってくるわ~」 京太郎「い、郁乃さん?」 郁乃「ごめんな~」タッタッ 京太郎「何の話をしてたんだろう?」 郁乃(今の話、京太郎くんに聞かれたんかな……) ――――――――――― 咏「お、お前たしか浜名湖にいなかったかぃ?」トテトテ 憧「いたけど、それが?」テクテク 咏「ふ~ん、ま、今日はよろしくねぃ~」トテトテ 咏(やけに大人っぽいけど……) 憧(やたら小っちゃいけど……) 咏(こいつ、本当に高一かよ……) 憧(この子、本当に高一なの……?)